こんにちは、あこです。
今日は2月28日。明日からは3月ですね!花粉症の私にとって、春は闘いの季節でもあるのですが、花が咲き、生き物たちが活動を始める季節が来るのは、やはり嬉しいものです。
さて、今回私がお話ししたいのは「手話」について。実は夏頃から少しずつ学んでいたのですが、春季休暇になってからは本格的に勉強を始めることができました。
私が手話に興味を持ったきっかけは、6月に再放送していたドラマ『愛していると言ってくれ』です。俳優の豊川悦司さんと常磐貴子さんが主演を務めており、聴覚障害を持つ画家の青年・榊晃次と女優の卵である水野紘子の恋を描いたラブストーリーとなっています。母に「これ、名作だよ!」と言われて渋々録画したのですが、見始めるとすぐに引き込まれました。
特に私が好きだったのは、相手に会いたいと思った紘子と晃次が互いの家に行ってしまったために会えず、諦めて自分の部屋に戻った紘子が玄関の前で座り込んだ晃次を見つける場面です。(説明が下手でごめんなさい…!)頬に傷がついた晃次に、紘子が「この傷、どうしたの?」と尋ねると、晃次は「君を待っている間に、ヒグマにやられた」と答えます。この場面は本当に素敵で、晃次の言葉がしばらく頭から離れませんでした。(ですが、このセリフの魅力は文章ではなかなか伝わらないと思います。是非是非ドラマを観て、キュンキュンして下さい!笑)
他にも、公衆電話の受話器越しにオルゴールを流したり、FAXで自分の気持ちを相手に伝えたり、美しくて、切なくて、素敵な場面がたくさんあります。春季休暇もあと1ヶ月。この機会に観ていただけたらと思います。
手話の話をするはずが、『愛していると言ってくれ』の話になってしまいました。話を戻します!
なぜこのドラマが手話に興味を持つきっかけになったかというと、豊川さん演じる晃次の手話を見て「手話=言語である」ということを強く感じたからです。
それまでの私は、手話といえば政治家の記者会見やニュース番組での手話通訳で、手話に対して淡々とした、冷静なイメージを抱いていました。しかし『愛していると言ってくれ』の晃次は決して冷静な手話だけではありませんでした。怒り、喜び、悲しみ、愛おしさ。全ての感情が表現されていました。
衝撃でした。晃次の手話が何を言っているかはわかりません。ですが、彼の手話からは彼の心が痛いほど伝わってきました。
手話は言語だ。
当たり前のことです。誰もが同じ速度・同じ声量で話さないように、私たちが感情や想いを声に託すように、手話も人によって、状況によって異なります。時に激しく、時に穏やかに。心を表しているということに声も手話も変わりはないということを、強く感じました。
最後に、最近印象に残った手話表現を紹介して終わりたいと思います。
それは「佐藤」です。日本で1番多い苗字ですよね。「佐藤」は、手話では「砂糖(=甘い)」と表現します。「砂糖」は「甘い」という表現と同じなのですが、「佐藤」は「砂糖」と同じ音だという理由で、「甘い」と表現するのだそうです。面白いですよね。
興味がある方は、手話の読み聞かせや、手話のポエム、手話のコントなどもあるので、ぜひ調べてみてください。『愛していると言ってくれ』もぜひ観てくださいね!
それでは、また。