将来と母と

こんばんは。あやです。
前回の記事でも少し書いていましたが、今回も就職活動のことを書こうと思います。

おかげさまで、私の就職活動は無事に終えることができました。このまま何事もなく卒業できれば、春から社会人です。
ありがたいことに、大学の推薦枠をいただいていたので、面接シーズンはとても気持ちが楽でした。
どこを受けても面接官の方は優しく、話しやすい雰囲気を作ってくださる方ばかり。思い返してみても、面接で苦しむことはなかったです。

…というより、私は殆どの面接で相撲の話をしていたので、本当に面白かったです。面接は何回か受けましたが、相撲ネタは100%ツッコまれました。私としては普通に趣味の欄に「大相撲観戦」と書いていたのですが、たぶんこれ、傍から見たら相当面白いんでしょうね。

そういえば。
就職先が決まったことで、一番喜んでくれたのは母でした。
というのも、母は女手一つで私を育ててきてくれたため。

母は、子どもの頃から体が丈夫な方ではありませんでした。小学生の頃にはリウマチ熱にかかり、生死を彷徨ったそうです。両手いっぱいの薬を飲んでもなかなか症状が治まらず、学校も長期間休まざるを得ない状況でした。
でも、何とか病気は治って、生きていくことができました。

母は、それからのことをこう言っています。

「私のそれからの人生は、余生なの」

「余生」という言葉に、私はどきりとしました。母はこう続けました。

「私は、元々心臓病もあったし、本当だったら小学生で死んでいる筈だった。でも何でか病気が治って、こうして子どもが産めたことは、本当に奇跡だと思ってる。ただ、子どもを産んでからも、『私が絶対にこの子を守らなきゃ』って思いがあったから、あなたの節目節目がとても嬉しかった。いま、こうしてあなたの将来が決まって、やっと務めを果たせたんだって思える。だって、もし明日私が死んでも、あなたは生きていける。仕事だってあるし、何かあったらあなたの彼がきっと守ってくれる。だから、私は明日死んだって構わない。今日は最高の日。ありがとう」

私は、自分の未来が決まることがこんなに大きなことだとは思っていませんでした。
ただ、私が自立することでこんなにも喜んでもらえるなら、この選択をしたのは間違いではなかったんだと思います。

私は、今回のできごとを受けて、これから先は、ひとに喜んでもらえるような、そしてそれを私も喜べるような生き方をしていきたいな、と思いました。
仕事が決まって、よかったなぁ…。