日々の生活の中で、住宅は容器として、物は住宅に対しては単なる内容物として私たちの目に映る。どちらも機能が優先され、固定した見方しかできない生活は精彩に欠け、同じような毎日の繰り返しに感じてしまう。
それら建築や物を機能としてではなく、「そのもの」として見ることはできるだろうか?
建築や物が自ら語りだし、人にとって、彼らもの(他者)の賑わいを感じる住宅を設計する。ときに前景化し、ときに背景になり、ときに遠くのものと重なり、身体的な遠近を超えて意識が遠くまで飛ぶとき、その存在の仕方はゆらぎ始める。
同じように見える日々の中で立ち現れる、時間や光の変化、ピントを合わせる場所が変わることによる見え方の変化。
些細な気づきは、日々を彩る点になる。
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