あれよあれよと時は過ぎ、最後のブログとなりました。
いつの間にか卒業を迎え、「学生」という鎧も取り払われ、絶賛無職の現在。新型コロナ大流行のなか世知辛くも仕事に向かう親を尻目に、ニートであるという意識を持ってグレーのスウェット(ニートの正装だと思っている)(※個人的な意見です)を着用し、人生の夏休みを最後まで思う存分だらけきって過ごしています。惰眠万歳!
やっぱり全然学生が終わる実感も社会人になるに向けてのほとばしる熱いパトスもないのですが、惰眠の他に、とりあえず働き始める前にと「初心忘るべからず」の「初心」にあたるような心持ち・目標などを書き出したりしてみました。
正直目指すべき理想の姿は全然固まらず、自分のことを好きでいれたらいいな…くらいなのですが、疲れた時の対処法だけ「「この作業はなんのためにあるのか」を自分の中で反芻して掘り下げる時間を作る」ということを掲げておきました。自分にとっての価値を見つけられれば、そこに費やす時間も自分にとってどうでもよくない時間になるんじゃないかな。
大学生活の四年間は私に成長をもたらしてくれるものばかりが周囲に溢れていて、自分自身その価値を有難く思いながら過ごすことも出来たので、物事の価値や良い面を見つけるのが得意になった気がします。
ブログ部のメンバーになれたことの良い点は、まず何より先生から学科の公式ブログを執筆するに足る人間と捉えられる要素を自分が持ち合わせていたと先生に認識してもらえたこと(ややこし)への自己肯定感爆上がりイベントであることです。分かりますか??私は一年の冬に先生からブログ部へのお誘いメールをいただいた時、バイトの休憩時間だったのですが、丁度部屋に私しかいなかったのを良いことに部屋の中を軽く駆け回り小躍りし、休憩後のバイトは今思っても過去一を誇るテキパキハキハキにこやか人間と化すことになりました。
その時の高揚感や踊った休憩室の視界が今でも最近のように浮かぶのに、ブログも大学生ももう終わりなんてまだ受け止めきれません。心のどこかで、これからもこれまでと大して変わらない生活が送れるものだと思っています。先が分からないが故の希望的観測かもしれないし、不安への反動からくる軽い防衛機制かもしれないし、これまでが楽しすぎた故の郷愁かも。これからどんな人生になるのか皆目見当つきません。寿命とか教えてくれれば逆算してもっと上手く生きれるかもしれないのに、分からないから不安、全貌が見えないから自分の現在地が掴めなくて足元が覚束ない。時たま襲い来るこの不安定な自分や社会へ憂いは、きっと私の人生について回るものです。
歩いている道も生き方も正解が分からない、でも逆に思えば正解がないから自由でもあるってことですよね!しかも正解のない問題に向き合うのってきっと日本文学科の私たちの得意なところだし、これまでの価値ある日々は私(たち)の味方だし。決められた正解がないからこそ、今の自分を正解にするのも自分の思うまま、と前向きに楽しく生きていたいです。結局は毎日を大切にってことですね。
体感を無視してもう三年前になるらしい初めて更新したブログには、姉の卒業式に行ったことに合わせて、
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多くの卒業生の晴やかな表情、のびのびとした空気、最後の日の雰囲気とかとか、そんな中での卒業式でした。なにがどうだったということではないのですが、我が身にも着実に近づいている卒業や大学生活の終わりを見た気がして、とにかく大学生活のんびり過ごしてる場合じゃねえ!!ということを強く感じた時間でした…。
いつだってなんだって終わってしまえば早かったあっという間だった~と思うものだと思うので、二年生になる前の今の時期にこの経験ができて良かったなとしみじみ感じます…。大学生きっとすぐに終わっちゃう!大学生のうちにやりたいこと、今しかやれないことをたくさんやりたいです。
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という文章があり、当たり前に予想通りに最後の日まで飛んできた感じです。本当に一瞬だ~!今は途方もなく長く感じるこの先の人生も、いつか早かったな~と振り返るのでしょうか。振り返る時間のある終わりであればきっと幸せですね。
全然マメじゃなく飽き性な私は、ふと思い立って文章が書きたいと思っても、きっと自分でブログを作成するようなことはなかったと思います。ブログ部で三年間も定期的かつリアルタイムな学生生活を綴った文章を発信できたことは、本当に貴重で恵まれた経験でした。それに同期・先輩・後輩の皆さんの文章を日常的に多く浴びるというのもすごく楽しいもので、他の人の文章を読む度に流石日本文学科の学生だなあと感心させられていました。文章だけでも個性が出て、皆さん読む人を引き込むのが上手くて、私的にこのブログは心踊る才能の宝庫という印象でした。あつまれ天才の森!これからも末永くブログ部に繁栄があることを、今度からは読者の一人として応援しています。
私のこれまでのブログは決して上手な文章ではなく人に読ませるには拙すぎましたが、それでも自分なりに楽しい気持ちで終われて幸せに思います。
この機会を下さった先生、一緒に活動してきた部員の皆さん、読んでくださる読者の方、ここまで付き合ってくださり本当~~~~~~にありがとうございました!
頑張り屋の日文生の皆さんが、世の不条理に負けないで各々納得いく人生を送れますように!!
それでは、みのりでした。