東日本大震災の復興-住居学専攻の課題成果より

私たちが作りました!2015年3月で、東日本大震災から4年が経ちます。
皆さんは4年"も"経った、と思いますか?
それとも、4年"しか"経っていないと思いますか?
現在の被災地の様子をどれだけ知っていますか?
あの時感じた様々なこと、忘れてしまっていませんか?―――

この作品はそんな問いかけに端を発し、皆さんに東日本大震災のことをもう一度思い出して欲しいという思いから作られています。
「復興」をテーマとして、主に「復興予算」「仮設住宅」「コミュニティ」について取り上げました。復興予算は日本全国、それ以外は宮城県を対象としています。
一目で内容がわかるように"インフォグラフィクス"という、情報を視覚的にわかりやすく表現する手法を用いました。

地震大国である日本では、いつどこで地震が起こるかわかりません。今一度、東日本大震災から学べる教訓は何なのか、見つめ直すきっかけとなれば幸いです。

■復興予算(research & design:高橋伶奈)

復興予算は年々減少傾向にあります。発災年の2011年と比較すると、次年度で既に5分の1になってしまいます。復興の遅れが指摘される中、限られた予算の中でどのように復興を進めていくのか、課題が残ります。

■仮説住宅(research & design:鈴木千尋)

これまでのプレハブ仮設住宅と民間賃貸仮設住宅の増減を表しています。人の生活にとって最も重要な要素の一つである住居は、様々な要因によって変動していきます。この4年の変動は今後の教訓に、そして近年の変動はこれからの仮設住宅を考えるきっかけとなることを願っています。

■コミュニティ(research & design:田中有里佳)

復興へ向け、被災した住民が周りの援助を受けながら自分たちで立ち上がっていく事例を3つ紹介しています。生活再建には、これまで築き上げてきた住民のコミュニティの力が欠かせません。震災前の生活に少しでも近づけるよう、住民自らが協力し合い、復興を目指して取り組んできた成果を表しました。
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参考・引用文献

○復興予算:http://www.reconstruction.go.jp/topics/post-72.html
○宮城県の人口:http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/toukei/suikei-top.html
○応急仮設住宅の入居状況:http://www.pref.miyagi.jp/site/ej-earthquake/nyukyo-jokyo.html
○なじょにかなるさープロジェクト:http://babanakayama.client.jp/info/najonika/
○石巻工房:http://ishinomaki-lab.org/
○岩沼市 防災集団移転促進事業:http://www.city.iwanuma.miyagi.jp/kakuka/040700/syuudannitenn.html
○NHKスペシャル:http://www.nhk.or.jp/special/sp/

日本女子大学大学院住居学専攻 授業
「住居性能・情報論 2014
」担当教員より一言

これは、大学院授業で行ったプロジェクト型グループワークの成果です。前期には大学院生が、避難所と仮設住宅を文献講読して深く理解、今後の解決策を考察し、後期に生活と情報をテーマに共同で取り組んだ課題です。リサーチを重ねる中から、インフォグラフィクスの手法を提案したところ、3人がコラボレーションしてできあがりました。多くの貴重なデータが公開されているものを活用し、データをわかりやすくまとめたものです。東日本大震災の復興を多くの学生に気づいてほしいという願いが出発点でした。本作品は学内だけでなく、社会に向けて公開する必要があると思い、一般公開することにしました。被災地と一緒に歩んでいくことを、住居学科ではつねに考えています。

日本女子大学家政学部住居学科 教授 平田京子

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