くらげ天国

こんにちは。
8月の間に家族で東北りょこうに行ってきました。芭蕉が歩いたとして知られる山寺や白虎隊において多くの若者が自害したとして知られる飯盛山、福島市内を一望できる弁天山などたくさんのところを見て回りました。その中でもとてもいんしょうに残ったのが山形県の加茂水族館です。
この水族館、ただの水族館ではないんです。なんと、世界一多くのクラゲを展示しているということでギネスにも認定されているクラゲの水族館なのです。
この水族館、実は倒産の危機にありました。しかし、クラゲに特化した水族館にしようという動きがあり、それがギネスに認定されたことで、世界中から注目を浴び、閉館の危機を回避したのです。
この水族館は単にクラゲを展示するだけでなく、クラゲの生育方法をわかりやすく解説するコーナーが飼育員によって開かれたり、ボランティアによって、展示が細かく解説されるなど、展示物を、より楽しむための工夫が細部まで施されていました。

皆さんも、山形に行く際には是非、お立ち寄りください!

 

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不忍池にて

こんにちは。
さて、一ヶ月ぶりくらいの更新になります。先月なんの話をしたかなと思って見返しましたが、演劇の話をしていました。
これを書いてからもうそれほど経ってしまったのか…と思うと時が経つのは早いですね。
前回の更新の頃はまだ劇作自体の形がぼんやりとしか見えていなかったため、不安少々、でも無限の可能性を感じておりました。さて、一ヶ月経っての心境はといいますと…

不安充分、可能性は有限代。と言った感じです。

これを聞いて、心配に思ってくださる方もいるかもしれません。しかし、これでいいと思うのです。
よくなる可能性はたくさんあればいいというものではないからです。脚本が出来上がったら、その脚本で出せる限りの面白い劇を演出によって生み出すことになります。演出によって制約が生まれたら、その制約の中から次の演出を考えることになります。
最善だと思える選択を稽古場で役者やスタッフと話し合いながら、考えて、選び取っていく。条件が出てくるということはそれだけ決まったものがあるということです。
制約を一つずつ解消していく。そのために余計なものを削ることもある。そして、その演出の中で最大限の表現をしようと努力する役者。足しては削いでを繰り返して作っていくのが演劇です。
だから、不安があるのも当たり前です。その不安が原動力になり、より良いものを作らねばという気持ちに新たになることができるからです。
幕が開くその瞬間まで劇づくりは続くのです

そうやって作り上げた劇の上演がすぐそこまで来ています。油断はできません、が良いものになるだろうという確信のもと、我々は必死に作っています。ぜひ、お時間ありましたらご来場くださいませ。あなたと会える日を楽しみにしております!!!!

 

以下宣伝失礼いたします。

 

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Theatre MERCURY 2017年度夏公演
『不忍池にて』

作・演出 赤峰ほたる

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足元から何か叩く音がする。
幻聴だ気のせいだ。耳を塞いでうずくまっても、遠くの音は鳴り止まない。
やめろ、やめろ、やめろ

違うこれは心臓の音

掻き消す手段は一つだけ

▼公演日程▼
2017年6月16日(金)~18日(日) 全5ステージ
6/16(金)19:00
6/17(土)14:00/19:00
6/18(日)14:00/19:00

※受付開始は開演時間の45分前、開場は開演時間の30分前となっております。
※開演時間を過ぎますとご入場頂けない場合がございますので、お早めにお越しくださいますようお願いいたします。

◆会場◆
駒場小空間
(東京大学駒場キャンパス内多目的ホール)
京王井の頭線駒場東大前駅東口より徒歩7分

◆料金◆
無料 (カンパ制)

◆お問い合わせ◆
Mail:mercury_info@hotmail.com (劇団窓口)
Tel:080-4726-6337(制作)
Web:http://theatremercury.web.fc2.com
Twitter:@Theatre_MERCURY
Facebook : https://www.facebook.com/TheatreMERCURY

公演の詳細や最新情報はWeb・Twitter・Facebookにて随時更新中!

 

ご来場、心よりお待ちしております。

 

ほたる

ぶたいびじつ

こんにちは!
この間更新したばかりでまだそんなにネタはないのですが…。
あ、そうそう。実は私、ある劇団で舞台美術を任されていたんです!ということで本日は舞台美術について少し話したいと思います。

日本の舞台!と言えば能、狂言の檜舞台。型があり、それに則ったシンプルでありながら計算され尽くした舞台で舞うこの文化は精神面を含めて本当に美しい魅力があります。一方、歌舞伎は能のように簡素な舞台で舞う場合もあれば、ゴテゴテのセットの上で演じる場合もありますよね。しかし、基本的には花道やせりなどこちらも舞台には定石があり、それを演出上で使い分けることでダイナミックな演出から繊細で息を飲むような演出まで行うことができます。
先ほど書き込んだことすべてが、突き詰めれば舞台美術なのです。役者をいかに美しく見せるか、ダイナミックな演出を可能にするか、舞を美しく見せられるようにするのか、それらは舞台の形や装飾によって左右されるのです。
長い歴史を持つ舞台美術は洗練されていて、ここまで磨き上げていく過程でどれほどの人々が関わったかということに思いを馳せるだけで気が遠くなりそうなほどです。

私も、そんな掘れば掘るほど奥が深い、迷宮のような魅力を持つ舞台美術に迷い込んだ一人なのです。
この魅力にハマりだしたころは、舞台が格好よければそれでいい、舞台という美術が完成されること、作り込まれることが1番大切だというくらいに考えていました。めちゃくちゃなおごりだ、と気がついたのは去年の末。私が舞台美術を担当した中でも最も大きな舞台がお客さまの前に晒された時に頂いた感想でした。

役者を食うような舞台は舞台ではない。

完成された美術を、という気持ちだけで突っ走ってきた私には全く納得のいかない言葉でした。今でも心のそこから同意することはできません。でも、私のおごりを真っ直ぐに射抜いた言葉でもありました。
舞台美術は役者をより良く見せるもの。引き立てるものでなければならない。私の美術にはそれがなかったのです。「役者をたてる舞台」、それでいて存在感があり、強くお客様の心に残る舞台というものを、いつか、作ってみたいと思っています。
今回、私が舞台美術を務める劇団はしあわせ学級崩壊という団体です。
舞台美術のテーマは「枠にはまることができない人々」です。写真はネタバレを含むためNGなので載せられません…。残念…。
見てみてください。役者を際立たせるかっこいい舞台…。できているといいなあ。面白いし、かっこいいはずです!待って織りますのでお時間ございましたら是非。

詳しい公演情報は以下の通りです。

しあわせ学級崩壊第六回公演

『チル、幻滅。』

■キャスト
大田彩寧
加藤睦望(やみ・あがりシアター)
木村みちる(遠吠え)
梢栄(劇26.25団)
斉藤瑞暉(法大/二劇)
田中健介(しあわせ学級崩壊/演劇集団宇宙の喜び)
西村蒼
僻みひなた(しあわせ学級崩壊)

■日時
5/4(木)19時
5/5(金)14時/19時
5/6(土)14時/19時
5/7(日)12時/17時
※受付開始・開場は開演時間の30分前です。

■会場
ART THEATER 上野小劇場
※上野駅より徒歩7分

■料金
前売り: 2000円 当日: 2500円
※当日清算・全席自由席

■ご予約

https://www.quartet-online.net/ticket/happyclass-chill

■スタッフ
□脚本・演出
僻みひなた
□舞台監督
中西亮介
□舞台美術
赤峰ほたる
□照明
谷水城
□音響
牧野直翔
□衣裳
井上優子

■お問い合わせ
Tel:070-1302-0326(制作)
Mail:happyclass_happyclash@yahoo.co.jp
Twitter:@ha_ppy_cla_ss
HP: http://happyhype.web.fc2.com
公演HP: http://stage.corich.jp/stage_main/66984

長々と失礼いたしました…。では、また!

ほたる

さいしょとさいご

さて、気がつけば新学期も新学期とも呼ばれないくらいの季節になってしまいました。一年生はそろそろ部活やサークル、バイトの先を見つける頃ではないでしょうか。私の所属しているサークル、Theatre MERCURYも新歓期間を終えようとしています。シアターマーキュリーは日本女子大が持つ唯一本格的な演劇の団体です。入ってから分かったことですが「サークル」という言葉の定義が分からなくなるくらいには本格的に演劇を作る団体です。

新歓をして、新入生にであって頭をよぎることはこの頃の私は何を考えていたかな、という事です。

私は映画や本が大好きでした。今も好きです。映画や本には、時々古本屋が出てきます。そんな古本屋は大抵おじさんだかおじいさんだかが祖父の代から細々と経営していて、店番として近所の大学生をおいてるんです。お店には殆どお客さんが来ないので、バイトの大学生は店番しながらずっとほんが読めるという最高のシチュエーション。私はそんな「店番の大学生」にあこがれていました。バイト先で本を読んで稼いだわずかなお金は映画につぎ込む。最高の生活ではありませんか。

しかし一方で、浪人して一年を鬱々としながら過ごした反動もあったのかもしれません。なにかもっと学生生活の間にしか出来ない、刹那的なものにのめり込みたいという欲求が心の下の方につもっていました。そんなとき勧誘されたのが「演劇サークル」でした。そのなかでも異様な魅力を放っていたもの。それは「舞台」と呼ばれるセクションです。このセクションで行うことは即ち、役者の立つ「舞台」を作ること。3日、長くても4日という公演期間の間だけ舞台上の役者をみせるためだけに大掛かりな舞台を、その10倍、15倍の時間をかけて作り込むこと。それが「舞台」セクションのやることです。ときには必要な装飾品を手に入れるために東京をでて神奈川の港町まで出かけたこともありました。公演が終われば即時バラバラに分解され、跡形もなくなってしまうというのに完成させるために努力は惜しまない。なんとアホで刹那的でかっこいいひとたちだ!と思ってしまい、まんまとこのサークルに入ってしまいました…。

舞台を作ることはひとが立つものを作るという事ですから、安全性がとても重要です。そのため、基礎をしっかり作るのですが、この作業はとても地味でした。誰の目にも留まらない、お客さんの目にすら入らないパーツを木材と釘を使って作る。重労働でしたし、辛い作業でした。しかし、なぜか楽しくてつづけてしまったのは、黙々と一つの作品を作ろうと試行錯誤する先輩たちの輪に私も早く入りたい!認められたい!という思いがあったからかも知れません。そして、公演を重ねるごとに様々な事を任されるようになって行ったことが辛いけれど頑張ろうと思える動力になっていたように思います。

気づけばもう、3年生です。演劇を始めてから、そして魅了されてしまってから丸二年が経ちました。シアターマーキュリーは3年生の夏で引退する決まりなので6月に行われる夏公演が最後の公演となります。長くてあっという間でした。

そんな引退公演の脚本を今回、私がつとめることになりました。同期にとっては最後の、新入生にとっては最初の公演を私が書くという事はとても恐れ多いことではありますが、ワクワクしています。皆さん、お時間がありましたら是非、足を運んで下さいますようよろしくお願いいたします。

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以下公演日程です。

Theatre MERCURY2017年度夏公演

『不忍池にて(しのばずいけにて)』 作演出 赤峰ほたる

2017年6月16日(金)〜18日(日)

於 駒場小空間

料金無料・カンパ制

 

詳しい公演情報が決定しましたら、こちらでもご報告いたします。一同気合いを入れて作りあげていきますのでぜひともよろしくお願いいたします!

 

ほたる

 

おわりのはじまり

こんにちは。
池袋の新文芸坐で『地獄の黙示録』を観てきました。リバイバル上映!この有名過ぎる映画を大きなスクリーン上で人生初鑑賞なんて…。しかも日本初上映時の編集版での上映。あの映画を初めて目にした当時の人に近い感覚で映画が観られるなんてすごくないですか?
と言うことで、ドキドキしながら初鑑賞。しかし、主人公やそれ以外の登場人物などの行動の動機や行く末がよく分からないまま物語はどんどん進んでいってしまう…。頭を抱えたくなるようなちんぷんかんぷんな初鑑賞となりました。
よく分からず、自分なりの解釈もできないまま帰るなんてお金と時間がもったいない…!
しかし、ラッキーなことに一度入場すると何度も観れるのがこの新文芸坐!ちょうど、次の回があったのでもう一度観ることにしました。
2回目は絶対に何かしら理解したい…。頭の中で何が分からなかったのか、どこを注意して観ようか、少し整理してから挑んだ2回目。2時間半の大作なので集中できるか少し不安だったのですが、上映が始まったら興奮しっぱなし!すっかり熱中して観ていました。
主人公の悪人、カーツ大佐の動向やそれを追う兵士達の段々と戦場に呑まれていく退廃的な描写など、1回目に観たときには気がつかなかった細かい部分まで目を行き届かせて観ることができ、作品から読み取ることができました。

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あらすじ
ウィラード大尉はアメリカ軍の情報部で機密の任務を何度か経験しています。そんな彼は朝鮮戦争などのかつての英雄、カーツ大佐の暗殺を依頼されます。彼の潜伏しているカンボジアを目指して川を上るウィラード一行。犠牲を払いながらも川を上り続けた先で待ち受けていたものとは…。

この映画では登場している人の誰もが何を目指しているのかもわからず、誰かの指示に従って生きています。自らの意思に従って行動したはずのカーツ大佐でさえ、目標を見失い、闇の中にいるかのようです。何に従っているのかも目指すものもわからず動く人が流れを作る。その流れに従って生きてもそこに目指すべき安息の地があるとは限りません。ウィラード大尉たちはそんな流れに逆らって生きようとする数少ない人々のようにも見えます。しかし、結局は何かしらの流れに従って日々をやり過ごしているだけなのかもしれません。
今現在、日本だけでなく世界で、人間社会の行く末を左右しかねない問題が動きだしています。安保法案、テロ防止法案、移民排斥、度重なる大統領令…。世界で起こっていることをどこか他人事に受け止めている私たちですが、日本の状況は決してそれらと無関係ではありません。人任せにして知らない振りをしていても、いつかその火の粉が私たちに降りかかって来ないとも限らない。そんなことを考えて、戦慄した今日この頃です。

追伸
マーティン・シーン演じるウィラード大尉の整った顔立ちと引き締まった筋肉、表情豊かな目や、マーロン・ブランド演じるカーツ大佐の圧倒的な演技と存在感、妖しい魅力も必見です
ほたる

踵で愛を打ち鳴らせ

2017年1月10日。私はこの日を一年近く待ち望んでいました。なぜなら!!!!!!!!私の大好きなロックバンド、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの20周年の武道館ライブが開催される日だったからです。その日は水曜日。もちろん授業がある日です。あ、授業でましたよ。当然じゃないですか。しかし、もう1限から宇和の空。そらもう、仕方無いじゃないですか。4限が始まった時にはもうメモなんてとっていられない。

ああああああああああ!!今すぐ九段下に向かって駆け出したい!!

そんな気持ちを押さえつつ授業の終わる合図と共に教室を飛び出しました!!

ついに来た武道館!テストの音が漏れ聞こえ私たちファンの心も準備万端!ライブTシャツに腕を通しスタッフさんの案内のもといざ席へ!

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でもまだここから一時間待つんですよ。なんて長いんだ…。

開始時間が近づきます。ぱらぱらと埋まっていた客席が真っ黒になるころ、熱気も頂点に達し…開始時刻になった瞬間、地響きのようなベースが奏でだしたビートが合図となり私達は一斉に立ち上がり歓声をあげました。1っ曲目は『遥か彼方』。偶然にもこの曲は私が初めて触れたアジカンの曲でした!!短いMCを挟みつつほとんど休むこと無く歌われた名曲の数々!!頭のてっぺんからつま先までアジカンにつかりきった3時間はあっという間に過ぎて行きました。初めて生で聞く彼らの声や演奏は頭の芯に直接響いてくるようで今まで何度も聞きまくったはずの歌たちの素晴らしさを私に改めて教えてくれました。中でも『アンダースタンド』という曲は受験の時やサークルでの活動に行き詰まった時など本当に辛くて、でも誰かに気持ちを話すほど整理できない感情を抱えていたときに何度も繰り返し聞いた曲でした。

軋んだその心、それアンダースタンド 歪んだ日の君を捨てないでよ

アップテンポな曲なので会場はどっと盛り上がっていましたが、私の涙腺は大決壊しました。

素晴らしい時間はあっという間に過ぎて行き、ラスト、アンコールで歌われたのは『新世紀のラブソング』。次のこれからのアジカンに思いを馳せるには最高の一曲を歌ってくれました。あれから3日経ちましたがまだあのときの興奮と終わった後の喪失感を引きずっています…。そして今後のアジカンの活動にも一層間がはなせません!

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ほたる

 

ダイハード

こんにちは。
クリスマスイブですねぇ。町中がキラキラしていて最高ですね。楽しいことしかないですね。ケーキ、お肉、チーズ、生ハム、美味しいお酒…クリスマス最高です。
ロサンゼルスの日系企業のビルにリムジンで乗り付け、別居中の妻と仲直りしようとしたのにうまく行かず、ため息をついていたらテロリストにビルが乗っ取られ圧倒的不利な状態で抵抗を試み、最後に消防ホースを腰に巻きつけ屋上からダイブするにはぴったりの日ですね!
さて、そんなクリスマス、私は前祝いとして、高校の頃の友達に会ってきました!中には一年ぶりくらいの人もいてかなり盛り上がりました。で、まぁ当然、恋愛の話になりまして。友達の中でも1番経験豊富な、我々が神と崇める存在であらせられるお方の現在の恋愛事情を聞くことに!

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すごい、、、すごいモテモテでした。社会人を手のひらで転がしてました。そんな人も世の中にはいるんですねぇ。彼女には現在付き合っている男性がいるそうなんですが、それとは別に好きな男性がいるそうです。その男性、なんと某国営放送にて、ディレクターを務めている方でした。私も大好きなあの番組を!!?っていう番組を担当してらっしゃいましたわ。世界は狭いですね。ちなみにクリスマスイブ、彼女はそのDと過ごすそうです。最高ですね!

卒業してからも、なんだかんだと定期的に顔を合わせられる友達がいることの幸せを噛み締めつつ。もっとずっと大切にして行きたいと思えた一日でした…!

たちあがれ!!

こんにちは、ほたるです。
ブログに書くようなこと、何かあったかなぁ。と思って周りを見渡したら、DVDジャケットのロッキーと目があってしまいました。『ロッキー』、皆さんは観たことはあるでしょうか?多分、名前くらいは聞いたことがあると思います。聞いたことないこともないし、観たこともないという人もドラマや映画のワンシーンでパロっているものは五万とあるので、おそらく知らないうちに目撃していることでしょう。ほら、よく、ランニングしてたら八百屋の主人がりんごを投げてきたり、近所の子供がかけっこしているところとすれ違ったり、生卵飲んだり、腹筋したりしているシーンです!観たことありませんか??その元ネタのシーンがあるのがこの映画『ロッキー』です。

 

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主人公は、冴えない、もう引退どきなんじゃないかと周りから言われているようなボクサーのロッキーです。ファイトマネーだけでは生活できず、借金の取り立てをしてて生活費を稼ぐようなうだつの上がらない日々。堕落した街での堕落した生活を送っているなか、内気なエイドリアンという女性と恋に堕ちます。そんな中、一流ボクサーが世界タイトル戦の対戦相手の代理として、なんとロッキーを指名します。3流の彼がチャンピオンに三流ボクサーのロッキーが勝てるはずなんてありません。しかし、それでも彼は一念発起しトレーニングに勤しむのでした。1分でも、1秒でもリングで立ち続けるために…!!
この映画、皆さんの中には、どうせ頭筋肉みたいなやつが殴り合うだけの映画でしょ?ちょっとそういうのは…。という人がいるかもしれません。しかし、ロッキーは決して頭筋肉のバカではありません。そしてこの映画もよく見ればハリウッドによくあるサクセスストーリーではありません。実はロッキーはかなり冷静に自分を分析し、行く末が見えているような人です。それでも彼は諦めずに、人生に希望を見つけ、変化を求め続けるのです。
印象に残っているシーンにロッキーが女の子に説教をするシーンがあります。12歳の女の子がタバコを吸って、悪い連中とつるんでいるのをみて、「付き合う連中をちゃんと選べ。ボーイフレンドが欲しかったら言葉遣いもちゃんとするんだ。」みたいなことを延々と言います。小うるさい説教にしか聞こえないんですが、言葉の裏には可能性を自分から捨てないで欲しいという懇願が隠されているように思います。まぁ、この説教の後、女の子はロッキーを口汚く罵って家に駆け込んでしまいます…。この時のロッキーの顏!!絶望を孕んだ背中…。切なさは言葉では表せません…。
この脚本を書いたのは、主演も務めている、シルベスター・スタローンです。実はこの話、彼の半生が元になっているんです。スタローンは映画オタクで俳優を目指していたんですが、何度オーディションを受けても落ちてしまうんです。脚本を書けば主役を張れるのでは?と思い立ち脚本を書きますが、そちらもどれもボツになってしまいます。お金がないため、動物園のライオンの檻のフンの掃除といった危険なバイトなどをして生計を立てていましたが、奥さんが妊娠してしまいます。お金もない、まともな仕事もない、子供を養えるだけの蓄えもない。そんなどうしようもない状況の中で書いたのが、『ロッキー』の脚本でした。彼は自分の人生を1人のボクサーに置き換えることで、自身の物語をより普遍的なものとして、世の中に送り出したのです。そして、この映画は様々な人々の心を打ち、大ヒットしました。それだけのものがこの映画にはあるんです。
観て欲しいのでオチは言いません。とにかく、観たら人生が変わります。人生の見方が変わります。ツタヤに行けば必ず置いてあるので、ぜひ一度手にとってみてください。

あれもこれも

みなさんこんにちは。ほたるです。

今日、このブログに欠きたいことは実は山ほどあるんです。

一昨日には近日公開したばかりの『ファンタスティックビースト』を見ました。とっても面白かったので機会があれば是非!昨日にはアニーの映画板を見ましたし、それから、ミニミニ大作戦という映画も見ました。今日に至っては『デザインの解剖』展を見た後に、とらやであんみつを食べて、サークルの3つ上の先輩とお酒を飲みに行きました。梅酒飲み放題です。また行きたい…。

でも、私には、そんなこんなのイベントよりも書きたいことがあったんです。だから書かせて下さい。

このブログを熱心に読んで下さっている方がいらっしゃるなら、もしかしたらご存知かも知れませんが、私はシアターマーキュリーという劇団に所属しています。日本女子大と東大の生徒によって構成されている劇団です。この劇団では大学2年生が執行代、つまり全体を統括し劇を主導して行く役割を担います。そして、11月に行われる冬公演でその執行代を引退するんです。

私は今年2年生です。そして、執行代でした。11月14日まで。

私は、劇団の中でもかなり劇に強い関わりのある、舞台というセクションに参加していました。役者が立って、歩いて、喋る場所を提供する役割です。お客さんが劇場に入って、本編を見るよりも先に目に入るのが舞台ですから、劇作の第一印象を決める大切な役割を担っています。私は舞台チーフをまかされていて、舞台制作を仕切る立場でもあったので執行代の間責任を強く持って劇作に参加していました。加えて執行代引退の公演である11月の冬公演では、舞台美術までやらせて頂きました。舞台美術は簡単に言えば、舞台全体をデザインする役割です。本当に重荷でしたが、同時に大きな作品を周りの力を借りながら作ることが出来て幸せでした。劇に漁師が登場する関係で三浦半島まで取材に行ったり、装飾に必要な小道具を集めるために骨董店をハシゴしたりと苦労は絶えませんでしたが、充実していました。この舞台を作るために全力を投じることが出来ました。なので、写真も載せてしまいます。

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かっこいい…!中央にあるのは漁船。垂れ下がった幕のようなものは実際に使われていた漁網です。漁師さんから借りてきました。この舞台が立ったときには本当に嬉しかったですし、役者に実際に舞台上で演じてもらったときには目頭が熱くなりました。こうして、私は、執行代を終えたのです。

なのに、もの足りません…。やりきったという気がしないのです。なんででしょう。自分でも、考えてみました。確かに多少批判もありましたが、舞台の完成度は良いものでしたし、悔いはありません。舞台に関しての物足りなさが有る訳じゃない。

では、なんなんでしょう。

分からないけれど、もっと面白い劇に、マーキュリーであるうちに参加したいという欲求がまだあるんです、きっと。3年生の夏まで、まだ私達はマーキュリーでいることが出来ます。そのときまでに、この何とも言えないうら寂しさを、満たされない欲求を満たして、気持ちよく引退できるような作品作りに参加したいのです。私の参加してからのマーキュリーの作品はどこか美しい作品ばかりでした。だけど、大学演劇ってもっと泥臭くて、辛くて酸っぱい味がして、その中に鈍い光を見つけるようなものであっても良いと思うんです。大学生の演劇なんて、奇麗にまとまっている必要は無い。もっと何かに溺れて、息も出来ないようなものでいい。

マーキュリーでは3年生は執行代を引退します。しかし、作・演出として脚本を書くチャンスは有るのです。ということは、もしかして万が一なんてことがあるかも知れない!!

とりとめのないことを書いてしまいました。すみません。では、また。

 

ほたる

赤い電車に乗っかって

ほたるです。どうも。
みなさん、夏はとっくに終わりました。
だけど、ふと、海を見たいと思うことってありませんか?秋の海。冬の海。秋の海って1番想像つかないなぁと勝手に思っているんですが、この秋はサークル活動の関係で漁師さんに漁網をお借りすることになり、先週1週間の間に2回も三浦半島を訪ねてしまいました!

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そして秋の海の美しさを知ってしまいました…。

秋の海は決して夏のようにギラギラしていません。砂も全く熱を持っていません。また、冬の海のように波は泡を立てて威嚇してこないし、冷たい風に刺されるといったこともありません。
ただ生ぬるい潮風が吹いていて、波が低く優しい音で寄せては退いてを繰り返しています。

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なんだか穏やかで、欲がないような素っ気ないような印象の海でどこまでも清々しく感じました。
三浦半島といえば、本鮪!まぐろが有名なんです。三浦半島には三崎という港があり、そこにはまぐろ漁船がたくさん入港します。そのため、新鮮な海の幸を安くたっぷり食べることができるんです!
冷凍じゃないまぐろが食べられるなんて!

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ということで食べました。最高でした。はわわわ(((o(*゚▽゚*)o)))すごく美味しかったです。
秋の海で採れる最高の食材!まさに食欲の秋にぴったり!
みなさんも三浦海岸、三崎へ行ってみて下さい。そして潮に煽られつつ、穏やかな海とマグロを堪能して下さい!

ほたる