第27回日本女子大学社会福祉学会大会
2021年10月30日(土)、zoomによるオンライン学会として第27回大会が開催されました。
当日は学部生を含めて延べ91名に御参加いただき、盛会のうちに幕を閉じました。
林学会長からの開会報告の後、万琳静氏による学位記念報告「中国における要介護高齢者政策の策定過程―「アジェンダ設定」と対応策の選択を中心に―」が行われました。続けて、金子光一先生(東洋大学)による基調講演「社会福祉教育の歩みと今後の展開」が行われました。
その後、社会福祉学科開設百周年記念連続シンポジウム③「社会福祉学科と女子大学の明日-抑圧の交差に思いをはせて―」におきましては、本学社会福祉学科で学んだ3名のパネリストの先生方から報告をいただいた後、パネリストによるトークセッションを展開し、参加者からの質疑応答の機会も設けられました。
みどり会奨励賞のご報告をいただいた後、最後に学会総会が行われました。
社会福祉学科開設百周年記念連続シンポジウム③ 社会福祉学科と女子大学の明日-抑圧の交差に思いをはせて―
1.主旨
本学社会福祉学科が大学全体の120周年と共に100周年を迎えるということは、大変感慨深い。近年の社会における新自由主義的傾向の中にあって、改めて社会構造の不具合を見据えて創設された社会福祉学科の初心に返り、社会福祉学の進展を掲げる立場としての位置づけをまずは確認したい。そのために、東洋大学の金子光一先生に「社会福祉教育のあゆみと今後の展開」と題して基調講演をいただく。内容は、日本女子大学校・社会事業学部創設の前夜の様子、そこに関連づく福祉思想史の視点について、そして日本の社会福祉教育の源流をなす本学や東洋大学そして大正大学に共通する点と相違点、さらに社会福祉教育・研究の展開に期待すること、及び東洋大学福祉社会開発研究センターの取り組みについてである。
続くシンポジウムにおいては、日本女子大学の社会福祉学科で学んだ者3名それぞれの立場から、本学の社会福祉学科出身であることに加えて、女子大学であることの意味と今後を考えたい。お一人目の辻村あずさ氏からは、学部教育及び大学院教育と現在の横浜市の地域包括支援センターでのソーシャルワーク業務がどのようにつながっているか、そして今後に向けた教育のあり方を展望していただく。二人目の田中恵美子氏からは、学士入学から本学博士課程で学位取得をするまでのプロセスを振り返り、現在の研究活動へのつながりと今後への提言を語っていただく。最後3人目の小山聡子氏からは、ソーシャルワーク実践を経て本学にて四半世紀勤務する教員として、組織変革のソーシャルワークとしてのトランスジェンダー学生(女性)受け入れに向けた学内活動について語り、本学科で学んだ「機能」としてのソーシャルワークが、様々な場所で発揮されうること、及び「女性」としてこうむる外的内的抑圧に気づき互いにエンパワーしあう場としての女子大学の使命の更新作業について述べる。
最後にこれらを統合して本学科の今後に向けた3人の間でのトークセッションを展開し、フロアからのご質問にも答えて締めくくりとしたい。
2.日時・開催形態 2021年10月30日(土)13時~16時半 オンライン(zoom)開催
3.スケジュール 13時00分~ 開会あいさつ
13時05分~ 学位記念報告 万 琳静
13時45分~ 基調講演 金子 光一(東洋大学)「社会福祉教育の歩みと今後の展開」
14時45分~ 社会福祉学科開設百周年記念連続シンポジウム③「社会福祉学科と女子大学の明日-抑圧の交差に思いをはせて-」
司会・進行:黒岩亮子(日本女子大学)
14時50分~ パネリスト報告 辻村あずさ(横浜市洋光台地域包括支援センター)「学部教育と社会福祉専門職としての思い」
田中恵美子(東京家政大学)「学士入学からの歩み、そして研究者へ」
小山 聡子(日本女子大学)「日本女子大学の今:トランスジェンダー学生(女性)の受け入れをめぐる議論について」
15時35分~ パネリスト3名によるトークセッション
15時50分~ 質疑応答
16時05分~ 総会報告
16時25分~ 閉会あいさつ