ドリフターズのあの歌で、この地の名前を知ってから、気づけばはや19年。
行ってまいりました。
3月9日・10日の一泊二日。
温泉にいくからには、ひと月くらいゆっくり滞在して、時間湯なり打たせ湯なりしてがっつり湯治としゃれこみたかったのですが、現代に生まれた悲しさ、そうは問屋が卸しませんでした。
一日目
ゆき 高速バス 「上州ゆめぐり号」
練馬駅発 11:30
草津着 15:07
正確に言うと、このバスの始発は新宿南口。
だいたい三時間半で着きます。直行便だともっと速いようです。
宿「佳乃や」到着。
バスターミナルから徒歩5分(も、かからなかったかもしれない)。近い。
チェックインを済ませ(同行した人たちが金額をぴったりに用意していなかったため、支払いの後処理に軽くごたごたする)、部屋に荷物を置いたのち、湯畑へ向かう。
坂をおりるにつれ、だんだんと濃くなっていくゆで卵のにおいに少々気圧される。
そして、圧倒的湯けむりにぶつかる。
眼鏡が一瞬で曇り、きちんと全貌を映すのに要30秒。
湯畑。
草津の気温は3度ほど。
けれど、物量といっていいくらいの湯けむりで、空気はそこはかとなくぽかぽかしていました。
西の河原へゆく(草津熱帯園とで多数決をとり、3:1で決定。カピバラよりも、温泉情緒のほうが勝ったもよう)。
水の代わりに温泉が流れている河原です。
川底の石が酸化して、エメラルドグリーンに染まっていました。
人気はなく、雪はしんしんと降りだし、どこか荒涼とした雰囲気。
間違いなく賽の河原でした。
湯けむり殺人事件のプロットを練りながら、一行は帰途へ。
温泉浸かって、夕ご飯。
目をつけていたお好み焼き屋さんが満員。
中国料理屋「龍燕」さんに変更する(ア○街で観てから、かねて行きたかったお店でありました。結果オーライ)。
・しゅうまい
・青椒肉絲
・細切り肉入りあんかけかたやきそば
・餃子
・炒飯 以上。
とてもおいしかった。
やたらと中華にはやかましくなっていた舌(新宿の京王プラザホテル「南園」の味を知って以来)も、満足する味でした。
遠くへ来たからには、やはり美味いものを食べたいものです。
二日目
おみやげ買って帰宅。
また三時間半、バスに乗って帰ってきました。
夜中までUNOをしたり、アイスキャンデーを食べたり、なかなかかわいい旅行だったのではと思います。
参考までに、旅の予算の内訳をば。
バス代 往復5800円
宿代 1泊6000円(素泊まり)
夕飯代 一人あたり1100円
入湯税 100円
こんなもんです。
安く安くと頑張りましたが、こんなものです。
高速バスの早期予約割引を逃したときの悔しさは、筆舌に尽くしがたいものがあります。
あまりに浅ましいので、ここで発散するにはしのびないほどです。
とにかく悔しかったんですよ…。
お宿も美味しいお店も共同浴場も観光地も徒歩15分圏内、という地域内アクセスの良さ。
いかにも温泉、そこいらとはものが違いますわいな、とでもいいたげな、柔らかな泉質。
まったく、よいところでした。
どうぞ今年のご旅行の選択肢に、ぜひ。
と、まわしもののように終わります。