線形代数I・II演習

空間の座標を斜めに取り直すことにより数学的な多くの事がらがより簡単に見えることを学びます。ベクトルや行列は多変数の問題を取り扱う際に必要な道具です。n個の変数の問題はn次元空間の中の問題と考えることができます。座標を斜めに取り直すことは、変数たちを新しい変数たちの1次式たちによって置き換えることを意味します。それによって方程式を簡単な形に直して解き易くします。例えば、2変数の2次式は、xy のように異なる文字同士の積が無い、2乗の項だけの式に変形できます。

斜めの楕円 斜めの楕円

具体例を一つ見ましょう。5x2-6xy+5y2=8 という方程式は斜めに45度傾いた楕円を表します。それは 1次変換の式
と置いて1次変換することによって方程式を (1/4)s2+t2=1 と高校で習う標準形に変形できることから分かります。代入して計算してみて下さい。ただし、1/4 は4分の1を表します。xy 座標で見るよりも st 座標で見た方が分かり易いですね。この2次曲線の話は2年次の線形代数学IIIで学びますが、その計算の中核となる実対称行列の対角化は1年次の線形代数IIで学びます。

線形代数Iでは、行列の基本変形による1次連立方程式の解法、行列の階数、行列式を勉強します。線形代数IIでは、次元、内積、固有値と固有ベクトル、対角化を学びます。

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