miya akiko architecture laboratory

 

筋覚と触覚で建築をつくる

― 大人が子供に学ぶこどもおとな園 ―

川俣 舞雪

 

筋覚や触覚は時に視覚以上の情報を持つと考える。自室などの慣れた空間であれば消灯し て視覚が絶たれていても、筋覚や触覚に頼って幾らか自由に移動できる。また、自分だけの 安心できる小さな空間として壁や床との接触や囲まれる感覚を求める傾向にあると感じる。 このように、筋覚や触覚からでしか得られない安心感や情報量の多さに注目したが、おとな は視覚に頼る生活を送ってしまっている。このような背景から、身体全体をくま無く使うこ どものように、おとなが筋覚や触覚に素直になれる建築を目指した。

筋覚と触覚に頼る生活を送るこどもと視覚に頼るおとなが併存する施設として「こどもお とな園」を提案する。こども園はおとながこどもに注意を払い成⻑を見守るが、反対にこど ももまたおとなをよく観察して成⻑しているものである。こどもがおとなを見て学ぶので あれば、おとなもまたこどもから筋覚や触覚を使う生活を学ぶことができるのではないか。 この施設が互いの行動を観察し合い、身体を介した安心感のある学び合いと信頼関係を生 み出すことを期待している。

© miya akiko architecture laboratory 2018 All rights reserved.