11月へ向けて

能「三輪(みわ)
三輪山の玄賓僧都のもとへ毎日樒(しきみ)と水を届けていた女が、ある日二本杉の下待てと言い残して姿を消す。僧都が女に与えた衣の掛かる杉の下で祈ると、三輪明神が現れ、三輪山伝説などを物語り、神遊びの神楽を奏して舞を舞う
(社会法人能楽協会・能楽辞典・曲目データーベース(http://www.nohgaku.or.jp/)より)

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わかです。
このブログでもたびたびお伝えしている通り、私、観世流能楽研究会という能楽サークルに所属しております。
で、来る11月にはうちのサークルの勝負どころ、実際の能舞台で仕舞を出す、師事頂いている先生のお弟子さんがそろって舞台を出す「お素人会」というものがあるのですが。
それが幹部を引退した私たち四年の、四年最初で最後の舞台となるわけです。
先日のお稽古で、その最後の舞台で私が舞う曲目が決まりました。
「三輪」。
冒頭に示した内容からもわかる通り、今まで私が舞ってきた、このブログでもご報告している演目の「敦盛」「俊成忠度」とは、また雰囲気の違う曲です。
正直、こんなしっとりした曲目が自分に当たるのは予想外でした。
実は私、うちのサークルであたる曲の主流ともいえる源氏物語系(玉鬘・夕顔等)を舞ったことがありません。
男女の云々を取り扱ったしっとりした曲とは、まともなお付き合いをさせていただいた記憶がない。
その上タイミングのいいことに、ついぞ行った教育実習の研究授業において、諸先生方に「女らしくない」「雑」「もっと丁寧に」とぼっこぼこにされてきた経験がありまして。
まるでそれを見透かされた選曲だなあ、と感じたり。
(先生に直接聞いたら「そんなつもりじゃなかったんだけど…(笑)」とは言われたんですが(笑))
まあ本当にいい機会なので、これを機に
「女らしい」!
「気品ある」!
立ち居振る舞いを勉強したいと思います。
……大丈夫かな。(笑)
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まだまだ先生には教わりたいことがたくさんあるので、早めに余裕を作りたいなあ…。