いざという時のために高齢者防災手帳

2011年の東日本大震災では、犠牲者の7割が高齢者であり、避難生活での疲労や持病の悪化などにより亡くなる人も多かったと言われています。災害時、特に避難所生活において、高齢者はどのような健康状態なのか、どのような生活をしているか、周囲の人が把握をしたうえで高齢者を支援していく必要があります。また在宅避難の高齢者に関しても、在宅避難生活を記録していくことで非常時に忘れがちである必要最低限な生活動作を思いだしてもらうことが、気力や体力の維持の面でも必要です。

今回作成した高齢者防災手帳(「いざというとき必須手帳」)は、平常時に高齢者本人や周囲の人が高齢者自身の情報を書き込み、災害時に高齢者の生活動作を記録していくことで、支援者は高齢者情報と災害時の生活記録、ふたつの情報を参考に高齢者支援にあたることができます。また、個人が平常時は自宅に保管し避難時に持ち出すための「本人・家族用」と、地域防災拠点地域単位などで避難所にストックしておくための「避難所保管用」を作成しました。

この手帳を通じて、災害時の高齢者支援につなげることを目的としています。

横浜市青葉区での研究成果に基づいて作成したため、保管方法などの記述は青葉区向けの方法になっていますので、ご注意ください。

◆手帳の内容

本人・家族用
  • *手帳について
  • *私の情報
  • *緊急連絡先
  • *健康状況
  • *医療情報
  • *避難所での生活記録
  • *支援お助け情報
    • 車椅子の介助方法
    • 災害時の歯磨き
  • *その他情報
避難所・保管用
  • *手帳について
  • *避難所での生活記録
  • *支援お助け情報
    • 車椅子の介助方法
    • 認知症の症状と対処
    • 災害時の歯磨き
  • その他情報


― 仕組み―

  • 70歳以上の全高齢者を対象として作りました
  • 自分で手帳を作成します(任意)
  • 手帳は自分で管理しておきます。平常時には自宅に保管し、自治会や行政との共有はしません
  • 他人に知らせたくないことは記入しなくてかまいません
  • 発災時には手帳を持って避難します。避難所でこの情報を支援者に見せて、
      正確な支援情報を共有します

◆Q & A

  1. 高齢者防災手帳の特徴は何ですか
    災害時、避難所で高齢者の生活状況がどうなっているか、その時々の支援者がひと目でわかるように、7日分の災害時の生活記録欄を入れました。
  2. この手帳の対象者はどうすればよいですか
    70歳以上の高齢者の方に、あらかじめ疾患や処方箋などの支援に必要な情報を本人に記入してもらいます。災害時には、避難所生活者だけでなく、在宅避難の方にも必要な生活を思い出すきっかけになります。手帳の保管場所は、横浜市青葉区を例として作成したので「冷蔵庫」になっています。
  3. 手帳は誰が活用するのですか
    あなたを支援する人です。災害時に第三者が活用することに同意する場合は、手帳の2ページ目にサインをしてください。
  4. 「本人・家族用」と「避難所保管用」は何が違うのですか
    「避難所保管用」には自分自身の情報を書き込む欄はありません。
    また、認知症の方やご家族を配慮し、「本人・家族用」には認知症の症状や対処は載せておりません。

◆ダウンロード

高齢者防災手帳のダウンロード

>>いざというとき必須手帳(本人・家族用)

>>いざというとき必須手帳(避難所保管用)

  • ●高齢者防災手帳のご使用にあたり、データやプリントアウトしたものを複数(20人以上)に
       無断で配布することを禁止いたします。
  • ●著作権は放棄しておりません。
  • ●感想やお問い合わせ、ご使用なさる場合は、 hiralab+fc.jwu.ac.jp  までご連絡ください。
※メールを送信する際は…
1.お名前・メールアドレスをお知らせください。
2.上記メールアドレスの+を@に直してからお送りください。

 

高齢者防災手帳の作成にあたり、青葉区内の多くの方々にご指導、ご協力頂きましたこと、ここに深く感謝申し上げます。

2015年3月
日本女子大学 家政学部 住居学科4年
平田研究室
三輪 弥生

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