miya akiko architecture laboratory
2017
富士吉田プロジェクト
富士山の麓に位置する山梨県富士吉田市で空き家を改修するプロジェクトが現在進行中です。その敷地調査で用いたのが「デリーブ」という手法。フランス語で「漂流」を意味するこの手法は、シチュアシオニストが用いたもので、現地を漂流するように歩いて集めた情報から、心理地理学を基に地図をつくるというものです。本を読んだりネットで検索すれば手に入る知識を敢えて持たずに現地に赴くことで、先入観のない様々な発見がありました。
デリーブによって、街を深く知ることから始まったこのプロジェクトは、東京理科大学坂牛研究室と共に、実際の空き家のサテライトオフィスへの改修計画の提案へと進んでいます。
私たちは洋装店を営んでいた木造三階建ての長屋を担当しました。店をたたんだ後もこの家に住み続けている大家さんの住宅部分を除いた、商店街に面する前面の居室をオフィスに転用します。デリーブ調査で得た情報を踏まえ、街とオフィスの関係性をどのように設定するかなどを考慮しながら提案を形にしていきました。階段の配置の仕方や街への開き方の異なる、「らせん階段案」「まわり階段案」「まっすぐ階段案」の3つの提案が生まれました。この空き家のプロジェクトをきっかけに、富士吉田の魅力をより多くの人々に知ってもらえるような活動につなげていきたいと考えています。
主要メンバー 大藤美里 奥山香菜子 小林奈七子 田嶋希里子
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