第1回 尾方僚先生の「社会に出るための自己表現」

左:中村さん 右:大関さん

日本女子大学では、女性が社会的・職業的自立に向けて必要な知識や技能、態度を身につけ、社会で力を発揮できる思考力と実践力を育むことを目的として、全学部共通カリキュラムである「JWUキャリア科目」を展開しています。

本特集では、「JWUキャリア科目」を7回に分けて、学生視点でご紹介します。

第1回では、英文学科3年の大関華奈さんに「社会に出るための自己表現」の内容と魅力を伺いました。(インタビュアー:英文学科2年 中村碧依)

ディスカッションで自己表現力を磨く

本日はよろしくお願いします。今回は、キャリア科目で履修した科目について、お伺いします。

今年度の前期は、尾方僚先生の「社会に出るための自己表現」という授業を履修しました。内容は、これから就職活動を控える又は社会に出て行く上で、社会人として必要なコミュニケーションスキルの修得や、グループディスカッションを練習する授業です。

― グループディスカッションは毎回題材が違うのですか?

そうですね。毎回先生が題材をいくつか用意してくださって、それに対してディスカッションをするという形式ですね。
例えば、
・みんなで輪になって、3対3で一つのお題について賛成か反対かを討論する
・就職活動を1つの漢字に表すと何かというのをグループで決めて、その理由をプレゼンテーションする
など形式は様々でしたね。

大関さんがこの授業を受けていらした時は、オンライン授業だったのですか?

対面でした。人数的には、6人班が8つできるような、結構大人数で賑やかな感じです。色々な学部、学年の学生がいるので、交流も生まれて楽しかったです。

― なるほど、単なる意見交換の場としてだけではなかったのですね。この授業で特に印象に残っていることは何ですか?

特に印象に残っていることは、しっかり内容を明確化してプレゼンができるようになったことです。ディスカッションというのがよく分かっていなかったので、実際にやってみて難しさがよくわかりましたね。あとは、周りにいる人たちも意識が高い人が多かったので、そこで刺激をもらい、自分も励まされて、さらに意識が高まりました。
先生も面白い方で、「就職は職に就くと書くけれど、職は狩るものだ」とおっしゃっていたのがとても衝撃的でしたね(笑)。そのぐらいの意気込みで行かなければいけないのだなと感じました。

― 授業を受けて得られたものや、変わったことは何ですか?

この授業を通して、就職活動をしていく上での心構えが身についたと思います。ペンとノートにとどまる普通の授業とは違って、この授業は肌で感じるものがかなり大きいので、自分の気持ち的にも大きく変わりました。

― 今後の就活に生かせそうな内容ということですか?

そうです。ディスカッションを採用選考の一つとして設けている会社や企業のインターンシップだけではなく、来年の本選考でもこの授業で得られたものを生かせると思います。また、いま私も就職活動をしているのですが、この授業を取っていなかったら、ディスカッションが何なのかを全く知らずにそのまま本番に行っていたと思うので、事前に知ることができるという点もメリットだと思います。

― 1年生で参加している方もいたのですか?また、私は人見知りなのですが、そういった人でも参加できますか?

今までグループを組んだ中では1年生に会わなかったのですが、2年生は比較的多く感じました。また、絶対に喋らなくてはいけない環境を作ってくださっていて、雰囲気的にもワイワイしている感じなので、なじみやすいと思います。
また、ディスカッションは自分一人でも、仲がいい友達だけを集めて行うというのもなかなか難しく、独学ではわからないところが多くて不安になるかもしれません。
その点、キャリア系のプロの先生が教えてくださるので、とても心強いと思います。

― 最後の質問になりますが、この授業はどんな人にお勧めですか?

もちろんすべての人にお勧めなのですけど、特に就職活動を本気で頑張りたい人にお勧めです。
私は3年生で、就職活動を本格的に始めなくてはと思い、この授業を取りましたが、就職活動は受験勉強以上に早く進めたもの勝ちだと感じましたね。2年生でも、就職活動を頑張りたいんだ!という人には絶対お勧めの授業です。

― 大関さんのお話を伺って、私も就職活動のグループディスカッションに対して不安があったので、この授業を取ってみようと思いました。本日は貴重なお話をありがとうございました。

※JWUキャリア科目「社会に出るための自己表現」は2年次以降に履修できる科目です。