建築は動くことはできないが、人の状況によってその働きが変わることはできないだろうか。現代建築においては会話できる建築が増えてきていると感じる。しかし「建築と人が一緒に何かできる感覚」にまでなることは多くはない。そこで複数の話者が未完成の言葉を投げ合い協働して会話をつくる「共話」という会話形式を分析し、人と建築が共にいることで生まれる「共話する建築」を考えていく。対話も共話もどちらも双方向性のある会話だが、共話にはどちらにも未完の開かれた状態があるのではないか。そして完結しない空間エレメントと人の関係から、多様な共話を生む公共建築のための設計論を展開し提案する。
制作では公共建築での共話のありかたとして、地域のための交流センターを設計する。人と建築が対話を超えて共話するということは、人が自分の身体や気持ちに気づき時間を過ごすことにつながる。
江崎有咲
梗概
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