構造色とは?
『色』はどのように発色しているのでしょうか?
色の見え方の種類には以下のような原理が考えられています。

@干渉
干渉とは、波長の長さによって見える色が異なり、複数の波長の波が重なって色が発色します。 また、干渉には以下のような種類があります。
1、薄膜干渉
空気中に図1のような薄い膜があるとき、薄膜の表面で屈折する光と、 薄膜に入射し、膜と空気の境界で反射して表面に戻る光があります。 この2つの光(A2・B1)が強めあうときに、その光の色が強調されて目に入ってきます。
例)シャボン玉、油膜


図1 薄膜干渉の原理

2、多層膜干渉
それぞれの膜で反射された波長が互いに干渉しあい、その結果色づいて見えます。 下記に示した例は魚の体表面の構造に似ています。 これはモルホチョウがきれいに青づいて見える理由です。
例)タチウオ、サンマ

図2 多層膜干渉の原理

A散乱
・レイリー散乱→ほぼ等方的に波長の短い光を散乱します。
例)アゲハチョウ
・ミー散乱→光の波長と同程度の粒子による光の散乱現象です。
例)海産魚メバル

B回折
モルホチョウの色の本質は、多層膜干渉と回折であり、モルホチョウの翅は、 鮮やかな青色をしていますが、 これは鱗粉表面に刻まれた格子状の構造による構造色です。 この構造は青色の光の波長のちょうど半分にあたる200nm間隔に並んでおり、 干渉により青色の光のみが反射されます。

*液晶*
液晶とは、液体と結晶の中間的な状態で、 液晶は、
棒状分子からなるもの・・・ネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリック液晶
円盤状分子からなるもの・・・ディスコチック液晶
があります。

コガネムシやマナムグリの羽の色はコレステリック液晶が濃縮した構造でできています。
コレステリック液晶は層状になっていますが一枚一枚はネマチック液晶です。
この1枚1枚のなかの分子がキラル分子であったりすると分子の相互作用にねじれが生じます。
コレステリック液晶の光学的性質は コレステリック液晶が螺旋構造と同じ向きの円偏光を反射します。
螺旋構造の周期性にもとづくブラックの条件で反射します。
mλ=2dsinθ
(λ:選択反射波長 m:反射次数 d:格子次数  θ:入射光の入射角度)

ピッチは温度、濃度のよって変化するせんピッチが入射光の波長 にほぼ等しくなった場合には、入射光の選択反射効果が生じます。
すなわち液晶のらせん状のねじれと逆回りの円偏光成分はそのまま液晶をとおり抜けますが、 らせん状のねじれと同じ回転方向の円偏光成分は液晶によって反射されるので 通り抜けできないということです。