意味のある「確認」を

こんばんは。かつーんです。
いよいよ後期の授業が始まりましたね。
私は月曜に登録している授業がないので、厳密には明日から大学通学を再開するのですが、レポートの提出やら卒論含む諸々の期限が近付いたと思うと……。
……あと2週間、いや1週間くらい夏休みがほしいです。
特に弟は来週のシルバーウィーク明けから後期が始まる為、まだのんびりしており、非常に恨め、いえ羨ましい思いでいっぱいです。
(おのれ、文kげふんげふん)
まぁ、うだうだ愚痴をこぼしたところで何も変わりはしないので、気持ちを切り替えて後期の授業に臨みたいと思います。
ただ、前述の諸々で昼夜逆転が直っていないので、それだけは早く何とかしなければ……。

 

さて、今回は2週間前に行った中古自主ゼミ旅行について少し取り上げたいと思います。
9月1~3日の間に、京都に行ってきました。
簡単な日程は以下の通りです。

1日目:北野天満宮、御室仁和寺、妙心寺
2日目:比叡山延暦寺(横川地区、東塔地区、西塔地区)
3日目:風俗博物館、京都国立博物館

それぞれの日の内容を細かく書き連ねるとくどいので、簡単にまとめるに留めておきます。
ということで、感想をば。

まず、どの日も天候に恵まれました。
1日目と3日目は雨に降られたので、厳密に言うと恵まれていないのやもしれませんが、降られたタイミングが良いことが多かったです。
(3日目は建物内にいることが大半だったので、左右されずに済んだと言えますが)
中でも1日目は、北野天満宮を見学している途中で小雨が止み、京福電鉄北野線で移動中に降られ(降りた駅では止んでいました)、仁和寺の中を見学している時と屋根のある休憩所でゆっくりできる時に酷い雨をやり過ごすことができました。
2日目も雨に降られなかっただけでなく、山の上ということもあってとても涼しく、快適な気分で歩き倒せました。
雨が降る中、静かな仁和寺の庭園を眺めるのも風情があって良かったのですが、やはり天気が良いと見学しやすくて有難かったです。
天候に恵まれるという運の良さに、感謝したいと思います。

 

それから、フィールドワークは大事なものだと改めて感じました。
技術が発達し、便利な機械が普及した昨今、私達は行ったことのない場所の知識や情報を簡単に入手することができます。
その為、旅行は感動や景観の「確認作業」であると感じている人が増えたように思います。
確かに、写真や映像で見られる(或いは見られた)ものを、直に自らの目で見に行くことは、ただの「確認」でしかないでしょう。
しかし、事前にしっかり勉強をした上で歩き、見聞きすることで、単なる「確認」ではなく、過去の人たちの行動を追体験するような、何か意味のある「確認」にすることができると思います。

例えば、『蜻蛉日記』を取り上げている中古文学演習Ⅰの授業で、私は道綱母が唐崎祓をする所を扱っています。
今回の旅行では唐崎に行きませんでした。
比叡山に向かう途中で通り過ぎただけです。
それでも電車や比叡山の上から琵琶湖を含めて眺めることはでき、京都駅からの遠さや琵琶湖の大きさを改めて痛感し、道綱母の旅路に思いを馳せられました。

また、北野天満宮を訪れた日は防災の日だった為、社殿の横で消火訓練が行われており、珍しいものが見られたと少し喜びました。
宝物殿などいくつかの社殿は工事中で見られず少々残念に思っていたのですが、貴重な体験ができて、『徒然草』第52段の仁和寺の某法師はもったいなかったと小さく笑ったほどです。

更に、延暦寺に行った時はバスを駆使して各地区を回ったものの、きつい坂道を歩き通したり急な階段を上り下りしたりしたので、親鸞聖人を始めとする数々の法師の修行は大層厳しかったのだろうと思いました。
(特に法然上人の修行の地とされる法然堂は本当に急な坂の下にあり、上るのも下るのも大変でした……)
お神籤発祥の地である元三大師堂では、お神籤の由来を僧侶の方から伺えて、とても勉強になりました。

目的が観光でも勉強でも何でも、自分の足で訪れて見るのならば、やはり意味のある旅行にした方が楽しくて良いと思います。
(その為には入念な準備が必要ですが)
旅行が単なる「確認」にならないように楽しむことができれば、言うことないですね。

 

ところで、延暦寺を回った日はひどく疲れたものの、回っている最中は引きこもりで体力なしの自分にしては元気に歩き回ることができました。
(翌日しっかり筋肉痛になりましたが)
そのことを帰ってから母に話すと、「6年間毎日生田の山を登っていたおかげじゃないの?」と言われました。
他に思い当たる運動がないので、恐らくこれのおかげなのでしょうが……え、まさかほんまかいな。(真顔)
塵も積もれば山となってくれるようなので、皆様もどうぞ小さなことでもこつこつ積み重ねて下さい。