こんにちは!
今日で9月も終わり…ついこの間衣替えをしたと思っていたのに、はやくも秋冬服へ衣替えをする季節となってしまいました。
今週はスーパームーンなど月の話題が多かったように思います。生憎、私の地元では雲が多くて1日しか月の全貌を見ることができませんでしたが、とても綺麗でした!
某携帯電話会社のCMではありませんが、月の住人が見えるのではないかというくらい、大きくて丸い月でしたよね!
さて、今回は9月17日に観た「野村狂言座」のことを書きたいと思います。
前期に受講していた講義で狂言について学び、様々な演目をスクリーンを通して観る内に、野村万作さん(野村萬斎さんのお父様)に心を惹かれるようになりました。
そんな万作さんによる万作の会のご公演がある、ということを耳にして「これは行かないといけない!」と思ったところ、自主ゼミでお世話になっている先輩がチケットの手配をしてくださり、観に行くことができました!!
当日は先輩と、当ブログでお馴染みのよしでんと3人で行きました。
演目は【鳴子】【山伏】【牛盗人】と豪華に3演目!さらにいずれも初めて観る演目でした。
【鳴子】では、主人から鳥を追い払う仕事を任された太郎冠者と次郎冠者が、2人で実際に鳴子を鳴らしながら鳥を追い払うのですが、そんな二人を主人が労ってお酒を差し入れたことにより、2人はお酒を愉しみ酔っぱらって寝てしまい、そこに主人が来て…という、とても滑稽な演目です。鳴子に縄を通し、それを柱に括り付けてまるで大縄跳びを回すようにして鳴子を仲良く鳴らす2人の様子がとてもほのぼのとしていて印象的でした。
そして【山伏】ではついに万作さんの登場です! 山伏となって久しぶりに帰郷した孫を祖父である万作さんが迎えるのですが、その祖父は年をとり腰が曲がってしまい、歩くのも一苦労といった状態です。 その曲がった腰を孫が山伏の力でもって治そうとします。すると、力が強すぎたため腰が真っ直ぐになりすぎてしまい「これでは疲れてしまう」と祖父は訴えます。再び今度は腰を曲げるように力をかけますが、なんと今度は曲げすぎてしまい体がくの字になってしまうのです。
山伏が力を発揮するときの動作や呪文のような言葉、そして効きすぎてしまう力や、腰が伸びたり曲がったりするときに万作さんの発する声など、ひとつひとつがとても面白く終始笑顔で観ていたように思います。(しかし個人的には万作さんが面をかけていっらしゃったために素顔を拝見することができなかったのが残念でした…)
最後に【牛盗人】 この演目には萬斎さんが出演されています。法王の牛を盗んだ犯人を見つけた者には褒美をあげよう、という法王のもとに一人の少年が訪れます。その少年は犯人はこの人であると名前を挙げ、その犯人といわれた人物をその場に呼んでくると、なんと少年と犯人は親子だったのです。父を前にしても「この男が犯人だ」と言い続ける息子を見て、父は嘆き悲しみます。その後、罪を認め、法王の部下により縛り上げられていよいよ父が連行されようとした時、法王は褒美の交渉を始めました。そこで息子が口にした一言により法王は心を動かされ、この演目はハッピーエンドで結ばれます。その一言は、これから観る予定のある方もいるかもしれないのでこちらでは伏せておきますが、息子の一言により観ているこちらも思わずほろりとしてしまいそうになりました。(検索すると出てくるので気になった方は是非!!) そんな感動シーンに加え、法王の意外な涙もろさも必見の演目でした。
拙い梗概になりましたが、どの演目もそれぞれ特徴的であり、必ず思わず笑顔になってしまうところがあり「もっともっと色々な演目を観てみたい!」という気持ちにさせられました!
そして先輩、よしでん、私の3人は思わず万作さんのポストカードを買ってしまいました! 学生が休憩時間に足早に売店に向かい揃って「万作さんのを!」と購入している様子は、周りから見ていたら面白い光景だったかもしれません…!
以上、ほっしーでした(^^)