ナウシカを観に行ったという話

行きました。

ナウシカ、めっっっっっっちゃくちゃ、タイムリーな話では……?

 

こんにちは!むーです。8月がスタートして、授業も課題もこの一週間を切り抜ければ夏休み。
外に出ることもままなりませんが、個人的な目標としては、コロナ禍や就活で止まっていた、人との時を進める夏休みにしていけたら、と考えています。この時間の出来るときに、もう何ヶ月も話していない人達とオンラインで連絡を取って、停滞していた事柄を進めていかなければなりません。頑張るぞ。

さて、冒頭に戻りますが、本当に久しぶりに外に出て、映画館に行ってきました。
現在、スタジオジブリ作品が映画館でリバイバル上映されています。
恐らく、コロナ禍で公開が順延してしまった映画の穴埋めや、映画館で映画を観てほしい、それならスタジオジブリの作品を大画面・かつ立体音響で観ることに意義を覚える人は多いだろうから、といった事情から実現した企画であると存じます。

上映されている4作品のうち、ほぼ初見だった『風の谷のナウシカ』を選んで観ました。
世界観に引き込まれ、夢中になって観ていたのですが、「ちょっと飲み物を飲もう」と思ったときに、気がついたのです。

マスクが外せない。

『風の谷のナウシカ』には、物語の根幹を成す装置として「腐海」が登場します。その「腐海」の瘴気に当てられると5分もしないで肺が腐るとされ、登場人物はマスクなしには「腐海」では過ごすことができない。
ちょうど、その「腐海」の場面でマスクを外そうとして、私は初めて、この作品と現代とのリンクに気がついたのでした。

映画館では、鑑賞中も飲食時以外はマスクを着用することが求められています。もちろん、映画館の外に出て、自宅に着くまで、私たちはマスクを着け続けていて。
まるで世間が「腐海」になっているかのように、その時の私には感じられました。

私は、映画が「腐海」に与える意味性が、そのまま新型コロナウイルスに重なるとは考えません。「腐海」は明らかに人間の自然破壊へのアンチテーゼですが、その点については度外視した上で、現在の状況を客観的に眺めるものとして、『風の谷のナウシカ』が機能しているように感じました。

今の時期にこの作品を観て、受け取るものは人それぞれだと思います。
少しネットで調べてみても、私と同じことを言っている人はものすごくたくさん見つかりました。自分の考えを深めたくてふんふん、と読んでいましたが、1点だけ、「これは違うんじゃないかな」と思う意見がありました。
曰く、「宮崎駿は預言者である」。
ちゃうんじゃないかと思います。ただ、歴史が繰り返しているだけなのではないかな、と、そう思うのです。

尻切れトンボになってしまってごめんなさい……
とかく、今のこの時期に、映画館で。『風の谷のナウシカ』という作品に出会えてよかったなと、心からそう思います。漫画買おうかな。
きっと、この作品が上映対象に選出されたのも作為的なんだろうなとも思います。

それでは今日はこの辺で! 変に論文調に引っ張られていつも以上に文体が固い! むーがお届けしました!

みゆきの歌に手が届く

「みゆきの歌に手が届く」

中島みゆきの「夜会」が1989年に始まった時のキャッチコピーです。

先日、みゆきさんのコンサートに行ってきました。夜会ではないです。でもそれでも、この言葉がぴったりと合うと私は感じました。

中島みゆき  2020ラスト・ツアー 「結果オーライ」

最後のツアー。これからも地域を絞ってのコンサートや夜会は行うそうですが、全国を回るツアーは今回が最後でした。最初聞いた時、素直にショックで悲しかった。私にとってはみゆきさんは永遠の女神だから…。でも仕方ないんです。みゆきさんだけでなく周りのミュージシャンの方々も年を重ねているのだから。スタッフの方によると「1カ所に腰を落ち着けてクオリティーを高めたコンサートをお見せしたい」という思いだそうで。みゆきさんはいつも前を向いていて新たな挑戦をし続けている。私はその思いと姿に、いつも感動します。

 

さてコンサート当日。私はCD、DVD即売の先着特典の直筆サイン色紙のために昼から並びました。
グッズはとりあえずパンフレットと、クリアファイルと、歌姫国パスポートと、ステッカーと、ガチャと…的な軽いノリで行ったら普通に0が4つ着いて一瞬絶望。けれども躊躇いもなく財布から出す私。みゆき効果は恐ろしい(終演後に更にキーホルダーとファンクラブのファイルを買ったのは秘密)。そうツアーは最後だもの…買わない後悔より買う後悔(皆さま念仏のように唱えましょう…)

そしていよいよ開演。
ここからネタバレオンパレードになるので、見たくない方は自粛お願いします!

 

 

一曲目「一期一会」 幕が上がりミュージシャンの方々によるイントロが流れ始める。下手側からみゆきさん登場。みゆきさん、高いピンヒールに袖がシースルーの衣装。きれい、美しい。女神降臨。舞台の空気が一瞬で変わる感じがしました。私は個人的に「一期一会」と「ヘッドライト・テールライト」のイントロが似てると思っていて(実際似ていない)、最初「ヘッドライト・テールライト」かと勘違いしました(汗)
私、みゆきさんが歌い始めた時点で涙。初めて演技や舞台ではない、コンサートでのみゆきさんの声を聞けたという喜び、感動、同じ時間を共にしているのが現実とは思えなくて、その驚きに気づいたら視線が涙で揺らいでいました。
私が「一期一会」の中で好きな歌詞は「忘れないで私のことより あなたの笑顔を 忘れないで」っていう部分なのですが、これってすごいと思いませんか?究極の愛。みゆきさんが私たちにまさに語り掛けるように歌っていて、その愛が会場を包み込んでいて、幸せな空気でした。

MCを挟んで「アザミ嬢のララバイ」「悪女」。デビュー曲である「アザミ嬢のララバイ」は、1978年の初めてのコンサートツアーでの1曲目だそう。「悪女」は、よく私の母がカラオケで歌っていて、最近になってやっと曲の意味や良さが分かってきたという私の思い入れのある曲です。
みゆきさんの声はいつまでも素敵。約40年前と変わらない声で、みゆきさんが一人の少女のようにも見えました。まさかこの曲を聞けると思っていなくて感動の二曲でした。

次の三曲は「浅い眠り」「糸」「ローリング」。内「浅い眠り」「糸」は、アルバム「EAST  ASIA」に入っています。「EAST  ASIA」は個人的に神アルバムだと思っています。1991年の夜会「金環蝕」内の歌が二曲入っていて、一曲はタイトル通りの「EAST  ASIA」、私は夜会工場でこの曲を巫女さん?のような姿で歌うみゆきさんを見て感動したのを覚えています。ブルーレイ出た時、その踊りまで一緒にやりました(笑)もう一曲は夜会のテーマ曲である「二隻(そう)の舟」で、「EAST  ASIA」が初収録です。「浅い眠り」はもともとシングルの曲で、ドラマ『親愛なる者へ』の主題歌です。初めてシングルミリオンセラーの曲でもあります。ちなみに『親愛なる者へ』はみゆきさんも出演されています。
「糸」はもともとアルバムの中の一曲でした(これ結構テレビ番組でも間違えていたりする…)。その後ドラマの主題歌になり「命の別名」と共にシングルになり、アーティストのカバーやCM起用などによって多くの人に知られる曲になりました。あんまり普段「糸」を聞くことがなかったのですが、今回聞いていて「なぜ生きてゆくのかを 迷った日の跡のささくれ」の歌詞がひっかかりました。「幸せ」「仕合わせ」をかけて糸を男女に例える、というのが「糸」の解釈ですが、こんな歌詞で厳しいこと言っていた…?と今回初めて感じました。「なぜ生きてゆくのか」重いテーマです。これはただ男女の出会いを描いたものではないと、改めて思いました。今よくよく歌詞を見ているのですが、すごく難しいです。特に「織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない」「織りなす布は いつか誰かの 傷をかばうかもしれない」の部分。特定されない「誰か」で、「かも」なんです、断定じゃない。みゆきさんの曲は、まだまだ分からないことだらけです。
最後の「ローリング」はアルバム「中島みゆき」内の一曲ですが、「中島みゆき」が発売された1980年代半ばあたりを後にみゆきさんは「御乱心の時代」と言っています。世の中の音楽が変化してみゆきさん自身の曲調や歌詞にも変化が起きた時期なのです。次作の「グッバイガール」からは瀬尾一三という音楽プロデューサーと組んで「御乱心の時代」は終了するわけですが、私はむしろ初期とか「御乱心の時代」の曲も大好きです。みゆきさんの若さや迷い、模索が率直に出ているから。すごく共感します。ここら辺の曲は語りつくせない…。ちょうどみゆきさんのオールナイトニッポンも終わった時期なんですよね。

「お便りコーナー」第一弾を挟んだ後は、アルバム「LOVE OR NOTHING」の「流星」でした。
(幸せすぎて、ここら辺の記憶が曖昧になっています)

続いて「お便りコーナー」第二弾!ここで、みゆきさんは私の近くに…!心臓に悪い。
近いのでこのお姿を記憶にとどめておかなくては!と必死に凝視。細いしお肌綺麗だし、姿勢もよくて、そしてかわいい。衣装近くで見たら更に素敵でした。あまり絵心がないので衣装のイメージを伝えられなくて残念ですが、緑色ベースで他にいろんな色がポイントとして散りばめられている感じ(記憶が曖昧…)です。これも幸せでした。

次は「最後の女神」「齢寿天(そら)任せ」、休憩を挟んで「離郷の歌」でした。「最後の女神」は、1993年発売のシングル曲ですが、縁会2012~3でも歌われていました。約2年前縁会の劇場版(映画でコンサート映像が見られる)で見た時感動したので、2年越しに生で聞くことができて嬉しかったです!
続いての「齢寿天(そら)任せ」「離郷の歌」は、先月発売になった最新アルバム「CONTRALTO」からの二曲で、「離郷の歌」は倉本聰脚本『やすらぎの刻~道』の主題歌の一曲となっています。「CONTRALTO」は、みゆきさんの音域のことらしく、アルトより下テノールより上のちょうど中間あたりのことらしいです。最新曲が二曲も聞けるなんて思っていなかったので、ちょっとびっくり。みゆきさんアルバムより声やより優しくて深かったです。

続いての三曲は「この世に二人だけ」「ナイトキャップ・スペシャル」「宙船」でした。この世に二人だけ」はアルバム「予感」「いまのきもち」に、「ナイトキャップ・スペシャル」は「恋文」に収録されています。二曲ともアルバムの曲なんですよね。「この世に二人だけ」の「二人だけ この世に残し 死に絶えてしまえばいいと 心ならずも願ってしまうけど それでもあなたは 私を選ばない」って歌詞、諦めというか絶望というか…最後に好きだった彼とその彼女が結婚していることが分かるのですが、「嫌いになどなれるはずがない あなたの愛した女(ひと)だもの」と言ってしまっている所が、私は秀逸だなぁと感じます。彼が好きだから故に、恨み切れない嫌いになれない、見た目は強がっているのに心は優しい女性の姿が目に浮かびます。
次の「ナイトキャップ・スペシャル」の収録アルバム「恋文」って、2003年発売なんですよね。初期中島みゆきっぽいと感じるのは私だけでしょうか…。
コンサートでみゆきさんを見ていると、各曲でみゆきさんの雰囲気が大きく違っていて、ある時は私たちと同じ等身大の女性で、ある時はすべてを達観した女神のようになると感じました。でもそこに共通するのは、深い愛なんです。愛するのも恨むのも、懐かしがるのも、共感するのも、突き放して背中を押すのも、望郷もすべて「愛」が根源なんですよね。みゆきさんは、一つの言葉やフレーズにも愛を持って真摯に丁寧に歌っている。一人の人間として尊敬するのはもちろんですが、向き合うという苦しみをどこかで抱えて歌っているのだろうと思って、時折胸が苦しくなるのです。
「宙船」は言わずとしれたTOKIOへの提供曲。セルフカバーもしているのですが、かっこよくて力強くて、いつも元気を出したい時、励まされたい時に聞く曲です。今回「宙船」聞きたいなと思っていたので、嬉しかったです!

いよいよコンサートも終盤に差し掛かり。次の曲は「あたいの夏休み」。私は最初この曲と分かった時、意外だなぁととても感じました。シングル曲ですが、収録アルバム「36.5℃」だと最後の「白鳥の歌が聴こえる」の方が、オールナイトニッポンの最終回の最後の曲で使われていたり、コンサートでも最後に歌ったりしているし…。
「36.5℃」のジャケット、ネットで検索かけていただければ分かるのですが、背景の夜のビル街に、救いを求めている女?の人の手に男?の人ががっちりとつかんでいる絵が印象的です。

いよいよ最後の4曲。控えめに言って神曲。
一曲目「麦の唄」は、連続テレビ小説『マッサン』の主題歌で、この曲で「地上の星」に続き二回目の紅白出場をしています。私がみゆきさんのファンになったのはこの曲が契機だったと思います。まだ「singles」しかアルバムを入れていなかった時、よく公式YouTubeで「麦の唄」を聞いていました。最初は元気づけられるなぁとしか思っていなかったのですが、よくよく歌詞を見ると、多分故郷から離れて愛する人と暮らしている今現在のことを書いていて、「麦に翼はなくても 歌に翼があるのなら 伝えておくれ故郷へ ここで生きてゆくと」の歌詞から、容易には故郷には帰れないことが分かります。ここで、歌なんですよね。距離の隔たりのある愛する故郷へと歌で伝えてくれ、という意味だと思うのですが、歌は距離や時間を越えていろんな人たちを元気づけたり励ましたりできる。そういう意味を含んでいるのではないかと思います。更に「どんな時も届いて来る 未来の故郷から」ということで、愛する人と暮らしている場所が後に自分の故郷になることがここで分かります。時代を追うと、みゆきさんの「故郷」像が変化しているのが分かるのですが、ここではきっと故郷は一つとは限らないんですよね。そしてなんといってもこの歌の魅力は「未来の故郷から」の後のロングトーン。紅白も鳥肌モノなのですが、今回は更に素晴らしかった…!会場全体にみゆきさんの声が響き渡り、震えと涙が止まりませんでした。
続いての「永遠の嘘をついてくれ」 まさかこの曲が聞けると思っていませんでした。1995年に吉田拓郎さんに提供した曲です。この歌といえば、みゆき&拓郎&かぐや姫ファンなら皆知っているだろう伝説の「吉田拓郎&かぐや姫 Concert in つま恋 2006」。
この野外ステージになんと中島みゆきがシークレットゲストとして登場、吉田拓郎のラストステージで「永遠の嘘をついてくれ」を一緒に歌ったのです。若い頃みゆきさんは吉田拓郎さんの大ファンだったようで、コンサートのバイトもしていたそう。吉田拓郎さんはずっと殆どの曲を自分で書いていたのですが、ある時「実際の俺は夢のない中年男だから、夢のない歌を」とみゆきさんに曲を頼んだそうです(自分の才能の限界とか色々感じてたのでしょうか…ファンではないので詳しいことは知りませんが)。そこでみゆきさんが「永遠の嘘をついてくれ」。みゆきさんにとって憧れの吉田拓郎へ、いつまでも嘘をついて夢を見させてくれとエールを送ったのです。
私が最初「つま恋」を見た時、理屈抜きにぽろぽろと涙がこぼれていました。互いを尊敬しあって、音楽シーンを駆け抜けてきた二人。きっとそこにはいろんな痛みや悲しみもあったと思います。だからこそそのステージの二人はかっこよかった。最後ステージから帰る時、みゆきさんはボーカルの坪倉唯子さんの手を握るのですが、それも無条件に感動。みゆきさんはアマチュアの時の思い出もよみがえったでしょうし、時が過ぎさった懐かしさやちょっぴりの悲しさといった複雑な気持ちがこちらまで伝わってくるようでした。みゆきさん、この一曲だけ歌ってすぐに帰るんですよね…。それがまた潔くて好きです。ちなみにその映像、後ろで指揮をしている瀬尾一三さんも映り込んでいるのですが、この3ショットは今後一生見られないな…と思いました。私は「つま恋」のカメラマンになりたかった!
そんな思いのある「永遠の嘘をついてくれ」は、みゆきさん含めて会場の多くの人が特に思い入れの強い曲だったのではないでしょうか。みゆきさん、ちょっと恥ずかしそうに歌うんですよね。その姿にきゅーーーんときちゃいます。かわいかった。
三曲目「慕情」は、2017年発売のシングル、『やすらぎの郷』の主題歌です。「慕情」のジャケットはみゆきさんの若い頃のモノクロ写真なのですが、すごい好きです。私が初めて買ったアルバムはこの「慕情」が入った「相聞」(タイトルは万葉集の部立からとられたそう)です。私は、「慕情」が今のみゆきさんの等身大に一番近い姿なのではないかと思っています。みゆきさんの曲はやっぱり「愛」が大きなテーマで、いい意味で年を重ねたからこそこの「慕情」が書けたのではと思っています。

そして最後の曲。「慕情」のBGMがフェードアウトし、みゆきさんが

「中島みゆきでした。さようなら」

と。少し寂しそうなかすれががった、でも一方で明るくてあたたかくて綺麗な声。今までみゆきさんの曲を聞いてきて共感し、感動した時のこと、そしてみゆきさんが歩まれてきた約45年という歳月。いろんなことが走馬灯のように駆け巡りました。
本当にコンサートツアーはこれが最後なのだなと実感した時、静かに流れた曲、それが「誕生」でした。
「誕生」は先ほども紹介したアルバム「EAST ASIA」の中に入っています。もともと私も大好きな曲です。「誕生」が流れた時、静かに、でもみゆきさんはこれからも走っていくのだということを強く感じました。みゆきさんは1987年3月のオールナイトニッポンの最終回で、最後に10からカウントダウンして、「こんばんは、中島みゆきです」と言いました。みゆきさんにとって、終わりはまた何かが始まる合図でもあるのです。生きていると良いことばかりではないけれど、時が解決してくれたり、頑張っていると報われることもある。悲しみは悲しみだけに終わらず、必ず新しい何かを生むのです。私はみゆきさんに、後ろ向きながらも前をなんとか向いて進んでいこうという勇気をもらっていました。そして今もみゆきさんは前を向いているのです。素敵だなと感動しました。
「誕生」には、生まれて色々な人、ことと出会い、また別れゆく中で生まれてきた意味を失いかけた時に、「生まれてくれてWelcome」と私は言い続ける、という曲なのですが、「生まれてくれてありがとう」ではなく「Welcome」なのは、どうも海外?(英語圏)では生まれた時に「Welcome」というところからなのだそうです。感謝ではなく、ようこそ、こんにちは。共に同じ時代を生きてゆこう、というあたたかな人間の繋がりを示したかったのでは、と感じます。生きていると、辛いことや悲しいこともあって、でも一人ではないんだよ、ここにいていいんだよと言ってくれるような、そんな曲です。みゆきさんの歌声が、一人一人のお客さんが自分の人生の主人公となって、語り掛けられているようで、ここでも涙が止まりませんでした。みゆきさんと同じ時代に生まれてよかった。みゆきさんの曲と出会ってよかった。私にとって大きな財産です。
最後にみゆきさんがいなくなったマイクスタンドを、スポットライトが照らしました。寂しさとともに、新たな世界をまた作ってくれる予感と期待も感じました。

「誕生」の終わりとともに、大きな拍手。幕が閉じても手拍子が止まらない中、アンコールのメドレーが始まりました。「人生の素人」「土用波」「はじめまして」の三曲。アンコールは先ほどとは打って変わって、楽しくて明るい雰囲気です。みゆきさんに「人生の素人」って言われてしまったら私はまだ生まれてもいない(笑)と思いましたが、みゆきさんが前を向いて挑戦し続けようとする姿が見えて、なんだかとても安心しました。「土用波」「はじめまして」は、ギター演奏も!みゆきさんがギター弾いている姿、嬉しすぎました!!!
「土用波」は「流れゆけ流れてしまえ根こそぎの土用波」という歌詞の通り、土用波に過去が愛にさらわれ流れ去っていくという歌詞ですが、「歌姫」で「夢も哀しみも欲望も 歌い流してくれ」というように「流す」というのがみゆきさんの歌の特徴の一つでもあるなぁと感じました。「はじめまして」は、1984年発売「はじめまして」のタイトル通りの曲ですが、最近気に行ってよく聞いていた曲でした。最初の「新しい服を着る 季節のように 今来た道を忘れてしまう」の歌詞が特に好きで、どこか後ろも向いているけれども、それでも明日へと進んでいく哀しく、弱くて、でも力強い決意のある曲です。またこのコンサートツアーを経て「はじめまして」のみゆきさんと出会えるのだと思うと、いつまでも応援し続けたいと思いました。

最後、みゆきさんが手を振って去られる時、その背中がかっこよくて…あのお姿、一生忘れないと思います。いつまでもみゆきさんの後を追って、また頑張ろうと励まされました。ただただ、大好きです。これからもずっと!

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夜のNHKホール。帰り、名残惜しくて何枚も写真を撮りました。
終わってしまった。でも、とてもとても幸せでした。

皆さま、長い長いブログにお付き合いいただきありがとうございました!

せっかくなので最後に、中島みゆきオススメアルバムを紹介します。

ベスト
・「Singles」「SinglesⅡ」「Singles 2000」「十二単~Singles 4~」
シングルコレクション。この4アルバムでシングルを網羅できるのでとりあえずこれを聞けば間違えないです!かなりオススメ。

・「ベストアルバム 大吟醸」「中島みゆき・21世紀ベストセレクション『前途』」
上の「Singles 2000」とともに会場スタッフさんオススメらしいです。とりあえずヒット曲、という人にはもってこいかと思います。ある程度みゆきさんの曲知っている!という人は物足りない気もします。

アルバム
・「生きていてもいいですか」
「うらみ・ます」で有名なアルバム。怖いと称されるアルバムですが「蕎麦屋」「船を出すなら九月」が好きで聞きます。

・「寒水魚」
別アレンジの聞いた「悪女」と、「歌姫」が絶賛にオススメしたいです。「歌姫」は初期?中島みゆきの集大成ではないかと勝手に思っています。多分みゆきさんの曲の中でベスト3に入るくらい好きです。

・「36.5℃」
「白鳥の歌が聴こえる」オススメ。タイトルの名前も好きです。

・「EAST ASIA」
「EAST ASIA」「浅い眠り」「誕生」「二隻の舟」「糸」などが入った神アルバム。ベストアルバム並みに推したいです。

・「いまのきもち」
1970年代、80代の曲を再レコーディングしたアルバム。私の名前が入っている「怜子」、大好きな「歌姫」、加藤登紀子に提供した「この空を飛べたら」など、アルバムだけど推したい!みたいな曲が入っている。今回のコンサートでもここから何曲か選ばれています。

・「転生(TEN-SEI)」
「夜会VOL.13─24時着 0時発」での曲の中から11曲が入っています。夜会を見なくても夜会の雰囲気を味わえるアルバムなので、夜会見てみたい方にもオススメ。

 

語りつくせませんが、今日はここまでにします!

お付き合いいただき、本当にありがとうございました。

爆破、映画、すみっコぐらし

こんにちは。むーと申します。

今日、本学に爆破予告があって、14時以降キャンパス内立ち入り禁止、三限以降の全ての授業が休講になる、という措置が取られました。
今まで生きてきて、学校に爆破予告→休校、というニュースは幾度となく目にしてきたけれど、あわや自分の所属する大学にも同じ事態が起こるなんて思ってもみませんでした。

ざわざわする心のまま、二限後とにかく大学を出て、電車に乗り帰路につき、座席に腰かけてスマホを見て、突然思い立ちました。

そうだ、映画すみっコぐらしを観に行こう。

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最近、わたしのTwitterのタイムラインで話題になっていた、映画すみっコぐらし。

巷では「逆詐欺映画」と称されていて、穏やかでゆるい印象を受けていたら、ものすごく予想外の展開が待ち受けていて、そんでもってものすごく泣けるともっぱらの評判でした。
ツイートを見ていると、子供の付き合いで観に行ったはずが自分にもがっつり刺さってしまった、みたいな親御さんや、評判を見て単身観に行きビチャビチャに泣いたという男性などなど、種々様々な人々が映画について言及していました。すみっコぐらしファンの方からの評判もすごくよく、「すみっコぐらし」にしか描けないお話、とのことで、ゆるく気になるなぁとだけ思っていたのですが、今日突然午後の時間が空いてしまって。調べてみたら新宿でいい感じの時間に上映していて。
今日の三限代わりだ、と変な風に思い切った私は、クレジットカード決済で、チケット大学生1枚を購入したのでした……

ちなみにその時点で残席は4つのみ。かなり広めのシアターにも関わらず恐ろしい人気です。平日の昼間やぞ。


 

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おはなし自体はとってもシンプルです。絵本の世界に迷い込んだ「すみっコ」たち、そこに現れた謎のまいご、灰色の……「ひよこ?」 みんなはお家を探してあげながら、桃太郎、マッチ売りの少女、人魚姫などなど、いろいろなおはなしの世界を旅します。

御多分に漏れず、私もぼろぼろ泣きました。すごく優しいお話でした。かわいいしさみしいし、心のもやもやした部分から水が出てくる感覚。

以下、主観100%の推しポイント紹介です。話半分に聞きながしてね。

 

①「ぺんきん?」と「ひよこ?」

このふたりのコンビがすごく良いです(日本文学科にあるまじき語彙力)
ふたりとも、名前の最後に「?」がついていることからもわかるように、実は本当の「ぺんぎん」と「ひよこ」ではない……というか自分の正体に自信がない、似たもの同士なのです。
映画オリジナルキャラの「ひよこ?」に対して、「ぺんぎん?」は最初期からいるメインキャラクター。きっとファンの方からしたら思い入れの深い存在なのではないかな、と思うのですが、またこの「ぺんぎん?」がすごいのですよ(語彙力)

ほかのメインキャラクターには、仲良しかつニコイチ、理解者たるキャラがいます。「しろくま」には「ふろしき」、「とんかつ」には「えびふらいのしっぽ」……

けれど、「ぺんぎん?」にはそんな存在がいません。映画で描かれていなかっただけかもしれないのですが、いつもヘッドフォンをつけて本を読み、とってもマイペースで「しろくま」とは喧嘩しがち。
そんな「ぺんぎん?」の隣を埋める存在が、映画における「ひよこ?」なのです。「ひよこ?」に出会えたこと、そして一緒に経験したすべてのことは「ぺんぎん?」史(?)においてもかけがえのない出来事で、そう思うと映画で起こる悲喜こもごもがダイレクトに迫ってきて、私は結果泣きました。

あとポスター、この記事を読み終わったら、一番最初に挿入した画像をぜひもう一度観てみてください。人助けだと思って、お願いです。きっと私の言わんとしていることがお分かりいただけるだろうと思います。いやそんな大げさなあれではないのですが、やっぱりこのふたりはこのふたりなんだなぁと……ううう(ハンカチを噛んで唸る)
②子供向けの丁寧さ、対象を広く見据えた大人の本気

そもそも「子供向けだから所詮子供だましだろ」みたいな考え方自体間違っていると思うのですが、それは置いておいて、柔らかな色鉛筆と水彩で描かれた背景と、かわいいコロコロしたキャラクター達が描く世界はとてもほんわかしていて優しくて。
正直、かわいらしい「すみっコ」たちが映画の中で戯れているだけでも、子供やすみっコぐらしファンは満足したのではないかな、と勝手ながら思ってしまいます。けれど、そうはしなかった。「すみっコぐらし」だから描ける「刺さる」物語を描いて、ターゲットを広く設けたことで、この作品はヒットしたのではないかなと思います。

もしご興味を持たれた方はぜひぜひキャラクター紹介をご覧くださいませ。

そういえば中学生の頃、友だちからもらったすみっコぐらしのメモ帳の、裏側にあったキャラ紹介を幾度となく眺めていたことを思い出しました。キャラの設定自体がすごく良いのです、ぜひ。

あと期せずしてもらった来場者プレゼントを貼って置きます。かわいい。この子は「とかげ」。

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こちらは第二弾のクリアポストカードだそうですが、これから観に行かれる方はぜひ第三弾の期間に行かれることをおすすめします。第三弾のプレゼント、初見時の終演後に見たら確実に泣く自信があります。

うう狂ったようにキーボードに感想をぶつけてしまいましたが、ご興味のある方はぜひ! 何かの参考になりましたら幸いです。

不意に降りかかった悪意の結果、やさしい物語を観に行くことになった変な1日。
そんな日にブログ担当になったのも何かの縁だったのでしょうか。とりあえず今は、ちゃんと明日も大学に通う、そんな日常が続いていくだろうことにほっとしています。

それでは! 今日のお相手はむーでした。

たまには映画を

こんにちは。あかねです。教員採用試験に向けて勉強に励む日々を送っています。今日はとうとう受験票が届きました。緊張してきます……。教職課程を2年生になっても続けていくか迷っている1年生は、何らかの形でいじめに関わったことがある場合、若干の覚悟を決めた方が良いです。私は覚悟を決めていたつもりでしたが、やはり少しだけ昔のことを思い出してしまい辛い時があります。そんな思いばかりではめげてしまう、と思ったので、息抜きに映画を見てきました。「プロメア」というアニメ映画です。
プロメアという映画は、炎を出せるようになった人間と炎を出せない人間が混在する世界の話です。レスキュー隊の主人公ガロが、炎を出して街を焼くリオと出会います。ネタバレを防ぐために詳細は伏せますが、ロボット同士の熱い戦いや切ない人間模様が描かれた映画でした。とても良かったです。一緒に行ってくれた高校時代の友人は、2回目だと言っていました。リピーターも多く、パンフレットは売り切れ。しかし増刷が決定し、上映期間も延長を続けるところにも人気を感じます。あれはDVDで見るよりも、一度は映画館の大画面で見たいものです!ストーリーも矛盾点なくスッキリ爽快な話になっていましたので、興味のある方は是非ご覧ください!
上映期間がいつまで延長されているのかは分からないため、お早めに行くことをおすすめします。さて、明日からまた教採の勉強を頑張るぞ……!

舞台「良い子はみんなご褒美がもらえる」

こんばんは。
今日、一か月間ずっとやりたいと思っていたスキーのワックスがけをすることができました。何事もお手入れは大事…と思いつつ、昼間に家にいることがあまりなかったり、雨だったりして中々難しかったので、やっとの思いでした。このGW中に、今シーズンの滑りおさめをしてくるので、なんとか間に合ってよかった。ほっとしています。

さて、今日から10連休。私は今日も講義があったので9連休ですが、ちょうど疲れのピークのところでの休みで、嬉しいし力も抜けるし、キーボードを打つ手もなんだか5㎜くらい浮いています。
2年生になって、前よりも興味のある授業をたくさんとれるようになって、いろんな時代のできごとを繋げて考えることができたり、一つのことを様々な角度から見れることに気がついたりして面白いと思う反面、自分の知識の弱さに悔しくなることもあったり…。1年生の頃にもっと勉強しておけばよかった、と心から反省しました。特に、日本文学の基礎Ⅰなんかは、今更ながらプリントを見返しています。何事も基礎が大事なのだと痛感しています。それから、大きな時代の流れをつかむ力と、ある一点に注目して研究する力の、両方ともが必要なのだと思いました。まあ当然のことなのですが、この間演習発表の準備で「木を見て森を見ず」状態になってしまいました。ふと煮詰まった時は、全体を眺めてみると意外と違う発見ができることもあるので心がけたいです。

こんなあんなな感じな私ですが、2年生になって一番の発見は、風俗史って面白い!です。1年後期にある基礎演習で『萬葉集』の和歌を扱った時に、装身具から訓読(漢字をどのように読むか)を考えたい、と思ったのですが、なかなかうまく調べられず尻切れてしまっていました。しかし風俗史の授業を受けて、私が調べたかったのはこれか!とやっと見つけることができました。風俗史を勉強すると、埴輪や絹の断片から古墳時代の人が着ていたものが分かったり、当時道具がどのように使われたりしていたかを知ることができたり…それってすごいことじゃないですか、、、!文学や文字資料では、実際の形は想像するしかないのですが、埴輪とかを見るともっと具体的に分かるので、とっても感動しました。もちろん日本文学科なので、文字から読み取れることが中心ですが、風俗史だったり、他にも絵や実際の古写本といった実物から見るのも大事なんだなと感じました。

で、まあ前置きらしいものが長かったのですが、今日話したいのは、こんな日々の合間を縫って(?)舞台を見に行ったということ!!!
その舞台というのは『良い子はみんなご褒美がもらえる』です。
皆さんの知っている所でいうと、堤真一さんと、ABC-Z(どうもジャニーズらしい…)の橋本良亮くん(名前を初めて聞いたのでさっぱりです…ごめんなさい)と斉藤由貴さんが出ています。

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で、私のことをよく知ってる方なら既にお分かりでしょうが、目当ては私のアイドル、斉藤由貴さんなのです!!!!!(不要なビックリマークでいかに好きかを知ってほしい)
20前後の平成生まれが一体なぜ?とか思われそうですが、とにかく彼女の天才性に憧れているのです。演技はもちろんのこと、由貴さんが作詞した歌詞は、言葉が美しく透明感があって一つの絵みたいだと思っています。
そんな由貴さん作詩の曲の中でも特にお気に入りなのが、「ブルー・サブマリン」と「いちご水のグラス」です。歌詞を全文載せることはできないけれど、この二曲は、現実世界と観念的な世界とが繋がって感じられて、現実のような美しい非現実のような、その間に挟まっているようでありながら、相手(恋人)が離れてしまう悲しみ、空虚感が真っすぐに伝わってくる。それから、海の底の鮮やかな青色だったり、いちご水の桃色がかった透明な色が鮮明に想像できるところが、彼女の歌詞の中で最も秀逸なところです。
「色」といえば、由貴さんの曲も多く作詩した松本隆さんは、その景色の色が鮮明に浮かぶ歌詞をたくさん書いています。その中でも有名なのが、松田聖子さんの「瞳はダイアモンド」の中にある「映画色の街」です。映画色なんて実際にはないのですが、私たちは自然にセピア色のヨーロッパ風の街を想像しませんか?それってすごいことだと思います。(ちなみに、松本隆さん作詩の曲の中でおすすめは、由貴さんだと「海の絵葉書」、聖子さんだと「赤い靴のバレリーナ」「時間旅行」)
これは和歌世界でも同じことが言えると思うのです。たった31字の中でどんな想像が膨らませられるか。実際に昔の人がそう思って詠んだかは分かりませんが、私たちは和歌を読んで頭の中でその景色や情景、または心情を想像することができる。言葉というツールを使って、時代や場所を超えて繋がることができるのは、本当に素晴らしいです。

話が若干ずれたけれど、由貴さんの「表現者」としての姿は、美しくて凛としているのです。作詩もだけれど、演技もその場面がきちんと立ち上がっていて、なり切る、というよりもその役柄が彼女に近づいているような錯覚を覚えてしまって、画面や舞台でその姿を見るたびに感激します。あまり上手な言い方が浮かばないけれど、由貴さんの演技は「憑依」に近いものがあると思います。

今回の『良い子はみんなご褒美がもらえる』は、その由貴さんの演技を間近で見ることができ、前ミュージカルをやっていた身としても勉強になったし、自己表現の仕方、表情全てが美しくて貴かったです。もう語り切れない魅力があります(今回は演技と歌詞について書いたけど、もちろん見た目も声も綺麗で大好き)

最後にせっかくなので、私の由貴さんコレクションの一部を公開(需要ないけどただの自慢!)(あくまで一部)

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ここまで書いてみて、結局何を書きたかったのか分からない。いつも話題はっきりしなくてごめんなさい…。
GWは久しぶりにカメラを持ってお出かけする予定もあるので、次は写真だらけのブログになりそうです。国宝源氏物語絵巻も見に行くので楽しみ。わくわく。

皆さんもよいお休みを!ではでは、また。

 

イメージとは全く違う!!

こんにちは。はるなです。

3月になりましたね。
2月は28日までということを
つい忘れてしまい、えっ!?もう3月!?
とカレンダーを見て驚いてしまいました。
早いですねーー。新学期までもう1ヶ月を切ってしまうとは……。
来学期こそ、もう少し楽な授業の取り方をしたいものです。

話題は変わりまして、
私昨日『運び屋』という映画の試写会に行って参りました。
本作はクリント・イーストウッド監督・主演の映画で、アメリカでは2018年12月14日に公開され、日本では今月の8日に公開されるそうです。
日本ではまだ公開されていない作品なので具体的なストーリーなどは触れませんが、
感想を。

薬の運び屋ということで、ごりごりのハードボイルドな映画というイメージを持っていたのですが、実際のストーリーはいい意味で全く違いました。(もちろん、ハードな内容ではあります)

人間、どう生きればいいのか。幸せとは何か、お金があることか?などを訴えている映画だと感じました。
長く生き、たくさんの経験を重ねたおじいちゃんのストーリーは非常に魅力に富んでいました。
それから、主役のおじいちゃんが魅せられ、人生の全てを費やした
「デイリリー」という花が出てくるのですが、ヘメロカリスの英名らしいです。
初めて知りました。日本でいうとニッコウキスゲとかですかね。
1日花ゆえに「デイリリー」というみたいです。確かにその1日1日を生きる主人公が惹かれるのもわかる気がします。
(そうは言っても、家族よりも花を優先してしまった点は全くもって共感できませんが。)

これ以上を書いてしまうと、映画を見るときのネタバレになってしまいますので、控えますが、とにかくポスターと題名のイメージからは少々異なる感動的なストーリーになっていますので、興味がある方は是非ご覧になってみてください。個人的にはもう一度見に行きたい。

それでは、今回はここまで。
はるなでしたー。

ランドセルを背負う老人のはなし

こんばんは。お久しぶりのむーです。

最近とってもぽかぽかしてますよね。お天気にも恵まれて、サークルの色塗りの作業が大変はかどってありがたい限りです。そんなこんなな日々を送っていたらおしゃれ着をペンキで汚してしまいました。しかも赤。何がまずいって血みたいに見える。根性で落とします。

さてさて、今日はとっても貴重な経験をしてまいりまして、そのお話をばと思っております。

能楽師の方と、同じ机を囲み、能についてのお話を伺ってきたのです!!!!

来る3月3日、国立能楽堂にて、粟谷明生先生主催第102回『粟谷能の会』が上演されます。その観劇に当たり、我々日本女子大学の学生を対象に、粟谷先生ご本人が事前講座を開いてくださったのです。この講座、毎年恒例らしく、我らがアドバイザーの先生と粟谷先生が「いつからやっているんだっけ」と言葉を交わされると、院生の先輩が3年前も同じ会話をされていました、とお二人に仰っていました。いつからなんだ……

今回の講座の内容はおおまかに二つ。面についてと、今回上演される『木賊』についてです。

まずは面。能の最大の特徴とも言える面について、その意義や装着の仕方、どのような角度が良しとされるか、などなど演者としての視点、能の専門家としての視点から様々なお話を伺い、一層仮面劇としての能への関心が深まりました。その上何と今回は、先生がご自身の面を4つお持ちくださり、実際につけていただくことも出来たのです……!

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↑「中将」の面。大のモテ男、在原業平の顔をイメージして造形されたものだそうです。眉間にしわが寄っているのは、困っているから。一体何に困っているのか、女性にもてすぎて困っているのだそうです。💢💢💢

 

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↑美しい高貴な女性の面、『増女』。バイト帰りに講座に来たブログ部のしおりちゃん、スーツ姿で能面……

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一同「バリキャリじゃん」。中世の“強い”女がここに、という感じでした、違和感のなさたるや……髪をひとつにくくった増女もまた素敵だなと素人心に思いましたが、正式には髪を下ろし、能面に描かれた髪の生え際と合わせることで、面と顔を馴染ませるのだそうです。

 

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↑美しい少年、『童子』。経年や素材によるものとは存じますが、他の面より濃いその色に健康的な日焼けを思わされました。面の難しいのは、少しの傾きで表情が付きすぎてしまうこと。斜めに首をかしげるなどすれば、間が抜けたように感じられてしまう。能の世界でそれは良しとされないのです。姿勢を正し、背中から垂直に、横を見るときは顔を地面と平行に動かすことが求められるのだそう。

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最後、『小尉』。今回の『粟谷能の会』にて上演される『木賊』で先生が実際につけられる面です。『木賊』はその難易度から上演される機会がほとんどなく、アドバイザーの先生からも「レア」と繰り返し伺ってまいりました。

子を愛する父親と、父親に黙って突然出家してしまった子。幾年か幾十年か経った頃、子が師匠のお坊さんと共に父の様子を尋ねに行くと、父の従者から忠告を受ける。「あの爺さんは客人が来るといつもおかしなことをするから気をつけろ」。老いた父は、訪ねてきたのが自分の子供だと気がつかないまま、まだ幼かったころの我が子の装束を身にまとって、客人の前に姿を現す――

先生が演じられるのは、その父親。子供の装束を身にまとう、というのは現代の感覚に置き換えるなら、「小学生の黄色い帽子とランドセルを背負う」と同義だそう。うわああああ。

先生は、「自分の父親だと思ってみてごらん」とおっしゃっていました。老いた私の父が、私を恋しく思って、私のランドセルを背負う……? そう思うとなんとなく冷めた気持ちになってしまって、いやもし私が急にいなくなったとして父はそのような行動はとらないだろうと思うのですが、親の心子知らずという言葉を実感したような気がしました。子を恋しく思う老人の、なんと滑稽で、なんと悲しいことでしょう。観るのが本当に楽しみです。

チケットはまだ売りとめにはなっていないようです。お時間があればぜひ、貴重なこの曲と出会いに、国立能楽堂へ足を運んでみてはいかがでしょう。

さてさてこの事前講義、以前は装束についてやかつらについての講座もあったそう。それも実技付き。すてき……!「ぜひリピーターになってね」と言われてしまったので、これは来年も参加させていただくしかありません。とても貴重な経験ができました。この場をお借りしまして、粟谷先生、本日は本当にありがとうございました。

それではまた!むーでした。

中島みゆき「夜会」

こんばんは。れいです。

関東は雪が降っていますね。私の家の周りはそんなに積もっていないものの、とっても寒い寒い。

昨日も明日もバイト入れていて今日は休みでした。奇跡…!助勤巫女さんをしているので、天候は結構気になったりします。中に着込んでいても、やっぱり袴は寒いです、、、

というわけで今日は一日中こたつで寝ていました。更新の時間が遅いのはそのためです(すみません!)最近はよく睡眠をとるように心がけていて、毎日7時間以上は寝るようにしています。そのおかげか、疲れもとれて風邪もひかなくなりました。栄養ドリンクとか飲むよりずっとよかった。2年生になってもこの生活が続けられるように、4月にある資格の勉強もこつこつ進めていきたいです。

さて、春休みが始まって10日ほど経ったわけですが、スキーの練習に行ったり(スキーセットを買ってしまったので)卒論発表会のお手伝いをしたり(先輩方の発表素晴らしかった…!)。毎日予定があって充実の日々です。その中でも今日は、中島みゆき様の「夜会」に行った話を。うふふ。久しぶりのみゆきさんは美しかった。

 

まず「夜会」について。「夜会」というのはコンサートではないんです。ストーリーはあるけれどミュージカルでも演劇でもない。あえて中島みゆきのイメージではない歌い方をしたり、歌、言葉で新たな試みをする「言葉の実験の場」だそう。セリフは(一部を除いてほとんど)歌で語られます。とにかく「夜会」は、他に例を見ない音楽劇なんです。

その「夜会」は今から30年前に始まりました。そして今回の「夜会」はvol.20。アニバーサリーイヤーです。そんな「夜会」ですが、今回のタイトルは「リトル・トーキョー」、下はパンフレットの写真です。狼の目の中にドレスのみゆき様です。

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この「夜会」ですが、ファンの中でも好き嫌いがかなり別れるんです。それは「夜会」が、いろんな古典作品や物語を参考にしながら、女性の生き方だったり、孤独だったり、はたまた現代社会の問題をもはらんだ作品になっていて、見る人によっていろんな解釈ができるからだと思います。だからこそ難しいし、一度見ただけでは理解できないことも多い。例えば1992年のvol.4「金環蝕」は、『日本書紀』や『古事記』で書かれる天照大御神の天岩戸隠れをもとにして、現代の女性の在り方を問う内容になっています。私は後期にあった基礎演習で、『日本書紀』を読む機会があってやっとその内容が分かって、改めて感動した覚えが。

みゆきさんは北海道の女子大の国文学科の卒業ですが、同じ国文学(日本文学)を学んでいて、女性の先輩としてとっても尊敬しているんです。素敵だなぁって。

 

ぐだぐだ説明じみたことを話したわけですが、「夜会」に限らずみゆきさんの歌は、たとえすれ違う時があっても人は一人ではないことを教えてくれて、いつも心に寄り添ってくれる。言葉の力ってすごい。語彙力皆無だけど、「すごい」の言葉以外でてこない、そんな人です。

私の好きな曲は、「二隻の舟」「産声」「命のリレー」「あのさよならにさよならを」「船を出すのなら九月」「昔から雨が降ってくる」「ホームにて」「惜しみなく愛の言葉を」「たかが愛」など。まだまだあって語りきれない…!ちなみにみゆきさんのアルバムには「生きていてもいいですか」とか「わたしの子供になりなさい」とか、女の情念がいかにも詰まってそうな(実際詰まっているんだけれども)怖いタイトルもあります。

 

で、「夜会」の内容に戻ります(かなり寄り道しすぎた気がする)

「リトル・トーキョー」の内容を話す前に、公演の前の楽しみの入り待ちとサイン色紙について少し。

入り待ちは皆さんご存知の通りかと思いますが、サイン色紙とは、みゆきさんの「夜会」やコンサートで早くから入場列に並ぶと、

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こんな引換券をもらえて、CDやDVDを買うとみゆきさんのサインがもらえるというなんとも素晴らしい制度(?)なんです。このために、入り待ちと合わせて4時間外で並びました、、、雪が降りそうな寒い日だったのですが、それでもみゆきさんのサインをもらった瞬間は、

わあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!っていう感動でした。嬉しかった。うん。嬉しかった。部屋に飾ってます。眺めてニヤニヤしちゃってます。

会場は赤坂のACTシアターだったのですが、会場も大きすぎずきれいで、何よりもカルツォーネがおいしかった…!熱々で冷えた体にはぴったりでした。ちなみに今回は19時開演だったのですが、前回の「夜会」までは開演が20時でした。それは、仕事が終わって急いで来なくていい、少しおしゃれしていける舞台を目指したからだそう。ステキ。

 

続いて内容、と行きたいところですが、このままだといくら書いても終わらない!!!ということで、内容を知りたい方はネタバレサイトをご覧ください。きっと私よりずっと詳しくて分かりやすいストーリー説明があるはず(雑)

だってまだ一度しか見てないから、ね。仕方ない。というわけで詳しい内容は割愛します(すみません)

今回の「夜会」は、北海道の「リトル・トーキョー」というホテルが舞台ですが、それは世界各地にある、日本人街「リトル・トーキョー」から着想を得たそうで。帰りたくても帰ることのできない人々が集う、故郷の代わりとなる場所を舞台にすることで、故郷という人の根幹をなすものと、そして人がその大切なものを得られない時に、代わりとなるものを求めるっていう本能的な部分を示したかったのでは、と感じました。みゆきさんの歌の多くは故郷がテーマになっていて(例えば「異国」「EAST ASIA」「黄砂に吹かれて」など)、今回の「夜会」は故郷の在り方の一つなのかもしれないなぁと。今は都市化されているために、日本人の中に故郷の感覚は薄れてしまっているけれど、心の故郷というか、子供の頃に見聞きしたもの、感じたものはずっと無意識のうちに心の引き出しの中にちゃんとしまわれてる。みゆきさんの故郷に対する感覚は、きっとそういう部分も含まれているのでは、とふと思いました。

最後に、朝ドラ「マッサン」の主題歌である「麦の唄」にある、こんな一節

麦に翼はなくても 歌に翼があるのなら
伝えておくれ故郷へ ここで生きてゆくと
麦は泣き 麦は咲き 明日(あした)へ育ってゆく

故郷から離れて生きてゆく決意、明日への希望でしょうか。中島みゆきを語るのは難しいです。今回の「夜会」は、もう一度見る機会があるので、また見直して考えてみようと思います。

 

余談だけれど、みゆきさんのドレス姿がお美しかった。後光が差してて、直視できないほど、、、あんな女性になりたい。がんばります(切実)

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今回も全然まとまってないブログを最後まで読んでいただき、申し訳ないような嬉しいような、、、もっとうまくまとめられれば…。次回はもう少し頑張りますので、どうぞあたたかく見守っていてくださいね。

ではまた。

ドライブ最高映画!!

こんにちは。ほたるです。
最近、車の免許を取るために教習所に通っています。
今日は仮免で始めて路上に出ました、、、。いやぁ、怖い、、、車は凶器。人とか自転車とかすぐ飛び出してくるからまじ怖いっす。

いやぁ、映画に出てくるドライブシーン見てると普通の運転なんて楽なんじゃ!!?って思ってしまいますが、全然そんなことありません!
車を自由自在に操るドライバーって本当に凄すぎです。
尊敬しかできない、、、。

そこで今日はドライブ映画について書こうと思います!

おススメとかになると、人の好みによるし、参考にした人にガッカリされるのは辛いことでは???と思ったので、とりあえず私がハートを撃ち抜かれた映画紹介します!

まず最初は???

デンンン!

『ブルースブラザーズ』!!!!

 

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いえーーい!この名前を聞いただけで踊りたくなる最高の映画!!

1980年にジョン・ランディスが監督した、超超超有名なコメディ映画です。
黒いハットに黒眼鏡、黒い背広のデブとノッポの2人組がロックンロールのために、歌って踊ってカーチェイスして暴れまくるはちゃめちゃムービーです!!!!

はちゃめちゃコメディでありながら、
伝説のシンガー、レイ・チャイルズや、近年亡くなったアレサ・フランクリン、ジェームス・ブラウンなどの、神様級のソウルシンガーが次から次へ出てくるハイパー音楽映画でもあるこの作品!!
その中でもカーチェイスはもうちょっとよく分からないくらい、車をボロボロにする激しいもの!
ショッピングモールに飛び込んだり、高いところから落っこちたり、もう意味がわからないものです!
おもちゃ箱をひっくり返したみたいなハチャメチャ映画でありながら、なぜかちゃんと終わるし、すっごく笑うし、すっごくワクワクする映画なのです!
次に紹介するのは『ベイビードライバー』!!

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つい最近2017年に公開された、エドガー・ライト監督作です!
あ、ちなみにこれ、めっちゃ人気のドライバー映画、『ドライヴ』にリスペクトして作られた映画みたいです!
『ドライヴ』は一部の(だと私は思ってますが、、)人々に熱狂的支持を受ける、渋い、ハードボイルドなドライバー映画です。
私はあまりピンとこなかったんですが、『ベイビードライバー』はこの映画があってこそ撮られたそうです!ですからきっといい映画に違いありません!最高ー!!

さて、『ベイビードライバー』の主人公は最高に爽やかな青年。
彼は卓越したドライビング技術を生かし、運び屋や強盗の運転手など、危険な仕事をしています。
しかし、その仕事のこなし方がとにかくスタイリッシュ!!!!
どんなドライブか、その雰囲気に合わせて自分で作ったセットリストでポップソングをガンガン聴きながら運転するんです!
イヤホンでめっちゃ聴いてる!!!!
それ法律違反!なんて、今気がつきましたわ!言うだけ野暮ですね!!!!
(や、本当に危険なことなんで、まさかとは思いますが絶対やっちゃダメです。)
とにかくかれは音楽に合わせて、時に軽快に、時に優雅に、時に大胆に!ガンガンとドライブをかましていきます!!
その姿がとにかく美しい、、、!!!!!!

スクリーンで見たときの至福よ、、、。
また味わいたいぜ!

ということで、気がつけばどちらも、ドライブだけでなく、音楽映画でもありましたね。
や、音楽とドライブはどうやら最高の相性みたいです!

私もいつか、カーステレオから流れる曲を聴きながら海岸線を車に乗って走っていきたいーーー!
きょうは以上です!
ほたる

日文生らしいことがやっとできた!!気がする。

皆さんこんにちは!はるなです。

 

今回は2本立てでお送りしますー!

 

まず、1本目!!

22日に私が所属している自主ゼミの追いコンがありました!

(私は近世自主ゼミに所属しています。きっかけはもちろん、落語が好きだから!)

 

近世自主ゼミの追いコンは、教授宅にて教授と三年生が中心となり料理を作る、というものです。

毎年、懐かしさを感じる料理を必ずメインとしてあらかじめ決めて作っているそうです。

今年は「芋煮」がメインでした。(去年は蕎麦打ちをしました)とても美味しかったです!!追いコン 芋煮

それから、お鍋がでたり、卵焼きがでたり……。

追いコン  追いコン ローストビーフ

なかでも印象に残っているのは教授手作りのローストビーフです。確かキロ単位の大きさだったような……。

これが手作り!?お店の味がする!!と驚くほどにまろやかで美味しかったです。

 

そして、お料理を食べ終わったら次はスイーツタイム!!

追いコン ケーキ 追いコン スイーツ

各学年ごとにスイーツを持ち寄っていたためとても豪華なラインナップになりました。

三年生の先輩方は、ホールケーキを手作りしてくださいました。

これが、また美味しい!!フルーツたっぷりで、盛り付けもとても綺麗で!!ご馳走様でした!!

そして四年生の先輩方、今までありがとうございました!

 

来年の近世自主ゼミは

「瓦版」をテーマにするそうです。「江戸大火」の瓦版の原本を教授が手に入れてくださったそうです。

なかなか生の瓦版を見る機会ないので、今から楽しみです。

 

この記事を読んで、近世自主ゼミに興味を持たれた方がいらしたら、是非お越しください!!

何年生からでも入れますよ。お待ちしております!!

 

次に、2本目!!

昨日26日、歌舞伎座にて「十二月大歌舞伎」を観て参りましたー。

歌舞伎座 歌舞伎 演目2 歌舞伎 演目

夜の部(Aプロ)だったので、演目は「壇浦兜軍記 阿古屋」「あんまと泥棒」「二人藤娘」の三つでした。

(あらすじの方は長くなってしまうので割愛します。興味がある方は調べてみてください。)

 

「壇浦兜軍記 阿古屋」は、音声ガイドによりますと阿古屋を演じるのが大層難しく

(三つの楽器を演奏するだけでなく、同時に景清を想う阿古屋の想いを演じなければいけないため)

平成に入ってからは、坂東玉三郎しか演じていないそうです。

そんな貴重な演目を見ることができたのは本当に幸運です。

そして、この演目面白いのは岩永役の人が人形のふりをしているところです。

まるで浄瑠璃さながらに、人形師に操られているように見えます。

すごいなーと思ったのはずっと目が開いていたこと。それが、人形らしさを強調していました。

また、この岩永、阿古屋の演奏中に船を漕いで起こされたり、火鉢の箸で演奏の真似事をしたり、

この演目における道化師的役割を担っていてとても面白かったです。

 

「壇浦兜軍記 阿古屋」「二人藤娘」(これは踊りです)は

本当に素晴らしく、女役の人達が本当に綺麗でなよやかで、これは女として負けた……

と思ってしまいました。

坂東玉三郎は、もう当たり前に中村梅枝に中村児太郎も本当に頭から指先まで女!!!!

なぜにあそこまでなよなよ(勿論良い意味で)出来るのか……。

 

さて、最後に残った「あんまと泥棒」ですが、終始大笑いしそうになりました。

これは元々、昭和のラジオドラマ発のおはなしらしく、あまり歌舞伎ぽさはなかったように思われます。

どちらかというと、落語みたい。

 

あんまがとっても気持ち悪い。とにかく気持ち悪い。お金お金お金お金、お金!!!

という人物でこれを演じきった市川中車(香川照之)はすごい!!!

分かってはいたけれど、ただのカマキリ好きな人じゃなかった!

人間、見栄を捨て、お金が全てになってしまったらダメなんだなぁ、と思わされました。

 

ものすごいボリュームだったので、今も興奮冷めやらぬという感じです。

 

歌舞伎 弁当

(十二月大歌舞伎観劇弁当なるものを食べたのですが、これも本当に美味しかった!!)

 

さて、とても長くなってしまったので今回はここまでにしたいと思います。

お付き合いいただきありがとうございました。

はるなでしたー。