みなさまこんにちは、てるです。
本日は身も凍る怖いお話をいたしましょう…。選りすぐりの三つをご用意いたしました。どれも本当に起きた、奇妙で不思議な出来事を綴っています…ヒュードロドロ…(幽霊が出たときに流れるあの音を添えて)
①Tさんのパン
私は自宅でパソコンをいじっていました。たしか学校の課題かなんかをやっているときで、集中していたからなのか、パソコンの向こう側にある恐ろしい物体に気づかなかったんです。
学校に行き、家に帰る、の繰り返し。特に何も起きない平凡な日々でした。毎日がただただ過ぎていくため、私は、自分の知らないところで変化してゆく「あれ」に気づけずにいたんです。
事件は起きました。何日前だったのか分からない、パソコンでの作業を再び行ったのです。その日のパソコンは、位置がいつもより1センチ程度ずれていたからなのか、パソコンを隔てた向こう側がよく見えるようになっていました。
何日か前には見えなかったある物がそのとき視界に入ってきました。
白い紙に青緑色の絵の具を数滴垂らしたようなものがそこにはありました。あんなものが部屋にあっただろうか?私はおそるおそるそれに近づきました。よく見るとその滲みのようなものがいくつも、白い面に大量に広がっていたのです。
距離を縮めたその時、鼻の奥をツンと何かが貫いて、同時に私の視界が真っ暗になりました。
この物体には見覚えがありました。
そう…たしかそれは…何日か前に買った…最初が「パ」で、最後が「ン」の…二文字のあれ…でし…た…。
②Tさんの電気ポット
電気ポットって便利ですよね。火にかけることなく、しかも短時間でお湯ができてしまう。
その便利さに酔った私は、ある日思いついてしまったのです。
電気ポットの中でパスタを茹でることができるのではないかと。
束の乾燥パスタを半分にパキリと折って、水とともに電気ポットの中に投入したんです。この画期的な発想により、私は電気ポットでパスタを茹でることをやめられなくなってしまいました。あの調理法は言うなれば中毒性のある危険な薬と同様。ひたすらパスタを茹でました。
事件は起きました。パスタブームが過ぎ去った頃、かつての異端児電気ポットの中を見てみたんです。鼻の奥をツンと何かが貫いて、同時に私の視界が真っ暗になりました。
意識が遠のく中、脳内に残っていたのは、程よく生ぬるい電気ポットの中で蠢く、得体の知れないものたちでした…。
あれ以来恐ろしくて、ポットでパスタをゆでることはできません。
③Tさんの餅
オーブントースターって、ものによっては餅は何分、トーストは何分って目安の加熱時間が書いてあるじゃないですか。
でも、そんなに気にせず自分の感覚で時間設定をしていたんです。この程度回せばいいかなという気持ちで、適当に時間設定をしました。
ある日餅を焼いたんです。
奮発してゆであずきの缶を買いました。きなこに砂糖を混ぜて、もう完全無双。餅を楽しむ準備を整え、オーブントースターに向かったんです。
しかし、その中では戦いが繰り広げられており、暗雲が立ちこめていました。その隙間からは赤い炎が見え、私は震えながらオーブントースターを開きました。鼻の奥をツンと何かが貫いて、同時に私の視界が真っ暗に…なってしまっては困るのです。
必死に餅を菜箸で救出し、台所に放り投げました。しゅうう、と音がして、室内に静寂が訪れました。
奇妙なトースターのお話でした…。
このブログの読者様の中には、春から初めて一人暮らしを始めた方もいるのではないでしょうか。
くれぐれも上記のような怪奇現象にあわないように生活をしましょう…!!
特に暑くて湿気の多い日は要注意です!
今日はここらで失礼いたします。
それでは、また。