ふるまいが生まれる場所
- 街に寄り添う風景となる建築 -
私たちは、春になると誰からともなく桜の下に集まる。花見は日本特有の無形文化であり、そこには自然と、豊かなパブリックスペースが生まれている。花見や祭りなどの無形文化は、私たちに普段とは違った人々との経験の共有、ふるまいの共有をもたらしてくれる。それによってできるのは、緩やかにつながる人々との関係性であり、これこそが普段の生活をより豊かにする上で大切なのではないだろうか。
敷地は宮城県石巻市鮎川浜。ここには12年間途絶えていた、小さな祭りが存在する。この祭りが持つふるまいを顕在化させるものとしての建築を挿入し、既存の風景や人々と結びつくことで、その場所にある要素や暮らしに根差した新しいふるまいを発生させる。
街に寄り添った新しい建築は、時に日常の風景に溶け込み、時には祭りの賑わいを受け止める空間として立ち現れ、今まで見られなかった新しい人々の関係性を生んでいく。
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