無題 第21弾 ~ イケメンは 中将つけても イケメンだ ~

♪今夜だけきっと 悲しいの
明日になれば 忘れられるのに
ため息ひとつ 手のひらに
そっとこぼれて 風に消えた
スターダスト・レビュー
「今夜だけきっと」

 ブログを深夜、一人で書いていると、こんな心持ちになっちゃってアラどうしましょ あゆみ です。あなたの瞳にズームイン、的な感じでこんばんは。今回のこの曲は確か、何かのCMソングだったかな? 歌っているおっちゃんが非常におもろい方で、かつ あゆみ の心の師匠:さだまさしと仲良し。好きにならないワケがない。でもここのグループ名って、「なんかキラキラしてたやつ」という印象で一括りにしてしまう所為で、どうも「ダイアモンド☆ユカイ」と取り違えやすいのだ。てへぺろ。
 さてさて。今回の記事の本題は、今夜開かれた
《 能楽師 粟谷明生さんを囲む会 》

について! です! ほんの3時間前まで参加していたのですよ。うふふ、獲りたてほやほやなお話です。取り敢えず全体の感想としては「面白かったっ!!」の一言に尽きます。
 順番に書き連ねて参りましょうかね。今回の参加者は、あゆみ・イケメンさえこ・石井先生に、1,2,4年の方が一名ずつ。以前開かれた会よりも大分こじんまりとした規模だったようで、一人一人丁寧に時間を過ごせる、和やかな雰囲気でした。因みにご飯は中華料理でして………事前連絡を送った際に「囲む会食事会 ~皆で中華を食べチャイナYO~ 」という副題をつけたのですが、えらく大不評でしたので……ここにて件の副題を成仏させたいと思います。
 まず、部屋に入った瞬間に「うわわわ、面白そうなおじちゃんがいてはる!」と思いました。そして、その印象は間違ってなかった! 終始サービス精神が旺盛な方で、陽気で愉快。そして話がどんどん脱線していくww 話している間に、ここまで刺激を受けた方には、初めてお会いした気がしました。
 
 今回の会の目玉①。
それは「面をつける機会があること」。12日(日)に観に行く粟谷能の会「清経」「紅葉狩」にあわせて「小面(若い女性の顔)」と「中将(眉間に皺をよせた男性の顔)」を持参してくださいました。で、各々好きな方をつけることが出来るのです。2:3で「中将」に軍配があがりましたが、 あゆみ は「小面」の方を顔面肉はみ出し覚悟で選択。多分、ホントにはみ出てましたけど、それはご愛敬。
以下はその風景↓


さすがイケメン。さえこさんは尋常じゃないくらい「中将」が似合っていました。絶賛されていました。なんかもう髪の毛グッジョブww あゆみ は彼女が「中将」をつけて登校していても驚かない自信があります……! いや、寧ろつけて来ようか。
 今回の会の目玉②。
それは「裏話が聴けること」。「え、ちょ、ここまで聴いちゃっていいのぉぉぉ?」というくらいディープでマニアックなお話ばかりでした。特に、以前からお聞きしたかった「子方」のことや「イケメン」「装束」について、興味深いお話が沢山ありました。「子方」のお話は、聴いていて『風姿花伝』の「花の盛り」を語った章段や、マンガ『花よりも花の如く』の主人公:榊原憲人氏を思い出しました。職業選択云々の前に、能が好きじゃなければ続ける意味がない。好きであっても、煌めき真っ盛り「子方」特有の驕りを捨てて、そこから成長する努力を怠ってはいけない。一つ一つの言葉に、重みと覚悟を感じて言葉が出ませんでした。
 「イケメン」については、非常に盛り上がりました(そりゃそうだ)。なんでも能楽師界には、「イケメン列伝」なるものが自薦・他薦不問で存在するらしく。石井先生イチ押しのイケメンもまた別にいらっしゃるのだそうです。他に、粟谷明生さんと石井先生は「おっかけ(先生の場合は囃子方小鼓:故 北村治さん)」についても熱く舌戦を繰り広げていらっしゃいました。能は「演目」よりも「演者」に心惹かれる方が本望……みたいな話だった、と思います。あゆみ は途中から、全ての事柄をジャニーズの追っかけに当てはめてしまって、余計にわけわかめになっていたので……うーん、奥が深い。
 
 そして、特に面白かった「装束」のお話。ずっと江戸期のものだと思っていたら「じつは桃山時代の作だぜこれっっ!」みたいなことが、本当にあったそうです。しかもその装束を

今度の12日に着てくださる

のだそうです!! 神様ありがとう、命はつながった! これを励みに、あと一週間がんばれるww
――――――ええーっと、この記事を読んで12日のご公演を観たくなったそこのアナタ。まだちょっと席ならどうにかなるそうなので、とりあえず直談判(to 石井先生)か直訴(めざせチケット)にGO☆ 
こちらが、粟谷能の会第96回公演のリンクですね。ささ、おひとつ……
第96回 粟谷能の会

 シャネルスーツやプレタポルテは、誰にだって似合うワケじゃないでしょ。ほら、スーパーモデルには似合っても読者モデルには似合わないみたいに

 

―――石井 倫子先生


こちらの台詞は、「装束」がどのようなものか端的に、かつ冷静に指摘なさった名言です。初出は本日の20:30くらいです。著作権フリーだそうなので、皆さん奮ってお使いください。
この言葉に激しく納得。なんというか、世界を一瞬にして理解できてしまったくらいの破壊力。確かに「いい装束」は生半可な力量では、着ること・借りることが許されない空気をもっている点は、分かる気がします。「負ける」というか「違和感」が観客にまで伝わるだろうな…という想像がつくくらいには。それにしても「装束が人を選ぶ」感覚というのは、出会ったことがないものなので、「はて?」という気持ちです。イメージでいうなら『ハリー・ポッターと賢者の石』冒頭の杖選びみたいな? あそこまでドラマティックではないにしろ、「ああ選ばれた」という満ち足りた祝福と安心を感じる瞬間が、いつか訪れるのかな……と思いを馳せました。
全員色々な話に興奮冷めやらぬまま散会。最初からクライマックスのようだったのに、最後までエネルギッシュで楽しい会でした(●^ω^●)
 なんというか、今日の文字数マジパネェっす(人格破綻の5秒前ww)。こんなに打ったの久しぶり。
うまいことまとめ切れていない感が否めませんが、このあたりで愉快に引っ込むことに致します☆
 お相手は あゆみ でした。