2023

阿部勤氏を偲ぶ会 ―展示模型作成―

基礎製図1で学ぶ名作「中心のある家」の設計者・阿部勤さん (アルテック)が2023年1月10日に急逝されました。同年8月26日「偲ぶ会」がご自身の設計した建築「賀川豊彦記念松沢資料館」にて執り行われることとなり、アルテック建築研究所出身の宮先生の関わりから、研究室で模型の制作と展示を行いました。建築模型を作成するにあたり、阿部さんの作品と言説の研究分析を行い、代表作「中心のある家」の空間を体験することで、阿部さんの都市型住居には“上を向いて住まう”/“竪穴住居(=洞窟感)”/“断面住宅(=上下軸の検討)”といったテーマが重要視されていることわかりました。そのテーマが随所に表れている「美しヶ丘の家」を用いてスタディーを繰り返し、人々が居る様子を想起させる2つの模型を作成しました。

「光の断面模型」と名付けられたものは、光がバウンドしてホールまで静かに届いていく様子をスケールと構成の関係から学ぶことができるように表現し、「光の奥行き模型」では、模型の縮尺にした時にも“上を向いて住まう”仰角の関係の空間体験を想像できるように、模型の奥行き方向を70%圧縮して展示台の高さも覗き込みたくなる高さにあわせて制作しました。

阿部さんの建築を敬愛している人々と共に、広く開かれた会の中で、本模型を通して阿部さんのことを想うひとときのお手伝いが出来たように思います。

主要メンバー  鳥飼小華 長瀬ルナ 野田理裟

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