こんにちは。かつーんです。
ふと、自分の書いた過去記事を振り返ってみたら、前回と前々回のものが教職のカテゴリーに入っていました。
カテゴリー設定は話のネタによっては曖昧なので、時折物凄く迷います。
迷ったら大学生活のカテゴリーに全部入れてしまえば良いのでしょうが、過去記事を探す時にカテゴリーは便利なので、少々迷いどころです……。
流石に3回も連続して教職の記事だと芸もネタもないので、今回は路線変更しようと思います。
さて、今回はある授業課題の雑感を書き連ねたいと思います。
今私は、ことばと社会という教養の授業を取っています。
教養の単位は昨年で全て取り終えたのですが、自由単位の穴埋めの為と、内容に興味を持ったことから取ることにしました。
社会言語学を扱っているのですが、英語の変遷を辿ったり、言語の性差や年齢差を比べてみたりしているので、とても面白いのです。
英文科の先生の授業なので、英語と日本語を比較したり、具体例に英文を出したりすることがあります。
英語が心底嫌い、或いは苦手な方にはその点が大変だと思いますが、語学が好きな方にはお勧め出来る授業ですので、興味を持った方は来年是非受講してみて下さい。
それで、この授業では期末レポートが課されています。
授業で扱ったテーマから、自分の興味のあるテーマを1つか複数選び、それについて簡単な調査を行った上で結果と考察をまとめるというものです。
私は日本語における社会的格差による違いを見てみようと考え、川端康成の『古都』の主人公・千重子と苗子との台詞を比較してみることにしました。
一応作者本人が京都に行って確認をしているそうなのですが、時々怪しい京ことばが見られます。
しかし生き別れた双子の姉妹でも、育った環境が大きく異なるので、言葉遣いが結構違います。
例えば、由緒ある呉服問屋の娘である千重子は、多くの名詞が「お+(名詞)」の形になっている一方、苗子の方では少し見られるといった具合です。
他にも返事の仕方(「はい」と「へえ」の数)や、敬語の使い方を見比べると、違いが見られて面白いです。
今までに有名な文豪の作品を幾つか読んだことがあります。
ただ、その時は作品論や作家論を念頭に置いていることが殆どで、今回のように言語を念頭に置いて台詞に着目しながら読むのは初めてであり、新鮮な気持ちで読むことが出来ました。
切り口によっては、文豪の作品も見方が随分変わることが分かったので、やはり文学は面白いと思いました。
実は、これを書いている今も、まだレポートが完成していません。(^_^;)
今回はここで筆を擱くことにして、レポートを完成させてきます。
学生の皆様、レポートの期限には気を付けて取り掛かって下さいね。