こんにちは!
この間更新したばかりでまだそんなにネタはないのですが…。
あ、そうそう。実は私、ある劇団で舞台美術を任されていたんです!ということで本日は舞台美術について少し話したいと思います。
日本の舞台!と言えば能、狂言の檜舞台。型があり、それに則ったシンプルでありながら計算され尽くした舞台で舞うこの文化は精神面を含めて本当に美しい魅力があります。一方、歌舞伎は能のように簡素な舞台で舞う場合もあれば、ゴテゴテのセットの上で演じる場合もありますよね。しかし、基本的には花道やせりなどこちらも舞台には定石があり、それを演出上で使い分けることでダイナミックな演出から繊細で息を飲むような演出まで行うことができます。
先ほど書き込んだことすべてが、突き詰めれば舞台美術なのです。役者をいかに美しく見せるか、ダイナミックな演出を可能にするか、舞を美しく見せられるようにするのか、それらは舞台の形や装飾によって左右されるのです。
長い歴史を持つ舞台美術は洗練されていて、ここまで磨き上げていく過程でどれほどの人々が関わったかということに思いを馳せるだけで気が遠くなりそうなほどです。
私も、そんな掘れば掘るほど奥が深い、迷宮のような魅力を持つ舞台美術に迷い込んだ一人なのです。
この魅力にハマりだしたころは、舞台が格好よければそれでいい、舞台という美術が完成されること、作り込まれることが1番大切だというくらいに考えていました。めちゃくちゃなおごりだ、と気がついたのは去年の末。私が舞台美術を担当した中でも最も大きな舞台がお客さまの前に晒された時に頂いた感想でした。
役者を食うような舞台は舞台ではない。
完成された美術を、という気持ちだけで突っ走ってきた私には全く納得のいかない言葉でした。今でも心のそこから同意することはできません。でも、私のおごりを真っ直ぐに射抜いた言葉でもありました。
舞台美術は役者をより良く見せるもの。引き立てるものでなければならない。私の美術にはそれがなかったのです。「役者をたてる舞台」、それでいて存在感があり、強くお客様の心に残る舞台というものを、いつか、作ってみたいと思っています。
今回、私が舞台美術を務める劇団はしあわせ学級崩壊という団体です。
舞台美術のテーマは「枠にはまることができない人々」です。写真はネタバレを含むためNGなので載せられません…。残念…。
見てみてください。役者を際立たせるかっこいい舞台…。できているといいなあ。面白いし、かっこいいはずです!待って織りますのでお時間ございましたら是非。
詳しい公演情報は以下の通りです。
しあわせ学級崩壊第六回公演
『チル、幻滅。』
■キャスト
大田彩寧
加藤睦望(やみ・あがりシアター)
木村みちる(遠吠え)
梢栄(劇26.25団)
斉藤瑞暉(法大/二劇)
田中健介(しあわせ学級崩壊/演劇集団宇宙の喜び)
西村蒼
僻みひなた(しあわせ学級崩壊)
■日時
5/4(木)19時
5/5(金)14時/19時
5/6(土)14時/19時
5/7(日)12時/17時
※受付開始・開場は開演時間の30分前です。
■会場
ART THEATER 上野小劇場
※上野駅より徒歩7分
■料金
前売り: 2000円 当日: 2500円
※当日清算・全席自由席
■ご予約
https://www.quartet-online.net/ticket/happyclass-chill
■スタッフ
□脚本・演出
僻みひなた
□舞台監督
中西亮介
□舞台美術
赤峰ほたる
□照明
谷水城
□音響
牧野直翔
□衣裳
井上優子
■お問い合わせ
Tel:070-1302-0326(制作)
Mail:happyclass_happyclash@yahoo.co.jp
Twitter:@ha_ppy_cla_ss
HP: http://happyhype.web.fc2.com
公演HP: http://stage.corich.jp/stage_main/66984
長々と失礼いたしました…。では、また!
ほたる