第3回 砂子一雄先生の「社会に出るための自己表現」

左:佐藤さん 右:河野さん

日本女子大学では、女性が社会的・職業的自立に向けて必要な知識や技能、態度を身につけ、社会で力を発揮できる思考力と実践力を育むことを目的として、全学部共通カリキュラムである「JWUキャリア科目」を展開しています。

本特集では、「JWUキャリア科目」を7回に分けて、学生視点でご紹介します。

第3回では、心理学科3年の佐藤早優香さんに「社会に出るための自己表現」の内容と魅力を伺いました。(インタビュアー:史学科4年 河野絢香)

伝わるプレゼンテーションを学び、就活に生かす

― 今回はJWUキャリア科目を受講された方にお話を伺っていますが、キャリア科目の中でもどの授業を受講されましたか?

「社会に出るための自己表現」を受講しました。

― 自己表現ということは、自分に関してどのように表現していくかということを学んできたのでしょうか?どういった授業内容か教えてください。

一番に、プレゼンテーションではどういうふうに話せば相手に話が伝わりやすいのかを学びました。また、先生が広告の会社にいた方だったので、広告で伝えたいメッセージはどういうふうに伝えれば相手に伝わるのかとか、目を引く広告とはどういうものかも扱いました。さらに派生して、キャッチコピーの作り方や、就活するための自己PRの表現の仕方とかも教えてくれました

― では、表現方法を知るというところから、キャッチコピーの作り方や、広告について学んできたのですね。先生が広告業界で働いていらしたということはプロでいらっしゃいますね。そのプロの方から伝え方や表現方法を学べる上に、就職活動で非常に重要である自己PRの方法を学べるということで、盛りだくさんな授業ですね。

時間が足りないと先生もおっしゃっていましたし、私ももうちょっと受けたかったと思っています。

― 内容を伺っていて就職活動に役立つのではないかと感じたのですが、これは何年生の時に受講したのですか?

3年生の前期です。

― ついこの間終わったばかりですね。お疲れ様でした。

ありがとうございます。

― ということは、3年生から本格化してくる就職活動のために受講したのですか?キャリア科目は必修科目ではありませんよね?

就活のためというのが大きいですね。広告業界に興味があったので、広告業界で働いていた先生かつ時間割で空いているところをシラバスで調べてみました。そしたらシラバスの書き方が他の先生と違うなと思いました。

― ほう!?

もうシラバスの書き方から、伝え方がとても上手というのが分かりました。この先生の授業が良いなと思って選びました。

― そこまで違いがあるのですね……知らなかったです。

「社会に出るための自己表現」はいくつかあって、同じ授業名でも違う先生が担当していることがあります。なので、しっかりシラバスを見比べて、自分が受けたい授業の内容を吟味することが大事かなと思います。

― シラバスを見て伝え方が上手いなと思った先生を選んだとおっしゃっていましたし、シラバスをきちんと確認するのが良いということですね。授業を受けて印象に残っていることはありますか?

一番印象に残っているのは、プレゼンテーションの技術についてです。まず東進ハイスクールの林先生とか、ジャパネットたかた創業者の高田さんの話し方の動画を見て、話に引き込まれる理由とか、この人たちが話すことはなぜ伝わりやすいのかというのを考え、その後どのような技術を使っているのかを先生が解説してくれるという内容でした。私は人前で話すのが苦手なのですが、今後社会に出たら人前に出る機会も増えるので、その技術を活かしていきたいなと思いました。

― やはりプレゼンテーションの機会は今後ますます増えますし、人に伝える力は必要になってくるところだと思うので、非常にためになる授業だなと感じました。
今の質問と重複する部分があるかもしれませんが、授業を受けて得られたことや変わったこと、そこから今後どのように活かしていきたいかなどあれば教えてください。

プレゼンの技術もそうですが、就活についての知識も得られました。たとえば面接でどういうことを聞かれるとか、企業側はどういうところを面接で見ているとかも教えてくれます。それを得られたというのはすごく大きいと思うので、今後の就活に活かしていきたいです。
あとは変わった点でいうと、社会に出てどのように働くのだろうとか、心構えも全然できてなかったのですけれど、先生から実際の現場の話を聞くことができ、そろそろ私も社会に出て働かなければいけないなあという心構えはできたかもしれないです。

― 普通に授業を受けている中でも就活に役立つとていうのはさすがキャリア科目ですよね。

そうですよね。他のキャリア科目も受講してみたいです。

― 私もそう思います。「キャリア」ということで、就活を終えて社会に出てからも役立つことがある授業がキャリア科目には多いのだろうと思いますね。では最後の質問になりますが、この授業、どんな人にお勧めしたいですか?

広告業界に興味がある方はぜひ受けてほしいなと思います。広告が実際にどのように作られているかとか、キャッチコピーの作り方とかを学べます。あとは先生が就活の相談に個人的に乗ってくれます。広告業界にいた方なので、広告業界を目指したいという学生にはすごくためになる授業だと思います。

― 先生が個人的に相談に乗ってくれるというのは心強いですよね。しかもその先生が広告業界で働いている方で、直接業界についてお話を伺えることはなかなかない機会だと思うので、興味がある学生さんは受講していただきたいですね。これでインタビューを終わりにしたいと思います。ありがとうございました。

※JWUキャリア科目「社会に出るための自己表現」は2年次以降に履修できる科目です。