す桃も桃も桃のうちとはみとめない

すももはすももです。
桃の話を、させていただきます。

朝起きて、朝ごはんに桃を食べようとしたとき、包丁を入れた瞬間、ようやく気づくことがあります。

 

この桃、まだ熟していない。

 

よくあります。

しかし、熟していなかろうが桃は桃。

刃を入れてしまったからにはもう、変色までノンストップです。

いくら苦かろうが食感がしゃりしゃりだろうが食べなくてはなりません。

 

しかし、それが桃をこよなく愛する人間のすることでしょうか。

顔をしかめながら、不味に耐えしのびつつ口に運ぶようでは、桃に対して不義理のきわみ。

見極めをしくじったのはこちらなのですから、これ以上桃に無礼をはたらくわけにはいきません。

登校まで40分を切っていたとしても、ベストを尽くすのみ。

 

40分でどうにかできるでしょうか。

できてしまうレシピをご紹介します。

 

*材料*

桃    1個

水    200ml(桃がひたればokです)

砂糖   15g(桃のはずれ度による)

レモン汁 2分の1個分

はちみつ スプーン一杯分(だいたい)

クローブ 2つぶ(お好み)

シナモン 少々 (お好み)

 

*手順*

①桃をむきます。

きれいなむき方は、ググれば分かりやすい動画付きで出てきます。

が、あえて自前の図で説明させていただきます。

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たて半分に包丁をいれて、両手でねじるように二分します。

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りんごを等分するように、桃も等分。

種のある方の実は、種からひと切れずつはずします。

ここで、皮をむいてしまいます。

一口大や薄切りなど、好みの大きさに切ります。

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水を入れた鍋に、桃・はちみつ・砂糖を入れ、火にかけます。

投稿者はクローブを入れたやつを気に入っています。

沸騰したら弱火にして、5、6分煮ます。

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火からおろし、粗熱がとれたら、レモン汁をくわえます。

なにか器にうつして、冷蔵庫で冷やしたら、できあがり。

 

3時間くらい冷やすと、食べごろのようです。

家では「コンポート」と呼んでいるレシピですが、安心のノンアルコールなので、厳密にはちがう気がします。

味的には…「高尚な桃缶」。

生でそのまま食べるよりも、好みの味かもしれません。

あとひくような、さわやかな甘さです。

 

はずれの桃をひいてしまったときなども、これで安心。

 

人生にもっと、桃のもたらすときめきを。

もう旬もおわりですが、名残りの味に、いかがでしょうか。

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