こんにちは!皆さんいかがお過ごしでしょうか?セミが大分いなくなってしまいました。あんなに騒いでいたのに・・・ちょっと寂しいですね。読書の秋ということで、最近読んだ本を紹介します!いえい!(*^^)v
養老孟司『超バカの壁』(新潮社 2006年)
この本は著者の『バカの壁』『死の壁』の続編であり、各議題について応答する形式をとっています。中でも「若者の問題」「自分の問題」は、これから社会に出ていく私にとって意義深い内容だと感じました!著者は若者の問題の一つとして、「自分に合った仕事探し」を挙げています。「自分に合った仕事などない。仕事とは、社会に空いた穴を埋めることに過ぎず、自分に合った穴が空いているわけではない」と著者は言い切ります。この考え方は衝撃的でした!ヽ(´Д`;)ノ
自分に合った仕事を探す若者は、もともとは社会にある仕事を、自分中心で考えてしまうのです。この考え方では、すぐに仕事を合わないものとして切り捨ててしまいます。さらに転職を続けるうちに、自分の本当にやりたいことを見失う恐れがあります。
また、この問題は、自分という問題とも関連していると著者は言います。自分探しという言葉がありますが、そもそも自分という存在自体、ないものです。ないものをあると思い込んで、ひたすらに追い求める。これでは堂々巡りです。このことに気づくか否かで、時間の活用の仕方も変わるのだと思いました!
社会に穴が空いていて、とりあえず自分がその穴を埋める。目の前の仕事をこなしていくうちに、自分自身の考え方が変化します。時期が来れば、自然と自分にしかできない仕事へ流されていくと著者は言います。ここに、いわゆる無我の境地が表れていると思いました。私を去り、公に則ることで、仕事とはどのようなものであるかが真に分かるのです。
私は教員を目指していますが、細かい点でよく悩んでいました。例えば、就職先は中学校にするのか、それとも高校にするのか。東京都か、地元の福島県か。そんなことよりも、どこにどのような枠があるのかを考えた方が建設的だと思いました。
養老孟司さんの本はみんな面白いです!ド文系の私でも親しみやすい内容ですので、ぜひ手にとってみてくださいね!さえこでした!(*´▽`*)