今日はなんだか驚異的なほど書くことがなく困る……
・あさって21才になります。およそ信じがたいことです。
いつまでもあると思うな童の特権。失って初めて分かる大切さ。
どうしようかな~ カラオケで歌う曲でも考えようかな~?
去年は『青春時代』を歌ったんすけどあまり20歳らしくなかった。
『メルモちゃん』あたり歌ったほうがまだふさわしかったようだ。
・私は卒論を『ファウスト』でやりたいと考えているのですが、
独語はまるで分からないし森鷗外ぜんぜん好きじゃない。
でも森鷗外の悪口を言いまくるとものすごくスカッとするし、
他の嫌なことは大体忘れられるので、やっぱ好きなのか?
逆に言えば、好きだと言うとイライラするし嫌なことを思い出す。
だから絶対認めたくはない。私は! あいつが! 嫌い!
でもあいつが戦地から家族に宛ててしたためた手紙は良いね。
良いだけに腹立たしい。あ~りんたろうのバッキャロー
絶対おめーに触れることなく卒論終わらせてやっからな むりかも
ほんと別冊太陽の鷗外特集が面白くてむかつく。にくい。
・恋といえば芥川の恋文で心躍らせるの超楽しいです。
彼の末路を知っているとときめくどころじゃなくなる……
かと思いきや、文章自体が人を悶絶させる力を有しているのか
それほど問題はありませんでした。何度読み返してもたまらない。
恋文ってことは小説より気合入れて書いてるかもしれんわけで
そう思うとすごいよね。あの恋文ひとつで卒論できるんじゃ?
なお私はやらない。文ちやんへの嫉妬の炎で悶絶しかねないからだ。
・夏なのでたまには初心に帰り宮沢賢治をたしなんでいます。
やはり永訣の朝は凄まじい。覚悟のうえで読まねばならない。
『あめゆじとてちてけんじや』だけでも正直割と泣きそうになる。
なんという12文字なんだろうか……恐ろしいほどだ……
最期の言葉(オキシフルをしみこませた脱脂綿で身体を拭きつつ)
「ああ、いい気持ちだ。ああ、いい気持ちだ」
たったこれだけの素朴な言葉もまた一篇の詩のごとし。