2018
富士吉田ハタフェスプロジェクト
富士山の麓に位置する山梨県富士吉田市で第三回を迎えたハタオリマチフェスティバル(通称:ハタフェス)の場所づくりに関わりました。富士吉田は富士山の湧き水を使って千年以上前から織物業が育まれたれ歴史のある街です。
私たちは富士吉田のまちとハタオリのつながりを日常生活×ハタフェスとして、3つの提案をしました。
「hatafes_found」
このまちを歩いていると、物 干し台やふと日常の窓辺に干している風景が目に止まります。そこで日常のこの風景をハタフェスにつなげたいと考えました。織物屋さんで余っている布を住民のかたにも協力していただき、物干し台や窓辺にハンガー、洗濯ばさみなど、あくまで洗濯物を干すようにカケて頂きました。来るお客さんは風景としての洗濯物のように感じながら織物を見つけてもらい、街の人には日常のふるまいの中からハタフェスを見つけてもらう提案です。
(写真 左:住民の方の布団、右 : 織物屋さん余り布)
「peekinG-peekin具」
ハタフェスで開かれるマーケットの主に布生地を使った商品をかけたり、広げたりできる什器のデザインから制作までを行いました。
見る見られる、お客さんとお店の人との関係がつくられる空間にするために、壁(4×8合板)に窓を開けることで見え隠れする建具のような家具「peekinG-peekin 具」をデザイン、制作しました。
名前のpeekとは物を介してちらりと見るという意味があり、「いないいないばあ」の英語 peek a boo から。「 peekinG」で見え隠れしている状態、「peekin 具」は peek in 建具の略でもあります。
またこの 什器は紐蝶番という以前屏風に使われていた手法で再び1枚の板になるように窓、 扉を組み上げました。紐の柔らかさ、機織りを想起させるような仕上がりとなり、蝶番にすることで場所や展示したいものに応じて少しカスタマイズできます。扉を閉じることによって1枚の板になるため、持ち運びや収納のしやすさも考えました。
「fabric forest」
下浅間神社内では毎年古道具市や飲食店が開かれます。例年は神社の駐車場だけを使用していましたが、祠が木々に囲まれた森の空間がとても魅力があり、この場に訪 れた人の居場所をつくれないかと提案しました。
カーテンを木々の間にかけることで 部屋の中にいるような日常性と、この静證な風景を重ね合わせたいと考えました。
カーテンは地元の機織り屋さんに紳士服の裏地の余り布から、淡く富士山と合う色を頂き、ミシンを使って製作しました。
当日は木漏れ日を浴びながら、風に動かされ、その下には人々がくつろぐ空間がつくられていました。また什器製作で出た端材から組み合わせて机にもなるスツールも制作し、カーテンの下でより思い思いの時間を過ごせる場がみられました。
主要メンバー 天野乃慧 菊地ゆかり 加藤真璃子
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