こんにちは~ もえです!
最近は雨が降ることも多くなってきましたねー。梅雨だということを実感します。
少し前のことになりますが、先週の火曜日に世田谷パブリックセンターというところで『敦―山月記・名人伝‐』という舞台を見てきました!
去年友人が出席していた授業でこの舞台が紹介されたらしく、「中島敦好きだからこれは伝えなきゃと思って・・・!」とわたしに教えてくれました。その通りです。敦大好き。友人グッジョブ!!今回の舞台は、その勧めてくれた友人と一緒に行きましたよ。

主演はあの野村萬斎さん!わたしの中では 野村萬斎=NHKの「にほんごであそぼ」なんですが、あまり周りに共感してくれる人がいません。皆あんまり見ていなかったのかな・・・
その他にも野村万作さん、石田幸雄さん等が出演されています。
この舞台について、世田谷パブリックセンターのサイト(http://setagaya-pt.jp/theater_info/2015/06/post_396.html)には
二つの短編小説『山月記』 『名人伝』を軸に、 『狼疾記』 『北方行』 『かめれおん日記』 『光と風と夢』などの作品群を絡めながら、古典芸能
の〈語リ〉の技法や発想、そして〈謡〉や〈囃子〉とい った能狂言にある音楽劇の構造を取り入れ、舞台芸能へと変換していきます。
とありました。文を読んだだけでは全く想像が出来ていなかったのですが、実際に見るとなるほどその通りだな と思いました。
話口調は全体的に 日本芸能のあの独特の感じです(果たしてこれで伝わるのか・・・)。
本と見比べていたわけではないので完全になのかはわかりませんが、恐らく舞台上で話されていた内容は作品の本文そのままなのではないかと思います。会話部分だけでなく、情景描写や「~と言った」のようなところも台詞の一部として読まれていました。
背後にあるスクリーンを使用していたりプロジェクションマッピングのように服に模様を映し出すなど、現代の技術も活用しており、古風な奥ゆかしさと現代の新しさが混ざったような舞台でした。
舞台は二部構成になっており、一部が『山月記』、二部が『名人伝』でした。
『山月記』は4カ所くらいで泣きました。泣きすぎて友人に引かれました(笑)
文章で読んでいる時でさえ泣けるのに そこに感情なんて込められたらたまったもんじゃないですわ・・・
李徴がウサギを食べた後ふと人間としての意識を取り戻すシーンはわたしの中での泣けるシーントップ5に入るのですが、ここの演出がまたステキでした。ウサギのぬいぐるみが出てきて弄ばれていると思ったら 途中で四肢や頭が赤い糸を引きながらバラバラになっていくのです。食い散らかされたように白い羽毛(設定的にはウサギの毛ですが)も舞い上がり、残酷な情景と李徴の語りが相まってとても辛い気持ちになりました。泣いたわ。
最後の漢詩の部分は尺八・大鼓の演奏も入り、かなり能や狂言らしく表現されていました。
『名人伝』は一部と打って変わって 思わず声をあげて笑ってしまうような面白い舞台でした。
紀昌という男性が一流の弓使いを目指し、修行をする話です。もともとの修行内容もなかなか滑稽なのですが、その表現の仕方もとても面白かったです。
雁を射るシーンでは、弓を放つ仕草をした後上から「雁」と書いてある紙が降ってきたり、鷹を射るシーンでは大人よりも大きいサイズの「鷹」という字が落ちてきます。このように、いろいろな物が漢字で表されていました。
紀昌の師匠と妻は同一人物が演じており一人二役状態でした。師匠のヒゲは束ねられていていかにも位の高そうな感じがあるのですが、頭の上まで持ってくると女の人のカツラになり、ヒゲモード⇔カツラモードの入れ替えが最高に面白かったです(笑)
個人的に印象に残った部分を書き出してはみましたが、面白さや感動がうまく言葉にできなくてもどかしい気持ちでいっぱいです・・・
言葉に尽くせに程、本当にいい舞台でした!
身近に舞台ファンの人が何人かいるのですが、その人たちの気持ちが今回少しわかった気がします・・・ハマるのもわかるわ・・・まあお金が膨大にかかってしまうので万年金欠のわたしが実際にのめり込むことはないと思いますが。
やっぱり映像等で見るのと実際にその人がいる状態を見るのでは違いますね。心に来るものが違います。
そして、フィルターがかかるのか何なのか知りませんが 出演者全員がかっこよく見えてしまう・・・
最初は何も思っていなかったのに終わった頃には二人して「野村萬斎かっこいい・・・」となっていました(笑)
久々に、日本文学科らしい有意義な時間を過ごせたと思います!