卒業研究発表「4次元多様体の具体例の単体分割」染谷文香

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染谷文香です。
4次元多様体の単体分割について研究しました。

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コンパクト・ハウスドルフ位相空間 X が n 次元閉多様体であるとは、X のどんな点 p の周りにもうまい開近傍 U がとれて、n 次元開球体と同相になることです。

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4次元単体とは、3次元単体に4次元目の頂点を1つ付け加えたもので、この式で表されるものと頂点、辺、面の模様も含めて同相なもののことを言います。4次元単体は表面の5つの3次元単体に取り囲まれています。

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4次元多様体の具体例として、4次元トーラス T4、実4次元射影空間 RP4、複素射影平面 CP2 を調べました。今日は RP4 について述べます。R5 - {0} で原点を通る直線上の点を全て同一視したものです。

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結果として、T4 と RP4 を単体分割、CP2 を胞体分割とハンドル分解し、それぞれオイラー標数を求めました。頂点の数−辺の数+面の数−3次元単体の数+4次元単体の数で、T4 は 0,  RP4 は 1,  CP2 は3です。オイラー標数が異なるので、これらはどの2つも同相でないということが言えます。今日は特に RP4 の単体分割について述べます。

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ここに4次元球面 S の模式図があります。RP4 では原点対象の2点を同一視するので、A と A', B と B', C と C', D と D', E と E' はそれぞれ同じ点です。つまり t が負の半球面は t が正の半球面の点たちに代表されます。

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これは右半球面の図です。RP4 では表面の t=0 のところの原点対称な2点 (x, y, z, w, 0) と -(x, y, z, w, 0) が同一視されます。次に、右半球面を t 軸の+方向から見ます。

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これらの球体はそれぞれ中身ありのもので、縦にも隙間なく敷き詰まっています。中央の球体の表面に A, B, 天辺に C という頂点を取ります。それぞれ A と A', B と B', C と C' が同一視されます。

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中央の球体で cut すると左の図のようになり、さらに「赤道面が積み重なった円錐体」で cut すると、4つの4次元球体に分割されます。これらは A, A', B, B', C を頂点として4次元単体と同相です。
以上で RP4 の単体分割ができました。

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ここで、面の数を数えるのが難しかったので、解説します。
この2つのピンクの面が同一視されます。赤道に底辺を持つこのタイプの面が4枚。赤道面である黄色と緑の面で2枚。
また、BB' を底辺に持つオレンジと紫の面は同一視されないため、2枚と数えます。

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次に、中央の球体のオレンジの面と紫の面は、それぞれ同一視され、2枚となります。

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最後に、オレンジの面と紫の面が同一視され、こちらも2枚となり、合計すると面の数は全部で12枚となります。
以上で発表を終わります。

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