蓮子様グッジョブ!

こんにちは。かつーんです。
授業登録も終わり、大半の授業が本格的に始まりましたね。
演習授業にて、もう担当を割り振られた方も多いのではないでしょうか。
私は中古演習を2つ取っているのですが、2つとも5月の最終週、しかも2日連続で発表することが決まったので、少しばかり泣きたいです。
早く終わった方がある意味楽だよなぁと思いましたが……ちょっとタイミング悪いです。慌ただしすぎます。(^_^;)
ゴールデンウィーク中に多少片付けられるよう、少しずつ資料を集め始めたのですが、終わる気が全然しないです![:汗:]
担当箇所が判明している方は、早すぎるくらいの時期からレジュメ作りに取り掛かることをお勧めします。
さて、今回は少々興奮してしまった出来事について取り上げたいと思います。
皆様の中に、今放送中のNHKの朝ドラ「花子とアン」を視聴している方はいらっしゃるでしょうか。
「花子とアン」は、『赤毛のアン』を始めとするモンゴメリーなどの英米児童文学を翻訳した、村岡花子の半生を描いた伝記作品です。
花子の孫・村岡恵理著『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』を原案にしており、所々に『赤毛のアン』を想起させる演出が入っています。
今は花子(はな)の16歳の女学生時代を描いているのですが、それ以前のエピソードも面白いので、興味が湧いた方は是非視聴してみて下さい。
(とはいえ、私もちゃんと観始めたのは先々週くらいからですが)
では、長くなりましたが、ここから本題に入ります。
今週の授業のシーンで、ある古典作品の作者が取り上げられていました。
その名も、紫式部です。
『源氏物語』という傑作を書いた作者ということで、その人物像について、生徒が自分の考えを述べるというものでした。
ある生徒は「知識に富んでいる才媛」といったことを答えていました。
しかし、編入生の葉山蓮子は「意地悪な方だったと思います」と答えていました。
またその根拠に、『紫式部日記』の清少納言についての記述を挙げていました。
この意見を聞いた時、私は思わず「蓮子様グッジョブ!」と言ってしまいました。
なぜなら、『紫式部日記』を踏まえた意見だったからです。
『紫式部日記』は、日文生ならば知っていて当然とも言える作品でしょう。
しかし『源氏物語』と比べてしまうと、そう知られていない作品のような気がするのです。
(あくまで私個人の意見もとい偏見であり、最近は清少納言の記述ぐらいなら知られつつあるように思います)
それを朝ドラで取り上げてくれるとは思いもしなかったので、少々興奮してしまいました。
中古の授業を取っていると、紫式部の人物像を考える機会が度々あります。
単純に才能が高いだけではないということを知り、面白く感じているので、様々な人達にも有名人物の異なる側面を知ってほしいように思うのです。
ただ、後で友達とその話をした所、時代考証を踏まえるとおかしい展開だねと言われました。
いくら有名な古典作品であっても、言ってしまえば主人公は色情魔同然であり、当時の女子教育には良くなかっただろうから、教材に採用されなかったのではないかということだそうです。
まぁ、最後に「この作品はフィクションです」とあるので割り切ってしまえば良いのでしょうが、時代考証はやや面倒ですね。