卒業研究発表「torus knot の分類」H.H.

H.H.1枚目


私は torus knot の 分類について調べました。

H.H.2枚目


trivial knot とは円盤の縁(ふち)になっているものです。その trivial knot の近傍 V はドーナツ型をしていて、solid torus と言い、その表面 ∂V のような位置にある torus T を standard torus と言います。

H.H.3枚目


longitude はドーナツ穴をふさぐ disc の縁の輪っかで、meridian はドーナツの切り口の disc の縁になっています。

H.H.4枚目


(p,q)-torus knot とは standard torus 上に乗り、longitude 方向に p 回、meridian 方向に q 回まわっている knot のことです。

H.H.a枚目


longitude を p 本、meridian を q 本用意して、矢印が繋がるように繋ぎかえると (p,q)-torus knot が得られます。p や q が負のときは longitude や meridian の矢印を逆向きにします。

H.H.5枚目


結論。(p1, q1)-torus knot と (p2, q2)-torus knot は p,q の絶対値たちの組み合わせが一致するとき、また、そのときに限り同じ knot です。例えば (3,7)-torus knot と (7,-3)-torus knot は同じです。

H.H.6枚目


証明。まず、条件として trivial knot でない場合を考えるので、p の絶対値は2以上、q の絶対値も2以上です。
それ以外の場合 trivial knot であることは、例えば、2001 年度○○さんの卒業論文に書いてあります。
Ti は knot K が (pi, qi)-torus knot であることを表す standard torus です。
T1 と T2 の2枚あります。standard torus Ti を knot K で切った annulus Ai について考えます。

H.H.8枚目


A1 と A2 の交わりをきれいにすると、各 Ai 上で見て有限個の circle や arc になります。

H.H.9枚目


circle には図のように essential なものと inessential なものがあります。inessential circle ははずすことができます。

H.H.10枚目


arc には図のように essential なものと inessential なものがあります。inessential arc ははずすことができます。

H.H.11枚目


inssential circle, arc がなくなったので、T1 と T2 の交わりは essential circle ばかりになるか essential arc ばかりになるかのどちらかです。
今日は時間の都合により essential circle の方は省略して、essential arc ばかりのときを考えます。
1つの円盤 Q を立体的に見ます。

H.H.12枚目


peripheral disc の場合、図のように T2 をへこますと交わりが無くなります。

H.H.13枚目


Q が meridian disc の場合、図のように少しずらすと Q と2点以下で交わり、p の絶対値は2以下になります。
non-trivial の条件より p が2以上なので、p=2 になります。

H.H.14枚目


次に外側を考えます。外側の円盤を Q' とします。同様に考えて q=2 になります。

H.H.15枚目


p が2、q が2の torus knot は輪っかが2つできるので knot ではありません。

H.H.17枚目


よって、交わりの circle も arc も無く、T1 と T2 の交わりは knot のところだけになります。証明は省略しますが、実は T1 と T2 は Ai の縁(knot)を固定して連続的に動かすと重なり合い、同じものになります。p と q の組み合わせは一致します。
これで発表を終わります。

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