太宰府レポ

ただいま東京!

昨日まで福岡に旅行に行ってきました、えりです!屋台で晩御飯を食べたり、福岡城に行ったりと充実した旅行でしたが、一番写真が綺麗に撮れた太宰府を紹介したいと思います。

太宰府は菅原道真公を祀っている神社です。学業守が有名ですよね!

太宰府の参道は直角に曲がっています。直角に曲がっている参道というのは怨霊を祀っている神社の特徴です。学校の近くだと鬼子母神もそうですね。鬼子母神は高い木が生い茂った参道で直角に曲がってからしばらく歩いて社につきます。しかし福岡の太宰府は明るくひらけた場所で直角に曲がっているので、一瞬そういうおしゃれなデザインかな?と思ってしまいそうです。

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この鳥居の手前には牛があります。よくなりたいところを撫でるといいとか。来る人来る人頭を撫でていくので、顔部分が金色に輝いていました。菅原道真公の遺言で、遺体は人間ではなく牛(牛車)に運ばせ、牛が立ち止まったところを自分の墓所にしてくれ、という希望があったため牛の像が神社内に置かれているそうです。大きく膨らんだ鼻が可愛らしいでしょう?

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鳥居をくぐると橋が三つ並んでいます。手前から、過去、現在、未来を示しているそうです。この日は雨が降ったり止んだりみぞれになったりと忙しないお天気だったことに加え、アジア系外国人のツアー客の一団と滞在時間が被ったため、色鮮やかな傘が咲いているほか、通行人の防寒具も鮮やかで、華やかな様子でした。

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橋と橋の間には他の神社の分社があり、そこで鳩が雨宿りをしていて可愛かったです。現在と未来の橋の間にある志賀社という分社は重要文化財に指定されているそうで、境内にある現存最古の建造物だとか。屋根を支える木の組み方が複雑で、小ぶりながらも美しい建物でした。

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大きい神社にはこうした分社がいくつかあるものなので、メインの神社のお参りだけではなく、脇道に逸れた観光をするのも面白いと思います。

さて、菅原道真公が太宰府に流された折、食事も与えられない生活が続きました。そんな中、一人の老婆が梅の枝に道真公の好物のお餅を添えてこっそりと渡した、というエピソードがあります。これが太宰府天満宮名物、梅ヶ枝餅の起こりだとか。その理由からか、太宰府には梅モチーフのお土産品が多く、境内にも梅の木がたくさん植えられています。ちょうど咲き始めの時期だったので、花よりも枝ぶりを眺めるという体になってしまいましたが、満開だったらさぞ美しい神社になるだろうな、と思いました。御朱印にも梅の花の形をした判子が押され、境内の灯篭や橋の欄干にも梅の紋が描かれ、とても可愛らしい神社です。梅ヶ枝餅も梅の花の焼印が押されていました。

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パリッと香ばしく焼かれたお餅の外皮と、よく伸びる内側にぎっしり詰まった甘さ控えめのこしあん、この食感と味の配分が絶妙でとても美味しかったです。私たちは抹茶セットを店内でいただきましたが、食べ歩きもでき、雨が降っていなければこれを片手に参道をうろうろするのもいいかもしれないと思いました。

ざっと太宰府の紹介をしてきましたが、私が一番推しているのが狛犬です。太宰府の狛犬は目がくりっとしていて、どことなくひょうきんな顔つきのものが多いです。中でも拝殿に向かう門を潜ってすぐのところに居たこの子がイチオシ!

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鞠?に前足を乗せてこちらを見ています。小型犬のような細い足に、にいっと口角の上がった口元、大きく広がる鼻の穴に躍動感があり、構ってオーラが出ているような気がします。遊んで遊んで!とじゃれついてきそうな気配を勝手に感じ、どっしりと構えた猛犬、という私の中の狛犬像を大きく覆してくれました。

とても綺麗な良いところだったので、あわよくば来年、梅が満開の時期にまた来たいなあと思っています。二月あたりに福岡に行く予定のある方は、おそらく梅がいい時期だと思うのでぜひ足を運んでみてください。