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これから林ゼミの発表をはじめます。
中根瑞貴です。
私は n変数同次連立1次方程式の解空間とn−1次元標準単体との交わりについて、nが3と4のときを調べました。
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n−1次元標準単体 Δn-1 とは、n次元空間の部分集合で、成分の和が 1 かつどの成分も 0 以上を満たす点 全てからなるものです。
例えばこれは Δ2 と Δ3 の図です。Δ3 は四面体です。
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4変数の同次1次方程式1本の場合に、その解空間 V と Δ3 の交わりについて発表します。交わりが無かったり、交わりが Δ3 全体であったり、頂点であったり、辺であったり、3角形や4角形型の円盤であったりします。
交わりが4角形になる場合を説明します。
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交わりが4角形になるのは、方程式の係数のうち2つが正で2つが負になる場合です。例えば、第1成分と第3成分が正、第2成分と第4成分が負の場合を説明します。このときの Ax = 0 を解くと、このような解になります。α、β、γ は自由定数です。
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Δ3 の辺との交わりを調べました。
すると、x と y が 0 、x と w が 0 、y と z が 0 、z と w が 0 の辺との交わりがあることが分かりました。交点のそれぞれを P1 , P2 , P3 , P4 と置きます。
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そのとき、本当に交わりは P1 , P2 , P3 , P4 が頂点の4角形円盤になっているのかを調べます。
これは先ほどの一般解です。Δとの交点は、全ての成分の和は1、かつ全ての成分は 0 以上です。
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頂点が P1 , P2 , P3 , P4 の4角形円盤のどの点もこのような式で表すことができます。交わりの点がこの形に表せるかどうか調べます。
つまり、これらの式を満たす s, t, u, v は存在するのかが問題です。この連立方程式を解きます。
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連立方程式を解いたこの3つの式を s + t + u + v に代入して、条件式@を使うと、= 1 が言えます。計算は省略します。
次に、全てが 0 以上になるのかを調べます。これは、s, u, v が 0 以上になるような t の範囲を求めればいいのです。ただし、t も 0 以上です。
この3つの式から t の範囲を求めます。
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初めに λ1 , λ3 を正、λ2 , λ4 を負と置いていたことと、条件Aより、t の範囲は簡単に求まります。この4つの t の範囲をまとめるため、2つずつ右辺の大小を比較していきます。途中の計算は省略します。
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まとめると、(ii) と (iv) の右辺の最大が、(i) と (iii) の右辺の最小以下になりました。
よって、(i) から (iv) の全てを満たす t の範囲は存在することが明らかになり、交わりは P1 , P2 , P3 , P4 を頂点とした4角形円盤であることが示されました。