miya akiko architecture laboratory

 

都市の隙間

ーコミュニケーションを活性化する廃校校舎ー

石塚真菜

 

東京都目黒区における、街の中の「VOID」を「隙間」として機能させる複合施設の提案。

ハンナ・アレントは著書「人間の条件」のなかで、「テーブルの周りに集まった多くの人々が突然テーブルが真ん中から消えるのを見る。そうなると互いに向き合って座っているふたりの人はもはや何か触知できるものによって分離されていないだけでなく、互いに完全に無関係となる」と述べている。

街の中に存在する機能のどれにも属さない、人と人とのコミュニケーションを生む使い道を許すことの出来る空間が存在するとき、私はそれを「隙間」と呼ぶ。この定義に基づき、卒業設計において都市の中に隙間を設計する。人はこの空間の中で自由に降るまい、無関係になっていた人々が再び関係を持ち始める。ハンナ・アレントの言うテーブルが実体を待たないものとしてここに現れる。

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