同じような部屋がいくつも積み重なった集合住宅の中に住んでいるが、隣人の顔も名前も知らない。沢山の人と集まって暮らしているのに、誰とも交流がなく、誰の名前も分からないという生活を送っている人は都市部に多いのではないだろうか。

本制作では、他者の生活や街を歩いていて漂ってくる生活の匂いから間接的に親しさを感じたり、地域との関わりからその場にい私の存在を強く感じたり、私は今確かにここにいると感じられる経験を"今ここ感" とし 対人的次元と非対人的次元の2つに分けて分析した。そこから導いた設計手法を用いて、地域に根差せていないという孤独を抱く個人が、銭湯コンビニエンスストアなど分散した生活機能を利用し、都市で過ごす他者と遭遇する経験をしたり、他者の日常の風景や「他者の不在」を感じることで”今ここ感"を感じられる空間を提案する。

小口真由

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梗概

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