ヒプノシスマイクが好きです。
総勢18人のキャラクター達が6つのチームに所属して、ラップバトルを繰り広げるというもの。
キャラクター達にはそれぞれバックグラウンドがあり、時に敵チームのキャラクターとの間に因縁があって、睨み合いながらもお互いに譲れないものがあります。
そうした信念をラップバトルでぶつけ合うのですが、私は初めてこのコンテンツを知ったとき、本当に何もよくわかりませんでした。多分ここまで私のつたない説明を読んでくださった方の頭の中にも「?」が浮かんでいるのではないかと思います。すみません……
説明文だけ読んでも頭に?が浮かぶばかりで、関心を抱かなかった私とこのコンテンツの2度目の出会いは、この楽曲でした。
ヒプノシスマイク Division All Stars 「ヒプノシスマイク-Division Battle Anthem-」https://www.youtube.com/watch?v=kJ-SE6dhjAg
一目惚れならぬ、一聞き惚れをしました。一言でいえば、とても格好よかったのです。けれど、とても一言では言い表せない衝撃が走ったのは確かで、本当に未知の領域の音楽。未知のコンテンツ。ラップやヒップホップに触れてこなかった私には、この感覚を言語化する語彙がなかったのです。
気がつけば他の楽曲を聞き漁り、またとても親切なコンテンツなので、ラップの何たるかを教えてくれる生放送なども展開されていました。そこで、微々たるものではありますがラップやヒップホップの知識を身に着けて、現在に至るまで3年くらいの間、このコンテンツを追って来ました。
それで話が戻るのですが、現在ヒプノシスマイクでは、2nd Division Rap Battleが開催されています。最初に貼った画像は、このバトルのフライヤーです。コンテンツ至上、2回目のラップバトル。各チームがトーナメント方式で対峙して、勝敗を決します。
この勝敗、ファンの手に委ねられているのです。
もうどうしたらいいの????????!!!!!!!!
はい、これが今回のブログで一番言いたかったことです。
各対戦カードごとにライブの配信と、新規楽曲が収録されたCDがあり、その購入ごとに投票権が付与されます。ライブを観て、CDを聴いて、勝者を選べというわけです。
私にも好きなチームがあって、やはりどうしてもそのチームに優勝してもらいたい、と強く思います。ですが、冒頭でも述べたようにそれぞれのキャラクター、チームに譲れない信念があって、それはとてもじゃないけれど優劣をつけられるようなものではないのです。
けれどこれは、現実のラップバトルに準拠した勝敗の付け方。サッカーや野球のように得点で必ずゲームに勝敗がつくわけではないラップバトルは、オーディエンスをどれだけ沸かせることができたかが力を測る指針なのです。
もちろん、目に見えるスキルとしてラップの上手い・下手はあるのですが、演者である声優さんたち、みんな上手く……本職ではないからこそ、本当に努力を重ねたのだろうと推察します。そういった、同情心のようなものもまた、優劣をつけることに躊躇を産みます。
また、このコンテンツの魅力かつ巧みなところは、評価軸が本当にいくつもあることです。それもまた私を悩ませます。
このバトル、作中の政府である「中王区」が主催しているものなのですが、「箱庭の中の戦い」とそのトップが言及しているように、中王区がエンターテイメントとして消費するために開催されています。これは、現実に生きる私たちが、このコンテンツを消費している図とリンクしていますよね。あぁ。
実は、キャラクター同士の因縁のほとんども、この中王区によって仕組まれたものでもあり。
その中でシリアスに、時に文字通り命をかけて戦っているチームもある一方、エンターティメントとして認識し割り切り、楽しもうとしているチームもある。
手のひらで踊らされながらも決死の覚悟で勝利を志すチームと、その構造を理解して乗りこなすチーム……この場合、どちらが優れているのでしょうか???また、どちらが勝ち進むべきなのでしょうか……?????ああああ……
評価軸1つとっても、勝っている、と思えるチームがぐるんぐるんと入れ替わり、本当にどうしたらいいのかわかりません。
なので当初は、本当に投票券を無視して、どこにも入れずにいようかと考えていました。
けれど、改めてこのコンテンツと向き合ってきた3年間を思い返してみると、自分がどの評価軸を大切にするか。それこそがヒップホップが重んずる観念たる「信念」なのでは?と思い至りました。
来年から社会人になる身としても、どちらも正しい、けれもどちらかを取らねばならない、という場面に対峙することは往々にあると思います。
何をとり、何をとらないか。自分は何を大切にする人間なのか。
2次元のコンテンツ。それに触れることで、現実の自身を成長させるチャンスをもらえているのかもしれない、と思います。
投票しよう。改めてそう思いました。
わー!!!!でも本当にどうしよう!!!!!!!!!期限いっぱい悩みたいと思います!!!
それでは今日はこのへんで。お相手はむーでした!