miya akiko architecture laboratory
触感から考える住宅空間の提案
Proposal of the Housing Space by Tactile Sense
中島由貴
私たちの暮らしにおいて視覚の依存が強いことが現状であるが、 それは今に始まったことではない。19世紀頃から、カメラの登場によって建築の感じ取り方にも変化が起き、 目で見ることによる美しさが追求されるようになっていった。今日では身体全体で感じる建築より、視覚 による建築の方が理解するまでにかかる時間が短く圧倒的に多いはずであるが、ものを触る ・ 聴く ・ 嗅ぐ ・ 味わうということではなく、 見るだけのことでは誤りを犯しやすいという欠点がある。
本研究では、「何かに触れずとも、個人が聴覚、視覚や言語、記憶などから得て体験したものを頭でイメーシすることによって感じられる心 の働き」という意味を持つ「触感」を設計要素とする。その上で、時間をかけて住みこなされていくべき住宅を対象に、 視覚優位である現代 建築の一つを、 事例としてリノべーションを加えていく形で計画と検証を試みる。
視覚のみからの体験では味わうことのできない、 様々な体験が集まった記憶から呼び起こされる 「触感」によって、住宅空間をより深めていきたい。
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