卒論のテーマ決め!

ご無沙汰しております。
4年生のさやかです♪
1か月ぶりの記事更新!
お休みしている間に初々しい1年生の初投稿を読んで、微笑ましい気持ちになりました(*^-^*)
だったら、私も4年生らしい記事を書かねば!
ということで、卒業論文について書きたいと思います。
今年度の卒論締め切るりは12月16日正午でした。
さらに、日本文学科の卒論は、2万4000字以上という条件があります。
無事に提出し終わって、ちょっと長めの一息をついているところです(○´∀`○)ノ 笑

私の卒論の論題は「山田詠美『ベッドタイムアイズ』論―キムの成長―」です。
題のとおり、山田詠美さんのデビュー作『ベッドタイムアイズ』を扱いました。
この小説は、日本人女性のキムが、米軍基地からの脱走兵・スプーンと出会い、一緒に暮らし、そして彼と別れるまでのお話しです。
一見して、特にストーリー性やメッセージ性のないように読めるこの物語ですが、実は主人公キムの成長が読める作品なのだ!ということを主張しました。
この小説が発表された当時(1985年)、ちょうど六本木あたりに黒人男性と若い日本人女性が付き合うという風俗が見られており、タイムリーな題材だったようです。
さらに、作家自身のスキャンダラスな報道も重なって、『ベッドタイムアイズ』は発表当初、作品そのものに対する正当な評価を受けにくい状況にありました。
私の卒論では、登場人物の名前の設定に隠された意味を分析したり、作品内での色彩描写の役割を考えたことで、この作品がいかに構成意識をもって書かれているかということを証明しました。
それをふまえた上で、伏線となるような本文を示し、キムの成長を主張しました。

『ベッドタイムアイズ』は参考になる先行研究が少ない作品で(山田詠美の中では一番多いのですが)、「これで2万4000字の論文は無理かな…」と後悔したこともありましたが、
逆に先行論が出尽くしていないために、私が新たな発見をすることが出来て、論文にオリジナリティーが出たので良かったなと思っています!
夏頃からなるべく早め早めを心がけて取り組んでいましたが、それでも提出間近になるとやはり時間がなく、かなり焦りました(´・ω・`;)
後輩の皆さんには、「とにかく早めに!」としか言いようがありません。

実際、私が卒論でどの作家・どの作品を扱おうかな?と考え出したのは、学部2年生の頃だったと思います。
文献がどれくらい存在していて、やるとしたらどんなテーマか?ということも考えたうえで、3年時のゼミ振り分けの際には、「山田詠美の『ベッドタイムアイズ』でやろう!」と腹を決めていました。
卒論のテーマ決めは、自分の大学生活の最後を飾る大切な選択です。
1・2年生のうちから頭の片隅に入れながら、授業を受けたり、本を読んだりしてみるといいと思いますよ(´ω`*)
後輩へのアドバイス的な記事になってしまいました。
ですが、私は大好きな山田詠美さんの原点とも言えるこのデビュー作と向き合ってみて、詠美さんも、『ベッドタイムアイズ』もますます好きになりました!
卒論が終わった今、残された学生生活をおもいっっっきり楽しみたいと思いますヾ(*´∀`*)ノ゛
♪さやか♪