成瀬清先生の最終セミナー

 基礎生物学研究所バイオリソース研究室の成瀬清先生が、2024年度末で定年退職されます。2007年の立ち上げ以来、National Bioresource Medakaの中核機関を担われ、メダカの系統・凍結精子・遺伝子ライブラリなど、様々な研究材料の収集・保管・配布や、各種データベースの整備・公開などを行い、世界中のメダカ研究に貢献されました。当研究室も長年お世話になり、何度も系統断絶の危機を救っていただきました。

 成瀬先生は、名大の伝説的なメダカ研究者・富田英夫の最後のお弟子さんであり、東大から多くの優れたメダカ研究者を輩出した江上信雄の最後のお弟子さんでもあります。これらの偉大な先生方から直接ご薫陶を受けた、いわば「メダカ研究史の最後の生き証人」の引退は、一つの時代の終焉を象徴する気がしております。2025年3月4日の最終セミナーでどんなお話をされるか楽しみです。タイトルは「私の研究とメダカバイオリソースとIBBP」だそうです。

 成瀬先生は、筆者の卒研生・院生時代の助手さんでしたので、色々な実験を直接教わりました。その後しばらく濃い接点は無かったのですが、ここ2, 3年は、會田龍雄論文100周年の記念解説記事を一緒に書かせていただいたり、中池見湿地での野生メダカ観測に「こんなアホなこと本気でやるの、ワシらくらいしかおらんで!」とおっしゃりつつも、楽しそうにお付き合いいただいたりしておりました。

野生メダカ定点観測用カメラ"中洲"の設置工事(2022.08.20.)

 最終セミナーの前に、僭越ながら前座を務めさせていただく予定です。何を喋らせていただくかまだ考え中ですが、場を暖められるように頑張ろうと思います。泣

 オンライン配信の予定有りとのことです。ご登録の上、どうぞご参加ください。