miya akiko architecture laboratory
大人と子どもの”見える”について
-創造的主体のための図書館-
亀田鈴香
お地蔵さんを指して「にゃんにゃん!」と言う子どもに対して、大人は「これはお地蔵さんだよ」と教え手を引いて先へと歩かせる。このように大人が子どもの感じている世界を知らずに一つの解釈を押し付けてしまう原因を“見える”という中動態の状態から考察する。
そして”見える”感覚を取り戻す可能性が潜在している図書館から知識の収集にとどまらない創造的主体として感受することのできる拠点を設計する。
先を見通せないままねじれるシークエンス同士が交錯することで、“見える” という身体性を伴う空間体験が生まれる。(ねじれ蝶旋構造)
また、本のカテゴリーを放射状に、大人から子供向けの本を中心から外縁に向けて配置することで、検索行為の違う大人と子どもが同じ場所を通りながら体感的に検索する場が生まれる。(配架構造)
この2つの構造の両面から考え、敷地をねじり引き込みつつ、大人と子ども、知と身体を繋いでいく。
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