卒業研究発表「3次元トーラス内の fundamental surfaces」藤沼佐智子

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藤沼佐智子です。
私は3次元トーラスの fundamental surfaces について調べました。

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3次元トーラス T3 とは、2次元トーラス T2 が輪っか状に積み重なったもので、サークルを3つ掛けたものです。これをこのトーラスで切ると、3次元空間の中でも実現可能で、

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トーラスに厚みを付けたものになります。このアニュラスで切るとアニュラスに厚みを付けたものになり、さらにこの四角形で切ると

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四角形に厚みを付けたもの、つまり立方体になります。しかし、上下の面 f1 同士、左右の f2 同士、前後の f3 同士はもともとくっついていたので、同じ面と考えます。これを四面体に分けると

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このように6つの四面体に分かれます。
T3 の四面体分割ができました。
上下の f1 は同じ面なので、区切り線も同じにすることに注意して下さい。右下のこの図は駄目です。
f2 や f3 も同様です。

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これは1つ目の四面体の中の normal disks で triangle type を x11 〜 x14 、square type を x15 〜 x17 と記号を置きます。他の四面体の normal disks は以下の通りです。(発表時はプリント配布。)

藤沼6−1枚目 藤沼6−2枚目 藤沼6−3枚目 藤沼6−4枚目 藤沼6−5枚目
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normal arc γ での matching equation について説明します。面 Δ の両側に2つの四面体 τ1 と τ2 があります。τi 内で γ を辺とする triangle normal disk type を Xi 、square normal disk type を Yi 、それらの枚数を xi , yi とします。x1 + y1 = x2 + y2 を γ での matching equation と言います。

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T3 の matching equations の係数行列はこれです。

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normal surfaces は matching equations の解のベクトルで square type である i5, i6, i7 成分のうち2つ以上が0であるベクトルたちと1:1に対応しています。

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結論。T3 の fundamental surfaces は11個で、PA は頂点を取り囲む球面、PB 〜 PJ は2次元トーラス、PK は射影平面4つの連結和になります。
この fundamental surfaces の中に essential 球面が存在しないため、T3 は素な3次元多様体であることを示されました。

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曲面たちをベクトルで表したものがこれです。

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曲面 A は、同じ矢印同士貼り合せると、頂点の周りの ball を取り囲む球面になります。B 〜 D はトーラスです。

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E 〜 J も実はトーラスになります。

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曲面 K は射影平面4個の連結和になり、向き付け不可能な曲面が出てきました。
以上で発表を終わります。

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