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石川研究室はこれまで、建築・住居の市民・社会との関わりについて研究を展開して参りました。特に、研究室内で行ってきた研究の結果やそれに付随する知見を社会に広く公開し啓発することを旨として活動してきました。この社会貢献には学生のなかでも賛同するものが多く、最近では教え子達が、独立して研究室をもち後進を育てている現状から、新しい研究グループの名称を創出しようとメンバー揃って頭をひねってきました。議論の途中では、吹き出してしまうもの、首を傾げてしまうものなど、いくつもの案が浮かんでは消えていきましたが、結局、皆に受け入れられた「種考房 つ・く・る」を研究ネットワークの名称とすることになりました。これにともないロゴマークも新調しました。
最近になって、このような研究グループとしてのあり方を模索しているのは、これからの研究活動を、より実践的で、社会還元に結びつけられる方向性を模索しているためでもあります。市民と建築を結ぶNPOなどの活動を視野に入れています。卒論の学生を中心に、防災や地球環境などのテーマで作成してきた絵本やかるたなどの教材も、だいぶ増えてきました。日本女子大学生涯学習総合センター(LCC)を通しての社会啓発プログラムや情報発信も順調に進んでいます。こういった研究成果の社会発信(貢献)をできるかぎり意識しながら、今後も研究活動を進めていきたいと考えています。これまで石川研究室として、毎年、前年度に発表した研究論文や報告書等の抜き刷りを束ねた冊子「感性と論理」を発刊して参りました。1991年の創刊以来14冊になりますが、今後は「種考房」が発行元になり継続していく予定です。
「種」は発想や研究テーマの種(タネ)をイメージしており、「考房」は考えながら工房のようにものを生み出そうという心意気を込めました。「つ・く・る」は、小生がよく語っているイメージをキーワードにしたらしいのですが、「みつめる」「はぐくむ」「つたえる」から一文字ずつとったものです。どれも研究を進める上で大事にしているキーワードですが、まだまだ発想は種の段階のものが多く、これらが芽をふき、美しい花を咲かせて実を結ぶには、多くの時間が必要です。これからも、様々な方々にご協力、ご支援いただきながら、活動を続けていきたいと願っています。今後とも、「種考房 つ・く・る」をよろしくお願い致します。
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