卒業研究発表「solid Klein bottle 内の fundamental surfaces」余語美奈子

余語1枚目


余語美奈子です。
solid Klein bottle を3つの四面体に分割し、fundamental surfaces を求めました。

余語2枚目


Kelin bottle はこの四角形 disk の縁の同じ矢印の辺同士を貼りあわせてできる図形です。solid Klein bottle は中身の詰まった Klein bottle で、この ball の表面上の二つの斜線部分の disk を左右逆にして貼りあわせて得られます。

余語3枚目


solid Klein bottle を3つの四面体に分割します。このとき、天井面と底面が貼り合わさります。ただし、同じ形の矢印の辺の向きが合わさります。normal disk を調べ、matching equations の連立方程式を立てて解くと、この様な一般解 P が実数の範囲で得られます。

余語4枚目


私の研究では fundamental surface を全て求めました。その計算方法を紹介します。先ほどの一般解 P はこの様に書き直すことができます。
成分は disk の枚数だから A 〜 J , L, N は整数と分かります。
また、自己交差しない場合を考えるので、squre type の 5, 6, 7 成分の2つ以上、12, 13, 14 成分の2つ以上、19, 20, 21 成分の2つ以上が 0 になり、それらの組み合わせて27通りの場合に分けられます。

余語5枚目


時間の都合上、27通りのうち、最初の case のみの説明とさせて頂きます。ここでは 6, 7, 13, 14, 20, 21 成分 = 0 の場合を考えます。すると、これらの式が得られます。一般解 P にこれらを代入します。

余語6枚目


ここで、全ての成分は disk の枚数で、0 以上になっています。A, B, D, E, N は 0 以上ですから、正負が不明なのは H のみと考えられます。ここで、H ≧ 0 とすると、一般解 P はこの様な式で表すことができます。fundamental solution の定義より、式が2つ以上の項に分解されないので、係数の1つだけ 1、他は 0 となるので、fundamental solution であり得るのは PA , PB , PD , PE , PH , PN となります。

余語7枚目


次に H < 0 の場合を考えます。A, N は 0 以上なので、この様な不等式が成り立ちます。A が入っている成分、A+N, A, A+H が全て正とすると、一般解 P は PA と「残りのベクトル」に分解されて、「残りのベクトル」の成分は全て 0 以上です。P は fundamental であるから分解できてはいけないので、「残りのベクトル」は 0 でなくてはいけません。fundamental solution になり得るのは PA です。A+N, A, A+H が「全て正」ではないとすると、最も小さい A+H が 0 となります。H = -A を P に代入すると次の様に変形できます。

余語8枚目


この操作を他の文字についても同様に行います。

余語9枚目


0 と A だけの式に変形できます。fundamental solution であるためには、A を 1 と設定します。こうして fundamental solutions の候補が得られました。
この fundamental solution のベクトルが表す曲面を調べると、次の図が得られました。

余語10枚目


この曲面のオレンジの矢印の辺は天井面と底面に入っていて、ひっくり返って貼り合わさるから、同じ辺として曲面が繋がります。曲面全体は disk であることが分かります。これが fundamental surface と呼ばれるものです。
私の研究において、fundamental surfaces は全部で21枚ですが、以下の図のように、底面と平行な disk, 表面に押し付けられる disk, Moebius band, annulus などの曲面が出てきました。

余語11枚目
余語12枚目
余語13枚目
林研究室トップへ戻る