食物学専攻
1993年入学 R.A.さん
現職:カルビータナワット株式会社 代表取締役社長兼CEO
■現在ご担当されているお仕事の内容を教えて下さい
2019年からカルビータナワット社の経営トップを務めています。同社はタイで従業員約 500名を擁し、かっぱえびせんをはじめとするスナック菓子を製造し、世界 15か国(含タイ)に販売しています。 タイという異国の環境に加えて、従業員は私を含めて日本人は 3名のみで残りはタイ人という、ダイバーシティに富んだ環境の中で経営のかじ取りをしています。時に困難なこともありますが、国や文化の違いがある中推進していたプロジェクトが成功した際にはより大きな充実感を感じることができます。
■食物学科で学んでよかったと思う点を教えて下さい
食物学科で学んだことをもとに研究開発職でキャリアをスタートしました。希望していた経営職にシフトしていく過程では時間がかかりましたが、学生時代と初期のキャリアで身に着けた食品加工に関わる深い知識が、事業の意思決定をするにあたって役立っています。
■受験生へのメッセージをお願いします
専門性の高い知識を身に着けたことが、社会人としての初めの一歩を後押ししてくれました。また日本女子大学の環境が私に、「女性として」かつ「自分らしい」リーダーシップの形を模索するきっかけを作ってくれました。
2011年入学 S.T.さん
現職:株式会社明治 商品開発研究所
■現在ご担当されているお仕事の内容を教えて下さい
ヨーグルトの商品開発を担当しています。既存商品をより美味しくブラッシュアップする為の商品設計や風味作り等の開発業務、品質を安定的に保てているか確認する為の分析業務を行っています。又、新たな乳酸菌を使ったヨーグルトの新商品開発にも携わりました。スピード感や正確性を求められる日々の業務はやりがいに溢れています。簡単には導き出せない答えを探求する楽しさもあります。「難しいけれど面白い」、そんな仕事です。
■食物学科で学んでよかったと思う点を教えて下さい
全てが糧になったと自信を持って言えます。例えば、食品開発学特論の授業では、食品企業に勤めている方からそのお仕事や開発された商品について、とても詳しく聞くことが出来ます。これにより、普段の授業で学んだ事がどのように生かせるか、自分の中で具体的に描けるようになった記憶があります。個人的に、働くようになった今だから感じる特に学んで良かったことは、微生物学と加工貯蔵学です。想像以上に仕事に直結していました。
■受験生へのメッセージをお願いします
進路を決める際、私は他より少しだけ興味関心が強かった「食」について学べるこの食物学科を選択しました。将来を考えた目的意識が無かった訳ではありませんが、4年間通うのだから楽しく学びたいという気持ちに向き合った結果です。知らないことを教わることは勿論、知っていることも深掘り出来る授業の数々は、期待を越える貴重な機会であったと今でも感じています。是非そんな体験をこの大学でして頂きたいです。
管理栄養士専攻
2011年入学 R.K.さん
現職:川崎市中原区役所 管理栄養士
■現在ご担当されているお仕事の内容を教えて下さい
地域で食育を広める仕事をしています。赤ちゃんからお年寄りまで幅広い世代の住民の方に向けて教室や個別相談を行っています。地域の状況を知り、地域に密着して活動するため、役所の外に出向くことも多いです。また、食育の関係者のネットワーク作りや食育ボランティアの育成、給食施設への指導など、地域の団体や施設との協力体制づくりも行っています。様々な地域の方と関わることに日々やりがいを感じています。
■食物学科で学んでよかったと思う点を教えて下さい
実習により座学での学びを深める機会が充実していた点です。特に1年次では調理実習が毎週あり、調理の基礎や食材の特徴、調理と科学の関係、献立のバリエーション、衛生管理など、食に関する幅広い知識と技術を身につけることにとても役立ちました。実習を通じて学科の仲間とのチームワーク力も高まり、様々な専門職と協力する今の仕事に役立っています。
■受験生へのメッセージをお願いします
大学生活では、自分次第でどんどん可能性を広げることができます。日本女子大学にはやりたいことに一生懸命な仲間がいて、やりたいことをサポートしてくれる環境があります。今は進路に悩んだり、受験勉強に励んだりと大変な日々だと思いますが、その先の生活を時々イメージして、楽しみに思う気持ちも忘れずに頑張ってください。 皆さんが充実した毎日を送れるよう、応援しています!
2013年入学 Y.M.さん
現職:株式会社明治 マーケティングソリューション部
■現在ご担当されているお仕事の内容を教えて下さい
トップアスリートや部活生、日々スポーツを頑張っている小中学生への栄養サポートを通じた自社商品の普及活動に携わっています。アスリートへの食環境の整備や集団栄養教育(栄養セミナー)をはじめ、競技雑誌の執筆やスポーツイベント・大会で当社のスポーツ栄養の考え方や商品の特長・使い方についてより多くの方々に知って頂く為の活動を行っています。
■食物学科で学んでよかったと思う点を教えて下さい
管理栄養士としての専門的な知識やスキルの習得が出来た事はもちろんですが、実験や実習を多く経験できたことだと思います。座学とは違い複数のメンバーと協同で作業をしなくてはならない為、与えられた時間の中で効率よく実験を進められるように分担を考えたり、課題解決の為に授業の合間も夢中になって議論したり…社会に出て必要なコミュニケーション力や自主性を磨くことが出来た貴重な経験だったと感じています。
■受験生へのメッセージをお願いします
同じ志を持つ仲間に出会える事、様々な分野で第一線で活躍されている先生方と近い距離感で接する事が出来るのが大学時代の財産で、社会に出てからもその存在が私にとって大きな支えになっています。新しい挑戦をする時、自分の力不足に落胆することや不安も多いですが、それを凌駕するサポート体制がこの大学にはあると思います。大学生活の中にはあらゆるチャンスが転がっているので是非貪欲に学びの時間を充実させて下さい。
2016年入学 R.I.さん
現職:(学)北里研究所 北里大学病院 管理栄養士
■現在ご担当されているお仕事の内容を教えて下さい
管理栄養士1年目の現在は、主に①口から、または鼻や胃や腸に繋いだチューブから栄養剤を投与する必要のある患者さんに対し、1日約500~600本の栄養剤を1人ひとり種類や量をチェックしながら準備する「経管」、②疾患を抱えた赤ちゃんに対し、それぞれに合ったミルクを調製する「調乳」といった業務を行っています。絶対にミスが許されない中、常に集中力を働かせて業務にあたっています。
■食物学科で学んでよかったと思う点を教えて下さい
様々な価値観や考え方に触れるチャンスがある点です。3年生になると卒業論文執筆に向けて研究室に配属されます。その中で私は、実際に約1年間子ども食堂でボランティアとして活動しながら研究を行っていました。加えて、研究内容を学会で発表させていただく機会にも恵まれました。これらの貴重な経験の中で多くの方々と出会い、沢山の刺激を受けたことは、現在仕事で多くの人たちと関わる上で大いに活きていると感じています。
■受験生へのメッセージをお願いします
日本女子大学食物学科は少人数だからこそ、先生方は常に学生のことを気にかけてくださり、安心して大学生活を送ることができます。また管理栄養士専攻では4年後の国家試験に向け、切磋琢磨できる仲間と共に忙しくも充実した、メリハリのある日々を送れるはずです。 みなさんの日本女子大学での4年間が実りあるものになることを心から願っています!
卒業生が開発に携わった商品
一部ご紹介いたします ※企業名あいうえお順












