ここ一週間ばかり、ありがたいことに毎日どこかしらに出かけていて、珍しくネタに事欠かなそうです。なほです。
先日の更新の時にもちらりと話題に出したのですが、先日、「粟谷能の会」を鑑賞させて頂きました。国立能楽堂を訪れるのははじめて、自分の意思で能を観に行くというのもはじめてでどきどきでした。中学生の頃学校行事の一環として国立劇場の方に行った際には始まる前に寝て途中ぼんやり起きてまた寝て、終わってから起きるという暴挙をはたらいたのでその存在すらろくに知りもしなかったのですが(…)、地謡の方々の声技に特にほれぼれしました。『隅田川』の「南無阿弥陀仏…」の声にはぞっとしました、はい。先輩方と共に行かせて頂いたのですが、(一緒にいた同級生含め)皆さんわたしなんかより遥かに見識の深い方々で、若干の居心地の悪さというか、気まずさも感じつつ笑。すごく充実した時間でした。
先日の記事でそのこさんも仰っていたけれど、本当、「食わず嫌い」はよくないです。わたしも別段能というものに詳しいわけでも、激しい興味があるわけでもないけれど、それでも楽しかったです。能に限った話ではなく、日頃触れ合う機会が多いわけではないものに触れるチャンスがあるならば、それを無駄にするのは本当に勿体ないなぁと思います。
えぇと、何が言いたいかといいますとですね、このブログを見ている日文に興味のある方、日文に進学予定のある方、別に日本文学科だからといって文学狂だったり古典狂だったりする人ばかりではないんですよ!という話です。わたしはその最たる例の一人だと思いますし。日文に来ることをきっかけに触れ合うようになればいいんじゃないかなぁと。いやはい、日文に来たからと言って無理に触れ合うものではないですけれども。自分の知らない世界を、自分の住む国に根付いた芸術を知ることができるのは、すごく楽しいことだと思います。うーん、うまくまとまらない!
以上、なほでした*