こんばんは。あやです。
今日は坂本先生のご引率のもと、有志で文楽鑑賞に行ってきました!
文楽を初めて観る方々に分かりやすく魅力を伝えるというコンセプトで開催された「文学鑑賞教室」だったのですが、とても楽しくあっという間の二時間半。
演目は
・「二人三番叟」
・「絵本太功記 尼ヶ崎の段」
の二つで、間に「文楽の魅力」という解説が入りました。
実は今まで文楽は観たことが無かったので「難しそう…寝たらどうしよう…」とあまり乗り気ではなかったのですが、演目が始まった途端、舞台に釘づけになりました。
最初の演目、「二人三番叟」は三味線の賑やかな演奏に合わせ人形が舞い踊る祝儀曲で、とにかく迫力満点でした。個人的には激しい三味線の音色に興奮していたのですが、大夫さんの語りもまた華やかに重なって、終始惹き込まれました。人形の方もよくよく見てみると、一つの人形を頭と右手を担当する人、左手を担当する人、足を担当する人…と三人で分けて操り、様々な動きがあることに驚きました。演目中には二人の三番叟の内の一人が途中でくたびれるともう片方が励ます…というユーモラスな場面もあり、とにかく最初から最後まで心の中で「凄い!」の連続。人形浄瑠璃は人形で古典を演じる芸能で、大夫さんがいて、台本(床本というそうです)があって…と知識では少しだけ分かったつもりでいたのですが、やはり実際に見てみると頭に思い描いていたものとは全く違い、「眠くなるかも…」というイメージはすっかり払拭されました。
その後「解説 文楽の魅力」として大夫・三味線・人形の3つの役割や特徴について技芸員の方々から説明があり、先に見た演目も思い出して考えていくと成程と思うと同時に「凄い!」と何度も驚きました。特に大夫さんの声の使い分け、三味線の弾き分け、人形の動きの細かさには大感動でした。今日だけで恐らく100回は「凄い!」を連発した気がします。(もちろん心の中でですが…。)
「絵本太功記 尼ヶ崎の段」は明智光秀やその親族、そして豊臣秀吉がモデルとなった作品で、切ない物語にすっかり魅了されました。内容について語ると勿体ない気がするので割愛しますが、個人的には光秀の妻・操の涙に一番心を揺さぶられました。ああでも光秀の息子・十次郎も魅力的…。近世文学の授業で丁度浄瑠璃ついて学んでいたので、「この流れはあの話に似ている!」と考えたり、「お涙頂戴はやっぱり王道だな…」と感じつつ観られたのもまた楽しめた一因だったと思います。
全体を通して、文楽は大夫・三味線・人形が三位一体となって作品を織り成す機能美を持っていると感じました。
また今度、個人でも観に行ってみようと思います。
あや