たまかずら 角柱

こんばんは。
みずの です。
暑い日が続きますね…。もうおかしいのではないかと言うくらい暑いです。夏にしたって…。夏にしたって…(うわごと)
昨日は渋谷のセルリアン能楽堂にて、「NOH-AGE玉葛」の事前講座+鑑賞に参加させていただきました!事前講座は特別に開いてくださったそうで、大変ありがたいことです…!
会場のセルリアン能楽堂は大変立派な所で、思わずキョロキョロ…(←正真正銘のおのぼり)。
事前講座は大学の講座「能楽水先案内」の講師にもいらしてくださっている宝生和英先生がご案内くださり、わかりやすく、笑いをまぜたお話いただきました。リラックスして学べました。
面のお話や、舞台の構造、「玉鬘」の見所、所作の解釈、また実際に舞台に上がって能の役を体験してみたり(!)。角柱のお話では、アンケートなど行うと、よく角柱で視界が遮られて見えづらい…。という意見もあるそうなのですが、角柱は面をつけて狭い視界の中で、空間を把握する際の重要な役割を担っているそうです。実際に指で丸を作って視界を制限してみると、なるほど、視界が狭く一点にしか見えないので、角柱は大切な柱なのですね!
そして事前講座の終盤では舞台上で宝生和英先生が仕舞「玉鬘」を舞われているのを観るという…。何という空間に身を置いているのかと恐れ多くてワナワナ(震)。
ともかく想定外なほどのサービスの数々…。悔いなし…です!←
その後の舞台では、お話くださった見所に意識を向けてみたりと、普段ふつうに能を観に行くよりも、より濃く鑑賞できたと思います。
それにしても玉葛…。綺麗でした…。(玉葛と玉鬘はどちらも(たまかずら)ですが、人名と作品名を区別しようと試みています。ややこしく、すみません。)
能の「狂う」とは一般の狂うとは異なり、1つの執着に支配された様子のことを言うそうです。「狂う」玉葛は独特の、観客にとって逃れがたい美しさがありました。
玉鬘とは髪のこと。美しい女性の象徴である髪は意思とは関係なくのび、それが玉葛の望まぬ求婚によって行動せざるを得なかった人生であったり、先生のおっしゃるような恋慕や恨みであったり…。「葛 かづら」と「絶えぬ」は確か縁語だそうですから、そういった言葉も「たまかずら」にはあるのかなあといつも通り妄想の世界へ旅立ちました…。わあい夏季休暇旅行!←
そして、今日はインターンシップで横浜能楽堂へ行ってきました!
勉強させていただいています。
行きの電車の中でいつもこの時間はあまり混まないのに随分人が多いなあ…。と思っていたら…そうでした。今日は夏休み+お盆休み+日曜日…。混むはずですね。
そういえばこの間、バイト先の大型施設で夏休みですし、子供向けイベントが行われているので、たくさんの子供達と親御さん方がいらっしゃっていました。休憩から戻る時にエレベーター内もいっぱいでしたが、そこで階のボタンを角で操作していると私の膝くらいしかないちみっこが楽しそうに、ひたすら私の脛あたりを連打してました。それはもうペシペシと。一体何が彼をそうさせるのか。さながら力士の柱での張り手の稽古のごとく。ペシペシ。降りる階になって親御さんに呼ばれてもペシペシしていた彼はお母さんに引きづられていきました。和みました。
さて、まだまだ暑いですが、暑さに負けず、頑張ろうと思います。
それでは、失礼します~
みずの