こんばんは!れいです。
さてタイトルの通り、やっと後編を書く日がやってきました!(パチパチ)
もちろんこの間ブログを書いてから映画を見に行ったり成人式の前撮りをしたりと色々楽しいことがあり、国語国文学会の秋季大会もあり、で盛りだくさんの毎日ですが、とりあえずは京都の後編を皆さんにお届けしたいと思います。
先週の続き、いよいよ佐竹本三十六歌仙絵のお話です!
実は恥ずかしながら、今まで私は佐竹本三十六歌仙絵というものを知りませんでした。古筆の方は高校の時から好きだったし、自分で筆で書いたりするとより魅力が分かる気がしていたのですが、絵の方の魅力はいまいち分からず…。ただ今回の特別展で、テレビ等の特集を見ていかに素晴らしいかが分かり驚きました…!特に女君の装束の線描や色使いが素敵だなぁと。今回は女君が、前期に小野小町、後期に小大君が出たので私たちは小大君を見ることができました。
私たちが、三十六歌仙絵を見た最初の感想。思ったより字も絵も小さい!ということでした。パンフレット等で見た時は、もっとドーーーンって感じに描かれているように見えたのですが、絵も字も割とちょこんって感じでした。なので最初は、あれ?思ったよりちょっとしょぼい感じ…?(本当に失礼)と思ってしまいました。でも順を追って何人かの歌仙絵を見ていくうちに、歌の内容や歌人によって小さな顔の表情や雰囲気が違っているのが分かったのと、絵が小さいからこそ余白の部分で、和歌の風景を想像できるように感じて、シンプルなのに奥深く、見れば見るほどにその魅力にとりつかれました。後期、能の講義を受けていて、能は今の舞台よりもずっとシンプルですが、その分観客の想像力も膨らむように感じて、佐竹本も同じような良さがあるというか、絵そのものの線や色の美しさもあるのですが、それと同じくらいに余白の美しさというものを感じました。顔は、これも何かの特集で見た通りなのですが、顔色まできちんとかき分けられていて、しわの入り方だったり眼の角度も少しずつ違っていて、和歌からの想像や創作がここまで絵によって美しく表現されていることに感動しました。また、茶掛として使用されていたこともりあり、一人一人雰囲気にあった表具が仕立てられており、またそれが素敵で、絶対に無理だけど家に飾りたい…!と思ってしまいました。歌人たちの顔が一人一人違うので、好みの顔を見つけるのも楽しく、私は大伴家持が下膨れでかわいい?かったです(笑)
これにて大満足で特別展を見終わった私たちですが(もっともっと展示はあったけどここでは割愛します汗)、なんと!!迷いに迷って図録を買ってしまった…!京都まで来て買わなかったら後悔する…見るだけで目の保養になるのだから…と精いっぱいの理由を自分につけ、しっかりお持ち帰り。だって表紙から素敵だったのだもの…。飾っておくだけで幸せな気分になります。
京博を後にした私たちは、京都の友人と合流し、鴨川沿いのおいしいイタリアンのお店へ。実はここ、7年前に川床の時期に行ったお店で、その時にあまりにもおいしくて、また行きたい!と私がみんなにお願いしたのです。
おいしいピザやスパゲッティ、そして久しぶりに友人とゆっくり話す時間。素敵すぎる夜でした。
さておいしい料理にお腹いっぱいの私たちは、バスに乗って永観堂へ。というのも、紅葉の時期は多くの寺院で夜間のライトアップがあり、その中でも永観堂周辺の岡崎エリアは色づきが早く11月半ばでもとっても綺麗なのだそうです。
写真がこちら。
言葉にならないほどきれいではないですか!?本当に語彙力がなくて、終始「やばい」と謎に連呼してましたが、形容する言葉が見つからないくらい美しかったです。青紅葉がまだ交じっているのも、逆に雰囲気が良くて趣があっていいなぁと。そして沼?小さな湖みたいな水面に映る逆さ紅葉(と勝手に名付けてみる)がそれまた鮮やかで、本当に佐竹本に引き続き眼福でした。
これにて1日目終了!!(長い!)
2日目
朝京都の友人は予定があって、午前中は2人で観光。朝はそれまた雰囲気の良いパン屋さんでおいしいシナモンロールをいただいて、鴨川デルタで遊びまくって楽しい朝を過ごしました。私は小さい頃パンが大好きで、将来パン屋さんになりたいと思っていて、今でもパン屋を見ると寄り道したくなる衝動にかられます。ちなみにシナモンロールはマストです。意外とお店によってシナモンの風味が違うので、ぜひ試してみてください!ちなみに私はここまでパン屋パン屋言いまくってますが、スタバのシナモンロールが一番好きです。
↑色づいた鴨川
そしてあんなこんなで昼近くなってしまったのですが、今SNSで話題?の瑠璃光院に向かうことに。というのも瑠璃光院は、書院から見る紅葉が有名で、その紅葉が机?床?に映って更に綺麗なのだそう。せっかくだからということで、私たちもローカルな雰囲気の叡山電鉄に乗って最寄りの八瀬口まで向かいました。
八瀬口駅に降りると人はいっぱい車の往来もすごくて、どこぞのテーマパークみたいなこみ方でした。けれどもやっぱり北の方ということもあって、洛内よりずっと紅葉が進んでいました。
さて紅葉を堪能しながら瑠璃光院の方に向かうと、なんと整理券を配布していて、入れるのは一時間半後!混んでいることは予想していたけれど、想像以上の混雑に驚いてしまいました。私たちは午後に三人で祇園を着物散策する予定があって、既に着物レンタルも予約済…。一時間半後だとそれに間に合わなくなってしまうので、泣く泣く断念し、近くで素敵な寺院がないか探し、少し山を下って蓮華寺というお寺へ。
小さいお寺で、殆ど人がいなくこちらはすぐに入ることができました…なのですが、きっと瑠璃光院以上に紅葉が綺麗でした。
静かな雰囲気でお参りできるのと、庭園の静かな雰囲気に心が洗われる思いがして、こんな時間って普段の講義とは違う充実度だけれど、濃密な時間だなとしみじみ思いました。演習とかレポートとかで忙しい毎日だったけれど、少し気持ちが落ち着いたように思って、こういう時の過ごし方も必要だなと思いました。東京にこんな雰囲気のお寺が欲しい!と心から思いました。
午後は祇園に移動し、念願の三人で着物散策!写真をたくさん撮って、おいしい抹茶スイーツを食べ、古本市で「暮らしの手帖」のかわいいデザインに感動し、お土産を爆買い(笑)し、これまた幸せ過ぎる数時間を過ごしました。
美味の餡サンドの写真を公開↓
楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、着物を返したらもう新幹線の時間になっていました。たった1泊2日だったけれど、久しぶりに三人でたくさん話して、笑って、おいしいものと綺麗な景色に感動して、名残惜しくて東京に帰りたくない!と心から思いました…。東京に待つ演習という現実が受け止められず…(なんとか演習発表間に合いました!)。
最後、友人が新幹線のホームまで来てくれて、最後まで窓越しにバイバイって手を振って、最後はなぜか本当に寂しくなってしまって、うるうるしてしまいました。それほど楽しくて、充実した旅行でした。
最後に言いたいこと。なぜ私がここまで旅行のことを詳しく書いた(書いてしまった)のか、ということ。話は変わりますが、先週成人式の前撮りで久しぶりに父に会い、何年振りかで家族写真というものを撮りました。色々事情があって、もしかしたらもう一生撮らないかもしれなくて、その瞬間一瞬一瞬が大切なものに感じました。この話に限りませんが、ふと何かを感じたその瞬間っていうのは、他に取り換えがきかない気持ち、なのだと思っていて、だからこそ私は毎日を大切にしたいし、こうしていちいちブログに詳しく残すのも、それがあるからです。同じ生き方をするならば、せっかくだったらこだわりを持って生きたいと思っています。趣味もたくさんあっていいし、それが中途半端でも、何か自分の基準とか好みを持って人生を生きている人は素敵だなと思うものです。
以上演習に悩む私の戯言でした…!